リルケのレビュー一覧

  • 若き詩人への手紙・若き女性への手紙

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    映画「天使にラブソングを2」でウーピーゴールドバーグが演じる修道女が歌手への夢を親に反対された少女に薦めていた.一度,読んで見たいと思っていた一冊.若き詩人の苦悩に対し,リルケからの誠実な助言.大きな慈愛と深い共感.また時間が出来たら読み返してみようと思う.

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    2013年11月27日
  • リルケ詩集

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    あなたを探し求める人々はみな あなたを試みます
    そしてあなたを見出した人々は あなたを結びつけるのです
    形象や姿態に
    私はしかし あなたを理解しようと思います
    大地があなたを理解するように
    私が成熟するようにつれて
    あなたの国も
    熟します

    私はあなたから あなたを証する
    どんな虚栄も望みません
    私は知っています 時が
    あなたとは違った名前を
    持っていることを

    私のために奇蹟をなさらないで下さい
    世代から世代へと
    ますます明らかなものとなる
    あなたの法則を正しいとなさって下さい

    あなたは未来です 永遠の平野のうえの
    偉大な曙光です
    あなたは時の夜が明ける時の鶏鳴
    あなたは露 朝の弥撒 そし

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    2013年10月23日
  • マルテの手記

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    あるグループの歌にリルケという詩人の名が出てきて頭の隅にしばらく残っていた。
    その矢先、ふと観に行った貴婦人と一角獣のタペストリーの紹介でこの本の引用がなされていた。

    こういう同時性で作家に引き寄せられるのもありだと思う。

    マルテという作家(実在のモデルあり)を主人公に描かれている話であるが、
    貴婦人と一角獣の様に様々な引用がなされており、
    そこから感じられる心象風景からリルケ自身の姿が見えてくるメタ的な感覚を受けた。

    手記というだけあって、日常の景色が様々に移り変わっていくため、
    難解ではあるが、これは印象派の絵画の様に言葉の流れを感じ取っていくものなのだろう。

    冒頭で詩人というのは

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    2013年08月08日
  • 若き詩人への手紙・若き女性への手紙

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    立ち止まりの日に
    手に取ったリルケの手紙
    自信という代物が、
    意志とは対極に位置する所の、
    「信仰」に属するものであることを知る
    今に生きること
    引き受けること
    耐え忍ぶこと
    その付随が運命であって、
    独立した個性
    自然を生きたという確信

    ●以下引用

    あなたはその運命を自分にお引き受けなさい。そしてその重荷とその偉大さとをになって下さい。

    あなたはいつも自分自身と、あなたの感情とを正しいとお考えください。たとえあなたが間違っておられても、あなたの内部生命の自然な成長がおもむろに、時と共に、他の認識へと導いて行くことでしょう。

    その樹木の流れを無理に追い立てることなく、春の嵐の中に悠々と

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    2013年05月24日
  • 若き詩人への手紙・若き女性への手紙

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    若き詩人が授業中に隠れてリルケの詩集を読んでいたら教師にばれてしまうものの、実はリルケもその教師の教え子だったことが発覚するという導入部の話には心暖められる。リルケはこの手紙で孤独や愛、苦しみといった困難なものに対する向き合い方に対して誠実に答えようとしており、その真摯な言葉が様々な縁の結果として自分にまで届いてきたことを思うと不思議な感じだ。この本の価値は、他人に送ったり受け取ったりした時にこそ発揮されるものなのかもしれない。人を繋げる手紙という風習が薄れても、本はまだ人を繋げることが出来るのだから。

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    2013年03月10日
  • リルケ詩集

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    年代順に掲載されているので、リルケの変化が感じられるのが良かった。
    個人的に、後半の作品に好きな詩が多い。

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    2012年04月18日
  • マルテの手記

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    断片的に甦る、過去の記憶。
    着飾ったまま舞踏会を抜けて、急病の自分を抱き締めてくれた母。
    あるとき母は精密なレースを何枚も広げて見せてくれた。
    その中に神秘的な風景が見える。

    今、窓から見える舞踏病の老人。
    人間は押し流されて、どこへ行ってしまうのか。
    美しい過去の思い出は、全てを失ってからも人生のもやい綱になりうるのだろうか。

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    2010年09月06日
  • リルケ詩集

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    受験勉強の合間に読んでいた作品。
    普段はあまり詩を読む機会はないのですが、読んでみると素直に心に響くものが多く、すっごく好きな作品です。

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    2010年03月11日
  • 若き詩人への手紙・若き女性への手紙

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    この書簡集によって語りかけられることのできる「若き詩人」および「若き女性」とは、さて、今このとき何処に存在しているものやら。前者と後者は、それぞれに成立年代も難解さの種類も違います。だから、むしろお買い得。それにしても、これらのBriefeを受け止めて何らかの(正否どちらでもいい)反応をすることのできる者は……??300円余りで、かなりの歯応えあるのに、な。300円ならスタバかタリーズのほうがいい?そう言われると、私も返す言葉はないが。

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    2011年07月19日
  • リルケ詩集

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    最初に買ったリルケの詩集。
    その前にはランボーを読んでいたのだがあまり感銘を受けず。
    んでこっち読んだら…見事に魂持ってかれましたよ(笑)

    以降はリルケにすっかりメロメロ。
    独特の宗教感、内的世界。暗過ぎて読めないという人も居るそうだが、
    私はこの本がとっても心に『しっくり』来ます。

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    2009年10月04日
  • リルケ詩集

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    うーん、詩集とか初めてだしよく分からんのですが。
    まぁいいんじゃないでしょーか。
    前に読んだ総統の子らっていう本にリルケの詩が引用されてて触発され買ったのですが、引用されている詩は載ってませんでした。
    モルグ(死体公示所)っていうのが結構好きかも。
    こういう本全く読まない私の感想は当てになりませんがね。

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    2009年10月04日
  • リルケ詩集

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    優しさが前面に伝わってくるリルケの詩。旧文語は全く無く、すべて現代語なので読みやすい。
    色恋を詠ったものもあれば、風景を綴ったものもある。
    すべてどこか”眩しく明るくてやわらかい”。

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    2009年10月04日
  • 若き詩人への手紙・若き女性への手紙

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    この本のことを忘れないかぎりは未熟な若者でいることができるのではないだろうか。
    それ以上に困難で、甘美なことはないだろう。

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    2009年10月04日
  • 若き詩人への手紙・若き女性への手紙

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    若い詩人とリルケとの手紙のやり取りのうち、リルケが書いた手紙を連ねた手紙集だった。

    なので、若い詩人が何を手紙に書いたのかがあまり想像できず、僕は正直入り込めなかった。

    とはいえリルケは詩人の悩みに対して真摯に向き合っていたし、文章からは優しさを感じた。
    僕が別の悩みを抱えた時に、また開いてみようと思う。

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    2023年05月21日
  • マルテの手記

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     本作は小説に分類されるが、実際に読んでみると通常の小説のように、物語としてまとまりがなく、淡々と主人公が見た風景や回想が一方的に描写される。主人公マルテの心情に関しても、特別変化はなく、ただひたすら孤独に苛まれる様を読者に見せつける。そのため、本作は予想外の展開や刺激的な話を求める人にはおすすめしにくい話であるが、その一方で、周囲に馴染められず、一人である人が読むと何かしら共感できる箇所があると思われる。ひとりで過ごすからこそ見えてくる世界があるのかもしれない。

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    2023年04月24日
  • リルケ詩集

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    詩も有名どころから少しずつ。
    神を手で掬うようなくだりがあるが、流体のようなイメージではなく、汎神論ということらしい。

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    2022年08月10日
  • マルテの手記

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    ネタバレ

    イメージ的に兼好法師の徒然草って感じの作品。
    随所に「お、いいな」と思う文章があったりするんだけど、とりとめなさすぎなので私の記憶には残りずらい作品だった。

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    2021年08月18日
  • マルテの手記

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    難しかった。正直意味は理解できていない。
    リルケが力の限り産み出した作品なんだろうということは分かった。
    なかなか理解できるものではないと思います。

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    2021年04月22日
  • マルテの手記

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    こういう作品は、若く感受性が鋭敏なときでないとだめなのだろう。
    半年前に読んだ本だが、なにも印象に残ってない。
    30年前に読んだ時には、もっと心に残るものがあったはずなのに。

    たぶん20代、遅くとも30代までに読むべき本なのだろう。
    逆に、歳を取らないと味わえない本もあるから、それはそれでいいか。

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    2020年04月29日
  • 若き詩人への手紙・若き女性への手紙

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    若き詩人への手紙はとてもささった。
    若き女性への手紙はちょっと分かりづらくて、女性の手紙もいっしょに載せてほしかったかな。

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    2020年02月03日