樋口清之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
切り口斬新な日本文化論。これまでになかった新たな角度で日本文化史をおっていきます。
かなり感銘受けましたねーー。うん。日本文化史の金字塔です。
日本の文化ってややもすればひどく遅れていて、非合理的でナンセンスだなんて言われたりもするけれど、そうじゃないんですよね。
すっごく合理的で、日本人に馴染んだ素晴らしいものばかり。日本人ということに改めて誇りを持てるようになります、これ読むと。
日本人っていまだに欧米コンプレックスが強いっていうか、「アメリカではこうなのに日本は・・・」、「ヨーロッパではこんな素晴らしい制度が・・・」とかしばしば耳にするけど、そんなに日本のやり方ってひどいものなん -
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Posted by ブクログ
日本人が性についてどのように考えてきたのかを、さまざまな史実を交えつつ紹介しています。
『古事記』などの日本神話の中では、性は大地の豊饒性を象徴するものとして語られています。このことから、日本人の伝統的な性意識が信仰に裏づけられており、性は神聖なものと考えられていたと著者は語ります。しかし、中世から江戸時代までの封建制のもとで、伝統的な性意識が歪曲されてきたとされています。
古代の性意識の大らかさを賞賛する一方、爛熟した江戸時代の性意識を批判する著者の立場には、必ずしも納得はできませんでしたが、さまざまな史実が紹介されていて、おもしろく読むことができました。