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Posted by ブクログ
旧約聖書のことを漠然と知りたいなと思って手に取った本。ユダヤ教の成り立ち、聖書がどのような経緯で権威を持ってきたのかなどの歴史的成り立ちをまとめている。カインとアベルとか、バベルの塔、とか有名な個別エピソードの羅列を予想してたのだけど、聖書がどのような意図で編纂されてきたのか、全体としてみたとき聖書からどのようなことを読み取れるのか、という俯瞰した視点での考察になっていて、分かりやすいけれど深い。本格的な一神教になった経緯とか、大きなパラダイム転換についての説明は読んでてなるほどとは思うけれど腹落ちしてないので、また読み返すか別の本で理解を深めたいなと思った。一つの民族の歴史を物語るものでもあるので、単純ではなく、複雑で、だからこそ現在まで残っているんだという点には深く納得。人は神に働きかけられない、人ではなく神が選ぶ、というのはなんとなく歎異抄の他力本願を思い出したけど、気候風土周囲の環境で信仰の成り立ちは多種多様な形をとるんだなとも思った。
Posted by ブクログ
軽い読み物のようで結構批判的に踏み込んでいて読みごたえがあった。聖書批評学の基本がコンテクストから分析していくことなので、護教的な姿勢で読み始めるとやられるかもしれない。かなりの部分納得する内容ではあったが、創造神話やエデンの園、カインとアベル、ノアの箱舟の物語などを、ソロモン王政の賛美と批判のメタファーとしている部分は、考えさせられるところではあったが、それがカノンになるということを考えるとちょっと不自然な気はする。時代的に追いきれないところがあるので沈黙するしかないが。
何にしてもよい読書体験になった。しかし個人的に触れなれた聖書に対しての本書であっても100分でっていうのはちょっと難しいかな。
17.9.13
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