カラーのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
ネタバレを気にする必要性
これ隠す意味あるのかなってくらいWikipediaに全部書いてありました。
TV版と旧劇を繋げたコミカライズであること、作者の再解釈のために一部の登場人物の性格に大きな違いがあること、ただしラストは独自のものになっていること、番外編にマリが出てくること等々…それなりに時間をかけて書いてきたレビューを嘲笑うかのようにすべてが書かれていました。え、死海文書?
別メディアで新解釈を得たい、みたいな私のような目的をもっていたずらに漫画版に進もうと思っている人は一度立ち止まって考えてみてください。新解釈はありません。大まかな内容はWikipediaでわかります。
作者が作品あるいは登場人物を再解釈をしているというのは、登場人物に対する(シンジによる)どこかメタなものの見方に現れています。カヲルくんに距離が近いなあと言ったり加持さんに前置きが長いと言ったり、漫符汗をかいたあきれ顔のシンジはまるで登場人物たちを評するような感じだと思ってました。これもWikipediaに書いてありましたが「主人公の心の流れを軸にエヴァの世界観を見ることを心がけた」+作者の再解釈を合わせるとシンジの振る舞いはこうなるのでしょう。「舞台の外に出る」ような演出はTV 版、旧劇、新劇すべてに見られるものですし、不自然ではありません。
新解釈はない、というのはあくまで作品のみを見てきた人にとってです。今、まったくSNSをやっていない、インターネットを見ないという人はそうはいないでしょう。そういう人がいたとして、少なくともここでレビューを見ることはない。ここには紙の本はないわけですから。
最後に気づいたのは、漫画版まで含めて既にある解釈はネットのどこかで既に見かけているということです。多くの資料をもって解釈している人がいれば、主観強めの独自解釈をする人もいます。漫画版に対して新解釈がない、というのは古典作品を「ありがち」と評するくらい無意味なのかもしれません。
別展開を求めるならたぶんANIMAを読むべきなんでしょうが、私はやはりここらで止めておきます。
エヴァ放送後、たくさんのエヴァのような雰囲気の作品が生まれました。答えは強いて言えば答えはトルソを見る私たちの無限の、キリのない解釈(おしゃぶり)です。
結局答えはない。でもさよならはできます。求めたものは得られなかったけど、求めた場所にたどり着くことはできたのかな? -
Posted by ブクログ
ネタバレ"何だろう…エヴァ乗りに一般論で返された。納得いかない。" p.23
" 言葉を交わしてはいけない、示し合わせてはいけない。たがいに視線も合わせず、ただ黙々と歩いてその場を去るのだ。恐らくかつての神話世界でも、人々はこうしてその場を逃れたはずだ。" p.269
" エヴァの操縦桿/イメージコントローラーは、実は操縦桿ではない。エントリープラグはヒトの思考を読み取ってエヴァに伝えフィードバックもするが、思考制御は万能ではない。
イエスとノー、GOとSTOPの思考境界は曖昧なのだ。それをはっきりさせるための引き金であるレバー、つまり思考命令と対になる命令承認を信号化し、同時に自己認識するスイッチである。" p.290
"「これがどこかおかしい天地創造のおとぎ話だと割り切れば行き先はわかる、もう知らされてるーーでしょ? みんなだって想像ついてるでしょ? 次の地球になる舞台…」" p.320
緩急があり読み心地が良い。連載時のペースと書籍化時点のボリュームを見誤っていたからこその2巻であろうか。
その一方で2巻から次第に増えてきた観のある忍法帳めいた急展開大杉問題。ふははははと笑いながら宿敵が消えて戦闘や事態がうやむやになるアレ。これはちょっといただけない。
誤字その他が5箇所くらい。エディタの互換性のスキマを縫ったような珍しいタイプの誤字。チェック緩いんかな。
サイバーコミックでの連載時から感じていたことだが、山下いくと氏は詩人なのよな。科学の言葉を駆使する詩人。ご自身は、ご自身の文章を未熟と述べていて、それは確かに感じるが、わりと高頻度でこれはという文章に出会う。
一つ大きな難を言えば、無印を最後に見たのが昔過ぎて使徒名とビジュアルが一致しないこと。ビジュアルが思い浮かばないからシーンに対する解像度が低くなる。仕方なくググる。使徒図鑑つけてほしかった。 -
Posted by ブクログ
特定企業のプロジェクトの詳細を総括しているという点で、これまでにない画期的な「ビジネス書」ではないでしょうか。巷に溢れるビジネス書は抽象化された一般論がほとんどで、企業の事例紹介はあくまで取材で出てきた限られた内容だけです。普通の企業だと秘匿情報が多いので、体制からお金からスケジュールから実際のスタッフのコミュニケーションの様子まで、ここまで細かく開示した例は他にあるんでしょうか。アニメという「クリエイティブ」が競争要因である(と作り手が思っている)特殊な業界だから、制作の仕組みの部分を出し惜しみなく開示してくれているのかも。JAXA出身の成田和優さんが制作システムを解説する文章がすごくロジカルで精緻で素晴らしく、読んでいて気持ちよかったです。後半に主要スタッフそれぞれの総括や資料集もあり、エヴァ好きためのファンブックとしても面白いです。
メモ
・才能ある人たちが集まって一つのプロジェクトでどう仕事をしたかのサンプル
・アニメ制作という特殊な業界だけど、自分の仕事に活かせる要素が多々ある
・スタッフを社内外から募る、来てもらう、という視点
・コミュニケーションについての話は刺さる。
・リソースを使ってこだわるところと、完成を目指す部分でバランス取る
・クリエイティブな現場を支えるのはロジカルなプロマネ
・Unknown unknownsがあるからリテイク期間などのマージンが必要
・一般企業でこういうプロジェクトの振り返りってなかなかやらなそう
・総括することの難しさに対する解像度が高。個別も抽象も全体を表せない
・著者の分析力がすごい。とんでもなく高度な飲み会での愚痴話って感じ
・方向性を選択した後の成果物チェックではなく、偶有性も含めた検討
・探った結果最初のになることも。10人の監督にやらせて選びたい
・トップが責任取るから自由に、ではなく実際に作品をよくするためにリメイク出す、その態度を見せる
・庵野の作家性と、売る意思、外部意見の取り入れのバランスがすごい -
Posted by ブクログ
興行収入100億円超えの「シン・エヴァンゲリオン」を、作品ではなく株式会社カラーのいちプロジェクトとして総括した、発表資料のようなつくりになっている。エヴァは年代的にも触れる機会がなく、テレビシリーズからひとつも観たことがなかったのだが、気になってシンエヴァを劇場で観たところ、あまりに面白く、その内面を見たいと読んでみた。なんとも斬新な手法によるアニメーション映画の製作と、綿密なマーケティング、庵野監督・プロデューサーの強い意志が相まって、あのような作品が世に出たかと思うと、中にいた人々は大変だったろうけど、なんとも羨ましいことだなと思うほかなかった。
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Posted by ブクログ
借りたもの。
『シン・エヴァンゲリオン』制作、公開に至るまでのヒト・モノ・カネについて言及されたビジネス本。
全てを網羅している訳ではない。絵コンテやCGなどのクリエイティブの内容に関しては省かれ、ヴィジュアル面という表舞台?に現れないものについて、その結果をまとめている。
『エヴァンゲリオン』という作品の制作に留まらず、ファンといかに結びつけるか、そのビジネスモデルの模索を垣間見る。
1997年に完結した(私にとっては、絶望の内に閉じて、不確定な希望と共に、昇華不良で映画館から放り出された)映画を、2006年に“新シリーズとして完結を目指す”。それがこのプロジェクトの目標。それは(ある意味未完の完の)エヴァ(≒庵野監督)の自己浄化を会社で行う、という凄いプロジェクトの様に思った。
劇場作品の興収だけでなく、会社の制作体制、制作人数、製作費にどの位かかったかといった収支、劇場版エンドロールに出てくる(制作など)会社がどの様に関わっているかといった組織構図まで書いてある!
あらゆる項目が興味深かった。
自分の人生では今まで関わった事が無い、アニメ制作の工程やスケジュールなど興味深かった。細かい日程などは無いけれど、納期…と考えると私は胃が痛くなりそう…
宣伝効果の測定を、観客動員数や物販販売状況の推移、そしてSNSの反応で計っていたとの事。
映画公開時、気になった新型コロナウィルスの影響についても言及。
やはり度重なる公開延期や外出自粛、海外でのロックダウンの影響によって〟ファン同士のリアルでの交流”が不可能になったことは残念でならない、と……
リアルタイムでの共感と共有、鮮度のようなものだろうか?1ファンとしても同感。
庵野監督自身のプロジェクト総括の問答集も。
その中で『キューティーハニー』での経験で、「実写の現場は予算、スケジュール、現場のリソースを考慮した撮り方をしないとひどい目に遭う(p.245)」という苦い経験を語っていたが……(シン・仮面ライダー…) -
購入済み
したくはないけど
共感したくはないけど、ミサトさんの発言にたまにというか頻繁にというか結構わかってしまう部分がある。ミサト語録は使ってみたいけど、日常で使うと友達なくしそうなのでやめておきますね。