タナカミホのレビュー一覧

  • いないボクは蛍町にいる(2)

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    穴の向こう側には、この蛍町と少しだけ違う別の蛍町が存在する。亡くなった親友が生きていて、親友を事故から守った近所のおじさんは死んでいる。幸と不幸が穴の向こうとこちら側で交錯する。境遇の差が人格まで変えてしまう不可思議さに、少年は人間とは如何程のものかを学ぶのだ。
    少年のひと夏の不思議な体験。爽やかな読後感です。

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    2016年10月15日
  • いないボクは蛍町にいる(1)

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    親友を喪った小6の夏。また遊びたいと願い、迷い込んだ路地裏の木の穴の向こうには、親友の卓哉が生きている世界が広がっていたーー。
    "少年と夏の冒険"です。白く照り返す真夏の日差し、バカで騒がしくて、でも繊細なところも無くはない少年たちの魅力が伝わります。『スタンド・バイ・ミー』だと言ってしまうのは褒めすぎかもしれませんが。

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    2015年11月18日
  • 苺飴には毒がある

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     嫌な人って分かりきってるのに、離れられない。相手を心の内で批判することで自己を確立してしまっているがゆえに、傍にいざるを得ないってところもあるかも。悪意と好意の両方を見せて支配されているけど、支配されることに居心地の良さを感じてしまっているというか。主人公が、自分の悪口を言っていることの証拠を掴んだときにホッとしたのがその証明な気がする。相手を嫌いになれる理由を探してたんだよ。そんなことでさえ、相手に決めてほしかったんだよ。

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    2025年10月30日
  • 苺飴には毒がある

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    成長やそのときの生活によって付き合う人が変わっていくのはふつうのことだと改めて思った
    自分自身中学のとき親友と思っていた子でも高校が別になって、遊んだりしても話が合わなくてお互いに楽しくなくなった
    それでも中学卒業後から5年間は連絡を取り合う関係だった
    ふとこれは何のために続けてるんだろう?と思ったりしてそこから距離を取るようになって相手が社会人になったタイミングで完全に連絡を返すのをやめた
    当時はひどいかな?とか考えることもあったけど今思えばあれでよかったし、その後の人間関係でも割とあっさりと関係を終わらすのが上手くなった
    その分深く付き合える友達は2人になったけどそんなもんでいいかな
    無理

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    2025年10月11日
  • 苺飴には毒がある

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    こういう関係性ってそのへんにあるんだろうなぁと思う。れいちゃんの気持ちもわからんでもないような気もするけど、その方向性なのかと。

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    2025年08月08日
  • 苺飴には毒がある

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    女子の人間関係のあるあるが詰まった作品。
    毒友やその周囲の人とのドロドロとした関係性が文字でこんなにも表現できるものかと驚愕。
    自分自身人に気を遣いすぎるため主人公に感情移入して読めた。
    私も自分の感情に正直に生きてみたいと感じた。
    れいちゃん側の人間は著書を読んだらどのような感想を抱くのだろうか。

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    2025年01月04日
  • 苺飴には毒がある

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    自分自身が他人の顔色をうかがいすぎてしまうことがよくある。そのため、主人公の寿美子が、他人の思考を「先回り」して想像してしまうことで、頭という「水槽」の中をたくさんの言葉が泳いでしまい、言いたいことがまとまらなくなるという比喩の仕方はしっくりときた。

    また、友人であれ恋人であれ、その人だけに依存しすぎると、その人の感情の揺れ動きに大きな影響を受け、毒ともなり得る。
    栞のように、フラットな姿勢とほどよい距離感で付き合える友人が複数人いる関係性が理想なのだと思う。

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    2024年12月01日
  • 苺飴には毒がある

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    れいちゃん、嫌だなと思う瞬間も、その嫌な感じがおもしろいこ、ノリがいい子になってしまう瞬間がある。誰しも、無意識にれいちゃんになる瞬間があって、れいちゃん同士で笑っている時もあるかもしれない。主人公が、毒を吐かないで、自分を生きる選択をしたことがとても勇気がある事だと思った。でも、現実は1人より、嫌なこと2人、一人でいることが恥ずかしい、一人でいる自分に問題があると思われたくないと思うことがおおいんじゃないかな?

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    2024年04月13日
  • 苺飴には毒がある

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    嫌な思いをしてまで付き合うことはないだろうに。中高校生くらいだと、そんな関係もあるか。最後には自分の気持ちが伝えられたのだからヨシとするか。

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    2024年04月13日
  • 苺飴には毒がある

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    面白かった
    難しい言葉が沢山使われていた
    あるよね、いるよね、こんな友達、友達って言えるか分からない、なんで一緒にいるか分からない人

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    2024年03月11日
  • 苺飴には毒がある

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    ネタバレ

    小中高と共に過ごし気まぐれで傷つけられてばかりいた幼馴染みの毒友。彼女に対して抱くその微妙で説明しがたい感情のひだをうまく表現している。いじめとはまた違って友情も一筋縄ではいかないのだとつくづく感じた。
    そして、はないちもんめは考えれば怖い。

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    2024年02月22日
  • 苺飴には毒がある

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    ネタバレ

    学生時代に出会った事がある様なれいちゃん。
    途中までは何とも言えない気持ちになったけど、栞と出会い、寿美子が変わっていき、離れられたところはよかった。
    寿美子にとってれいちゃんは毒友。
    れいちゃんにとっても違った意味で毒友だったのかもしれない。 

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    2024年02月12日
  • 苺飴には毒がある

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    2024-018
    れいちゃんも何か心に闇をかかえているのだろうか。俺なら、距離をすぐに置くけど、それがなかなかできないのが、女の人なのかも。

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    2024年02月11日
  • 苺飴には毒がある

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    学生時代特有の誰と一緒にいるかや、噂話や、友人のちょっとした言動で心が動いてしまうこととか。
    思い返して胸が痛くなった。

    大人になって、いい意味でのスルースキルを身につけていけたけれど、学生時代は自分の全てが学校にあるようで苦しかった。

    れいちゃんはどんな大人になったんだろう。

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    2024年01月22日
  • 苺飴には毒がある

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    胸キュンは封印。
    随所に毒が散りばめられた青春小説。

    子どもの頃に遊んだ「花いちもんめ」を思い出す。
    選ばれた時の高揚感と、最後の一人になりそうな時の不安感。
    中高生時代は学校こそが全てで一人でいる事は悪の様に感じた。

    本作に登場する少女達も狭い世界の中であがいている。

    れいちゃんに悪感情を抱きながらも登下校を共にし距離を取れない寿美子に悶々とし、陰口を撒き散らす事で他者とコミュニケーションを取るれいちゃんに嫌気が差す。

    本書に登場する『毒友』のフレーズには頷くしかない。

    甘酸っぱい苺飴の奥に潜む苦味を痛切に感じる一冊。

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    2024年01月14日
  • 苺飴には毒がある

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    途中何度も読むのを止めようかと思った。
    れいちゃんに苛立ったから…

    栞との絡みが出て来た辺りから、やっと心落ち着かせて読むことが出来た。

    総合して余り好きになれないお話だった。

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    2023年12月04日
  • 苺飴には毒がある

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    同作者の描く物語の展開が好きで新刊を楽しみに読んだが、もしかすると私の本への好みが変わってしまったのかもしれない。
    女子同士特有の空気感や、学生の時だからこその独特な牽制の仕方が感じられて、繊細さを感じる作品だった。
    「炭酸水と犬」「アパートたまゆら」の方が個人的には面白いと感じる作品だった。なかなか難しい。

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    2023年11月30日
  • 空飛ぶ馬

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    短編集が5篇。
    文学部の学生と、噺家・春桜亭円紫との謎解きストーリー。
    それぞれ味のある作品ですね。

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    2022年10月15日
  • 空飛ぶ馬

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    高野文子みたいかも
     「織部の霊」と「砂糖合戦」は拍子抜けしたが、「胡桃の中の鳥」と「赤頭巾」は比較的おもしろかった。
     最後の「空飛ぶ馬」だけは、ほかと比べてちょっと漫画のタッチが変った気がする。
     しかし円紫さんの見た目が若い。

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    2022年09月27日
  • 空飛ぶ馬

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    織部の霊
    砂糖合戦
    胡桃の中の鳥
    赤頭巾
    空飛ぶ馬

    園紫さんが良い男で良かったです。

    お話しの中にはザラザラした話しもあって、それも含めて世の中なのね。

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    2021年09月30日