【感想・ネタバレ】遊びと日本人 日本人の歴史第5巻のレビュー

あらすじ

遊びは自己解放であり、思考を深め、社会性を豊かにした。日本は古代から「遊び大国」だった! 面白さ抜群のテーマ別日本史――日本ほど遊びの種類が多く、陽気に暮らしの中に生かしてきた国はなかったし、日本人ほど遊びを大切にしてきた人種はいない。しかし、逆に日本ほど遊びを、極道者という言葉で象徴するように悪いものとして扱った国もない。ユニークな視点、該博な知識、わかりやすい表現で大評判のテーマ別日本史。<第5巻>

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

日本史の中の遊戯の歴史について、分かりやすく解説した本です。

著者は、過去の日本人にとって、「遊び」の多くが信仰と深い結びつきを持っていたことを強調します。その一方で、「極道者」という言葉に象徴されるように、遊びをそれ自体として評価する基準が育たなかったことに批判的な意見が述べられます。

最終章は、西行や松尾芭蕉、鴨長明や兼好法師といった、漂白・隠遁としての遊興についても触れられており、日本人が遊びの精神を芸術へと結晶化してきたことが論じられてい
ます。

0
2014年05月18日

「ノンフィクション」ランキング