田中康弘のレビュー一覧
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山の不思議な話集。
柳田國男の『遠野物語』と似ているが、話の採集が最近らしく使われる言葉も現代だし、メールやGPSなんかも登場するのが面白い。
その不思議な現象がなんなのかはわからないまま話が終わったり、「そうそう、こんなこともあった」と連想される話が付け加えられたりするところがすっきりせず、ちょっ...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ第4弾。
あからさまな幽霊譚はほとんどなくなり、狐狸に化かされる類やほんのりと不思議感が漂うエピソード等が大部分という印象。
スーツ姿の男や普段着の女性、あるいは年端もいかない子供といった、闇に包まれた山奥に到底いるはずがない存在を見てしまうという体験談は、似たような話を幾度読んでも、やはり...続きを読むPosted by ブクログ -
私の実家は峠の入り口にある。夜は当たり前に暗かった。
大人になってから、友人が夜に車で送ってくれることがあたっときは、その暗さに一様に驚いていた。私はその度に、その反応に驚かされていた。
程度は違えど、森や山、海や川、雪とその暗さが背景となった話が、この本にも登場する。私は故郷の森や山を思い浮か...続きを読むPosted by ブクログ -
狐や狸、目に見えない何かなど様々な話がありましたが、火の玉についてが特に印象に残りました。
本作にも書かれている通り、科学的に火の玉は獣の死骸もしくは遺体から発生したリンが発生したものだとされています。
語り部として登場された方々もただの自然現象だと捉えている方もいらっしゃいました。
しかし読み進...続きを読むPosted by ブクログ -
怖い話は苦手だけど、こういう山であった不思議な話系はわくわくした思いすら抱いて読めてしまう不思議。疲労や恐怖心が生み出すものか、動物によるものか、科学で説明できるものか、とかなんだかそれがなんだかよくわからないけど起こる不思議なことってあると思うんですよ。やっぱり山も深くなればなるほど、そこは人間の...続きを読むPosted by ブクログ
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山の話は面白い。古来から、山は日本人の日常でありながら、その厳しさゆえに人を非日常へと簡単に誘うものであった。本書で紹介されるのは、山にまつわる民話の原石となる「怪しい」話である。
山が開かれ、娯楽が充実した現代では、代々口伝で伝わってきた山の話は絶滅寸前だ。民話にならなかった話の数々をテキストに...続きを読むPosted by ブクログ -
山の怖い話というより、タイトルの通り山の怪しいお話し。
昔聞いた民話のような、遠野物語のような、そんな不思議なお話がいくつも書かれている。語り手や場所によって差はあれど、似たような出来事も多く、1話1話も短いため、間を置いて読み返すと「もしかして前に読んだ?」「もしかしてまだ読んでいない?」が繰...続きを読むPosted by ブクログ -
マタギの語る話集です。
山には昔から色々なものが棲んでいますが、それを民話形式で集めたものになっています。
漫画は墨絵で描かれており、雰囲気があります。
特にオチのない不思議な話が多いので、「マンガ」として読むと少し物足りないかもしれません。
「現代民話」として読むと、興味深く読めます。Posted by ブクログ -
★★きったん★★
山にまつわる様々な怪異をまとめた本。「遠野物語」の現代版みたいな感じ。昔から語り伝えられ
てきた民話や伝説に近い話もあるが、科学技術の発達した現代でも説明がつかない話もいろいろ出
てくる。やはり山には何かがいる、というのは本当かもしれない。都市部に住んでいると、なかな
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「犬を入れた訳」というタイトルがなんかすごく良かった。
地味に怖い山の話がつらつらと並ぶ。もちろん謎が解けるわけではなく、ただただ色々な人が体験した色々な不思議な話が並ぶだけ。
内容としては良かったのだが、霊感があるとかないとかいう話をされると一気にうさんくさくなるから、語る人が言うのは仕方ない...続きを読むPosted by ブクログ -
普通の怪談話と違い、何か判らない物は判らないまま書いてある。発光体、狐火、魂、足音、気配だけ。本来の怖い経験ってこう言うモノだと思う。姿形は見えないけど、絶対そこに何かいる。って言う体験。続編も読んでたい。Posted by ブクログ
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聞き取り話。
取材がとても大変だったと思いました。
どの話も、静かにゾッとする感覚で、私好みの怪談でした。続編も読みたいですね。Posted by ブクログ -
山を仕事場とする猟師や、山里に暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な出来事。深い親交を持つ著者だからこそ聞き得た阿仁マタギの体験談をはじめ、時代の流れとともに消えつつある「語り遺産」を丹念に集めた現在形のフィールドワーク。Posted by ブクログ
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都会が舞台の怪異本はよくありますが、山を中心とする怪異本は珍しく思います。体験者の証言だけでなく、考えも掲載されているので、怪異を信じない人が、それらしい理由を述べているのも面白かったです。Posted by ブクログ
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きっと科学的に証明されることの方が多いと思うけど、不思議と証明されてほしくないような気持ちになった
自然への畏敬が感じ取れ、いつまでも語り継がれてほしい話Posted by ブクログ -
この現代でも起こる山の怪異。ということは、やはり、科学的に解明できることなのかなあ、とも、逆に思う。何でも、狐のせいにされている感じもあり、可哀想?
興味深く、読んだ。Posted by ブクログ -
「山怪」も早3作目か。
回を重ねたとて、まったく変わらないその造りにホッとするというかなんというか。
失礼ながら第1作にはいかにも珠玉の、傑作山怪談オールスターが詰め込まれていたというわけでは決してなく、山という括り以外に縛りのないジャンルの中で、何となく不思議だなあ…とほのぼの感じるようなエピソー...続きを読むPosted by ブクログ -
「山怪」の第三作目。
不可思議な世界を山の中で実際に体験することには退いてしまうが、
読書などで間接的に体験するのは私は好きなんですねぇ。
今回も楽しんだ。
特に大蛇。
迫力があって、
実際に体験したら、
どれ程恐ろしい思いをするんだろう。
熊が出るという状況になってしまったので、
たった1人...続きを読むPosted by ブクログ -
<目次>
はじめに~山と人と怖いモノ
第1章 戸惑いの森
第2章 闇に続く道
第3章 霊域の生活
<内容>
相変わらず怖い、山の怪談集第3弾。相変わらず飄々と描かれる山の日常生活。突然に現れる魑魅魍魎(と言うほどじゃないあ。
<内容>
252ページあるので、なかなか読み進まないが、怖さもな...続きを読むPosted by ブクログ