田中康弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
遠野物語の現代版。
だが、その文章の質も話の深みも狙いも遠く及ばない。当然だが。
こちらはただ、不思議な話が、たまに余計な筆者のコメントをつけて記されているだけ。
本当は遠野物語もそうなのだろうが、その分やはり柳田國男のしごとぶりが光る。
あれは、この本で言う「民話の原石」ではなくて、そのまま民話になっていた。となると、やはり中身の話ではなくて、語り口なんだろう。
とはいえ、もちろんこうした怪異譚の収集は大きな仕事である。もしかしたら50年後にはいっさいが消えて、妖怪のいない国になりうるからだ。
印象に残ったエピソードを。
・尻尾を光らせてクルクル回す狐。
・冬の寂しい辻路に突如現れて消 -
Posted by ブクログ
現在、絶滅が危惧されている文化の一つが山里文化である。規制が厳しくなってマタギや猟を止める人が増え、若者は厳しい山から離れていく。山での出来事を語る人が消え、聞く人が消える。ならば完全に消える前にせめて収集せねば、と著者が聞き集めて著した山里怪談集の二作目だ。
今作も山里ならではの話に溢れており、山中に臨むことの面白さと恐ろしさを伝えてくれる。いつか、同じく山に纏わる怪談を多く上梓している安曇潤平氏と対談してほしい。きっと濃い内容になるだろう。
本書にも収録されている色々な話は昔から起きていて、物の本に目を通すと、過去に亡くなった樵の霊「古杣」の仕業である、「天狗笑い」「天狗隠し」「天狗 -