リルケのレビュー一覧

  • マルテの手記
    数年に及ぶ苦しい読書だった。本を開けど開けど進まない。言いたいことがわからない。そんな苦しさがあった。終盤は少し面白い話が出てくるが、それまではどうでもいい話に溢れていて、リズムも掴めず、わからない文章をただガリガリと引きずりながら我慢して読み進めるという感覚で大変辛かった。しかしこれでひと通り読み...続きを読む
  • マルテの手記
    ↓皆さんの感想がざわついているのでちょっと気になり調べてみる。

    いわゆる詩人の書いたまとまりない文章。物語を繋げるのではなく、その時に感じたことを写真のように描写している。

    これだけならよくある古典の1つだが、傑作とか書かれてるのがね、どうなのよ?ってことなんだと思う。

    でもやっぱり描写は素晴...続きを読む
  • マルテの手記
    ドイツ文学の傑作?だそう。手記と訳されているように短い断片を積み重ねて描き出される詩人の苦悩と再生の物語。読後になぜか、感想が思ひ浮かばない。パラパラめくってその日の気分で流し読みくらいがちょうどいいかと。マルテはパリで物を見る訓練を自分に課している。路地の匂い、区別できるかぎりでは、ヨードホルム、...続きを読む
  • マルテの手記
    再読。第二部のほうに数ヶ所自分でつけた頁の折込あり。雑多な手記の集積という形式であるため物語的カタルシスは皆無だが、かといってなんの連関もない雑文の寄せ集めとも異なるため一定の心情や思想は犇々と伝わってくる。その重さ。暗さ。希望の見えない振り返りと展望。恋愛のような感情すらもここでは冷え冷えと乾き切...続きを読む
  • マルテの手記
    ぷつぷつと思いつくままに話しがかわっていき、目の前にあることと子どもの頃の記憶の境目が曖昧になっていく…
    とっつきにくいイメージの本だったけど、断片的な記憶をたどるのは存外に楽しいことでした。
  • マルテの手記
    生きる不安と孤独を感じさせる。118ページで読むのを止めてしまった。別の日に改めて読んだときに新たな発見があるのかもしれない。
  • リルケ詩集
    いつひとりの人間が、は結構好き。
    詩や物語を読むといつも自分の情緒性の低さを認識する。そんな感じが逆にいい。
  • リルケ詩集
    リルケはプラハ生まれの20世紀前半のドイツ最大の詩人。力強く哲学的な内容が多い。神に問いかけているものも多い。
  • リルケ詩集
    文庫なので手軽なのが嬉しい一冊。しかも収録数が多い。私が一番好きな時トウ詩集からも、他の詩集ではあまりないものまで収められている。ネックは訳が微妙なこと。形象集や新詩集はそこそこ上手いのにー。