【感想・ネタバレ】歴史の中の『新約聖書』のレビュー

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聖書を超えた内容

かじさん 2019年11月22日

 聖書だけを読んで聖書の内容を理解することの危険性を示してくれる書である。
 聖書を超えるとは、聖書でないものにも準拠するということである。
 著書の主張は、ある特定の宗教組織が主張することについて『それが全てではない』と言っているようにも聞こえる。それは決して特定の組織に対する批判をしているの...続きを読むではなく、学者として本当のことを言っているのだと感じる次第である。
 広い心を持った方々の良い教養の書になると思う。

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Posted by ブクログ 2016年11月07日

 キリスト教の聖典である『新約聖書』がどのような背景において成立したのかをわかりやすく解説している本です。キリスト教のことなので、まずはキリスト教の歴史の説明から入っており、非常にわかりやすいと思いました。

 4つの福音書がそれぞれバラバラな位置づけとなっているというのが面白い。それなのに、一つの...続きを読む新約聖書という文書集を形作っている。一神教であるのだから、キリスト教の中の解釈も一つであってよさそうなのに、イエスが生前に述べたとされる内容ですら微妙に違っていたりと。

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Posted by ブクログ 2010年10月13日

『歴史の中の「新約聖書」』(加藤隆、2010年、ちくま新書)

キリスト教の聖典である『新約聖書』。この『新約聖書』はどのようにして成立したのかを、キリスト教の成立の過程、すなわちイエスの時代と使徒の伝道の時代とともに分析する。

非常にわかりやすい。

(2010年10月12日 大学院生)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年12月30日

基本的に聖書とは、キリスト教における様々な立場の集約、である、からこそ統一的に理解することは一足飛びには難しい、という感じか。
4つの文書によって様々な立場があるが、成立時期とその背景に着目することが重要ということがわかった。

①聖書があって、キリスト教ができているのではない。イエス以来のキリスト...続きを読む教の流れがいろいろとあって、その展開の中で、新約聖書が成立して、重要な書物になり、大きな権威をもつようになった

②聖書のキリスト教独自の部分である「新約聖書」は、すべてがギリシア語で書かれていて、これは事実上、ローマ帝国側の高い文化の領域が重視された形のものになっている

この2点が重要と筆者は述べている。
これを踏まえて、「キリスト教では、ローマ帝国の大きな支配の構造、一般化して言うならば、西洋文化的な大きな支配の社会構造、を採用しようとする流れが生じて、その流れが大きな成功をおさめた。その流れの中で、重要な機能を果たすものとして、新約聖書が成立して、安定したものになった」としている。

やっぱりローマ帝国という政治的な背景は、キリスト教の成立に大きな影響を与えており、「聖書」という権威の象徴が重要視されていたことがわかる

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Posted by ブクログ 2011年05月20日

全体像をなかなか把握することない『新約聖書』を、簡潔にその構造と読解の道筋を紹介してくれている入門書。

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Posted by ブクログ 2011年12月31日

良くも悪くも新書的。
まあ基礎的な知識を得るにはなかなか。なぜマルコの福音書における使徒は愚かなのかとか。

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