田中康弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本と出逢ったきっかけはYouTubeの「オカルトエンタメ大学」というチャンネルで著者の田中さんが山怪話をしていた回をたまたま見たからでした。
個人的にオカルト話は半信半疑であり、どのような方が話しているのかで判断します。失礼ながら“いかにも”な感じの人が語る話は話半分で聞くのですが、田中さんはスマートな見た目で話も上手く、ついついYouTubeに惹き込まれてしまいました。惹き込まれてしまったからには本も読もうと手に取った次第です。
本はいろんな話が書いてあり、それぞれがとても簡潔に書いてあります。引っ張る前置きも溜めもなく聞いた話を淡々とという感じです。なのでそれが少し物足りなく感じたのですが、それは話を盛って欲しいというわけではなくYouTubeの話し方と文章を比較すると圧倒的にYouTubeの話の方が面白く感じたからだと思います。
また、話が簡潔だからこそページを埋める文字の数が少ないのも読書をしている物足りなさに繋がりました。もう少し書面を埋めてほしかったなと思います。
とはいえYouTubeとこの本で田舎の土地巡りをしたくなりました。春になったら計画立てて見ようかなと思っています。記載されているエピソードが日本の何処の話なのか日本地図を一枚載せて頂けると有難かったなと勝手な要望も出てしまう1冊でした。 -
Posted by ブクログ
「見えない」体質でよかった!
この本を読んでいて面白いな、と思ったのは、山で仕事をする人たちがまず、開口一番に「なにも変なものは見たことない」し「怖いことにも遭ったことはない」というが、同僚や知り合いが狐に化かされたり、本人が「不思議なことはあった」と言ったりしていること。要は、自分がそういう目に遭っても「あまり気にしていない」風なのだ。その理由を、著者はあとがきで推測している。
開発が進んだとはいえ、日本の山にはまだまだ人を寄せ付けない「ナニモノカ」が棲んでいるのに違いない。人は自然の一部に間借りして生きている。そのことをこの本は教えてくれているように思う。願わくば、いつまでも日本の山々が「ナニモノカ」の息づく場所であってほしいと思う。 -
Posted by ブクログ
普通にリアルで怖い山の話。
これ読んでたらあおり運転とか、ホントに取り憑かれてしまったんじゃないか?あんなのおかしいもんな。と、思わざる得ないくらい、取り憑かれておかしくなる人が未だに多数いるらしい。
生きて帰れるひとも、帰らぬひととなるひとも。どうにも説明がつかない状況っていうのがホントに存在するらしい。
特に舞台は山。
山そのものも生命を持ってしまっているのか、自然の力にはそもそも抗えないのか、不思議としか言いようのない山に飲み込まれる人たち。そんな話が盛りだくさんの一冊。
マタギと呼ばれる人たちの話がほとんどなんだけど、この人たちの山の生活もまたすごい。すごい。ヤマの申し子だ。ホント。山とともに生きる。まさにという感じ。装備もほとんどなく、自然と一体化して何日も山に潜る。すごい。すごすぎる。山エキスパート。すごい。
尊敬です。 -
Posted by ブクログ
山歩きに行ってテン泊なんかすると、周囲は本当に漆黒の闇に閉ざされる。夜中にふと目が覚めて、目の前で手を振ったりしても全く何も見えないほど。
表では時々、ひたひた、かさかさ、などと訳の分からない音がしたり(テントだと増幅されて聞こえるらしい)、外に出るとキラリン☆と何かの目が光っていたりする。
人里離れた場所は、怪異な雰囲気に満ちている。
最近でもそんな調子だもの、昔はもっと、いろんなものがいたり見えたりしただろうなあ、と思わさる。
著者(以前読んだマタギの本を書いた人でもある)が、秋田の阿仁マタギほか全国各地の山人たちから、「山で出遭った怪」について聞き書きした本である。
狐に化かされた話、人魂の話、山小屋にやって来る足音の話などがたくさん出て、寝る前にベッドで読んでいると背筋がゾワゾワくる話が満載なのだが、一番怖かったのは「道の傍らになにか人間でないものがうずくまっていた。その顔を見て腰を抜かし、ほうほうの体で逃げ帰ったあと、3日高熱で寝込んだ。一体どんな顔を見たんだろうか」というような描写が出てくる時である。
とにかく、なんだかよく分からないものが一番おっかない。