田中康弘のレビュー一覧

  • ヤマケイ文庫 山怪 弐 山人が語る不思議な話

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    オチがある訳ではないが、面白い!
    現代にはない、より自然に近い昔の生活と文化が感じられる。市政の歴史民俗学

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    2025年05月05日
  • ヤマケイ文庫 山怪 弐 山人が語る不思議な話

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    前作同様山人たちの体験談をそのまま書き記してあるであろう本書は大袈裟な所がない分リアリティがあって面白い。身近に起こった不思議な出来事を山の神や、狐狸ムジナが引き起こしたのだと考えるのは自然と共存する古き良き日本人の価値観ならでは。

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    2024年09月06日
  • ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

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    もっと追求してほしいというレビューもあったけど、これは伝承や昔話ではなく、マタギや集落の人が過去にこんなことがあったけどあれはなんだったんだろうというリアルな話だからこれはこれでありだと思った。

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    2023年09月25日
  • 山怪 弐 山人が語る不思議な話

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    ネタバレ

    マタギを取材するフリーランスカメラマンが採録した山の怪異。
    最近流行りの所謂実話怪談などのように派手な話はほとんどなく、人魂の話、野焼きされる遺体の話、山に呼ばれて行方不明になった話などが飾らない筆致で語られる。怪談というよりは民俗学でいうところの世間話の方が近く、取材先が実名で登場するなど資料として貴重である。読者を怖がらせてやろうというケレン味がないだけにリアリティも高い。

    山で見た人魂を、あれはきっと蛍の塊なんだよと説明する話者を前に筆者は考える。山が生活の場になっている人間にとってそこは日常である。そこで起きたことは説明がつくことでなければ生活の足元が崩れてしまうと。
    本文中にもそうやって自らが体験した怪異を日常に落とし込もうとする話者はたくさん見られた。
    日本人の境界意識の中で山は異界であり、人里とは決定的に異なる。そこに隣接して暮らす人の思いと覚悟に平地人である自分はただ戦慄するしかない。

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    2023年09月05日
  • ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

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    単行本既読。文庫書き下ろしあり。
    タイトルにもあるように「不思議な話」が収集されています。

    読む人によっては恐ろしくも感じるでしょうし、全く訳が分からないとも思うかもしれません。
    似たような体験をした人は共感したり、「あのときのあれはそうだったのかもしれないな」と思い出したりするかもしれません。

    「現代」に、「実在の人物」に聞いているというのが本書の最大の特徴です。
    淡々とした語り口は、脚色をなるべく排しているんだろうなと思います。
    現代でも不思議な話って集められるもんなんだな〜と、改めて感心しました。

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    2023年08月02日
  • 山怪朱 山人が語る不思議な話

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    山の不思議な話集。
    柳田國男の『遠野物語』と似ているが、話の採集が最近らしく使われる言葉も現代だし、メールやGPSなんかも登場するのが面白い。
    その不思議な現象がなんなのかはわからないまま話が終わったり、「そうそう、こんなこともあった」と連想される話が付け加えられたりするところがすっきりせず、ちょっと怖い独特の後味になっている。

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    2023年06月26日
  • 山怪朱 山人が語る不思議な話

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    シリーズ第4弾。
    あからさまな幽霊譚はほとんどなくなり、狐狸に化かされる類やほんのりと不思議感が漂うエピソード等が大部分という印象。
    スーツ姿の男や普段着の女性、あるいは年端もいかない子供といった、闇に包まれた山奥に到底いるはずがない存在を見てしまうという体験談は、似たような話を幾度読んでも、やはり怖い。
    通い慣れた山中でなぜか迷ってしまう、という怪異も然り。
    個人的には、こういった話は読むだけにして、決して経験はしたくないものだ…と強く思う。

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    2023年05月13日
  • 山怪 弐 山人が語る不思議な話

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    ネタバレ

    狐や狸、目に見えない何かなど様々な話がありましたが、火の玉についてが特に印象に残りました。

    本作にも書かれている通り、科学的に火の玉は獣の死骸もしくは遺体から発生したリンが発生したものだとされています。
    語り部として登場された方々もただの自然現象だと捉えている方もいらっしゃいました。
    しかし読み進めるうちに、『山』という空間では
    人知の及ばない不可思議なことも起こり得るのではないか、そう思えてしまうようなお話ばかりでした。

    山に入ることを日常とされている方々にしか分からない感覚や経験のお話もあり、とても興味深かったです。

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    2021年10月12日
  • ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

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    ネタバレ

    怖い話は苦手だけど、こういう山であった不思議な話系はわくわくした思いすら抱いて読めてしまう不思議。疲労や恐怖心が生み出すものか、動物によるものか、科学で説明できるものか、とかなんだかそれがなんだかよくわからないけど起こる不思議なことってあると思うんですよ。やっぱり山も深くなればなるほど、そこは人間の領域(生活圏)じゃなくなるから、私たちの物差しで測れない出来事も起こるのかなって。今では登山道も整備されて領域が広がってるし、人も山に頼って生きることが少なくなったから、こういう話も生まれにくくなるだろうけど。

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    2021年06月26日
  • ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

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    山の話は面白い。古来から、山は日本人の日常でありながら、その厳しさゆえに人を非日常へと簡単に誘うものであった。本書で紹介されるのは、山にまつわる民話の原石となる「怪しい」話である。

    山が開かれ、娯楽が充実した現代では、代々口伝で伝わってきた山の話は絶滅寸前だ。民話にならなかった話の数々をテキストに起こした筆者の功績は非常に大きいだろう。

    山でよくある話は「狐に化かされる」というものだ。山に慣れた人が集落の近くの何でもないような道で左右を間違え、遭難する。そういった時に、人は「狐に化かされた」と言う。

    もちろん、実際にそんなことはないだろう。低山での遭難記録をいくつか読めば、遭難は何でもないようなところで道を一つ間違えるだけで起こることがよく分かる。山は一つ道を間違えるだけで全く違うところに出てしまう世界なのだ。

    航空の世界では空間識失調(ヴァーティゴ)というものがある。雲の中などに長くいることや疲れが原因となり、航空機のパイロットが平衡感覚が喪失するものである。しばしば航空機事故の原因ともなる。ヴァーティゴは、パイロットの経験の長さに関係なく起こる。人間の性質上、仕方のないことなのだ。慣れた山道での遭難メカニズムというのは、おおむねヴァーティゴに近いものだろう。

    ヴァーティゴでは計器を信じることで墜落を回避できる場合があるが、コンパスや地形図のない時代の山ではそういうわけにはいかない。ゆえに、経験の長いマタギですら迷うこともある。そこで「狐に化かされた」というのは、経験の量を問わず遭難が誰にでも起こりうるゆえに、捜索の労力を当人の責に帰さないための方便である、という解釈がなされる。生活の知恵である。

    そんなわけで、大抵の「怪しい」話は論理的に説明できてしまう。しかし、それでも説明できないことが残る。だから面白いのだ。

    たとえば幻覚。遭難記録を読むと、遭難者は極度のストレスからよく幻覚を見ることが知られている。私は遭難したことはなくとも、極度のストレスで幻覚を見たことがあるので「人間はけっこう簡単に幻覚を見る位に追い込まれる」という認識がある。

    ところが幻覚を見たことがない人間からしたらそれは想像できない。というより、幻覚を見慣れなければ「それが幻覚である」ことには気付けない。ゆえに、山で人は様々なストレスから幻覚を見るが、それが幻覚であることに気付かない。

    大抵の「見た」話は幻覚で片付けられる。だが、複数の人間が同じものを見た話はどうだろう。幻覚は似通うのか? それとも本当に何かあるのか?

    「説明できるもの」を省いていった先にある「わからないもの」に惹かれるタイプのオカルト好きには是非とも勧めたい一冊である。

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    2021年04月17日
  • ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

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     山の怖い話というより、タイトルの通り山の怪しいお話し。
     昔聞いた民話のような、遠野物語のような、そんな不思議なお話がいくつも書かれている。語り手や場所によって差はあれど、似たような出来事も多く、1話1話も短いため、間を置いて読み返すと「もしかして前に読んだ?」「もしかしてまだ読んでいない?」が繰り返され、何度も読む内に楽しくなってくる。
     また、知っている山の話があるとそれだけで楽しい。

     全国というわけではなく、ある特定の地域方から聞いた話が多いが、後書きを読むと納得する。
    「この本で探し求めていたのは、決して怖い話や体験の類いではない。言い伝えや昔話、そして民話でもない。はっきりとはしないが、何か妙である、または不思議であるという出来事だ」
     そうしてそんな話はすぐに聞けるものではなく、著者はまず自分が語ることで呼び水として、この本に集められたような話たちを聞くことが出来たのだそうな。だからこそ特定の地域の人とかかわることでしか聞くことができない話なのだろう。

     すごいなぁ。
     続編が出ているようなのでまたそれも楽しみ。

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    2020年09月19日
  • 山怪 壱 阿仁マタギの山

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    マタギの語る話集です。
    山には昔から色々なものが棲んでいますが、それを民話形式で集めたものになっています。
    漫画は墨絵で描かれており、雰囲気があります。
    特にオチのない不思議な話が多いので、「マンガ」として読むと少し物足りないかもしれません。
    「現代民話」として読むと、興味深く読めます。

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    2020年09月13日
  • ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

    購入済み

    ★★きったん★★

    山にまつわる様々な怪異をまとめた本。「遠野物語」の現代版みたいな感じ。昔から語り伝えられ
    てきた民話や伝説に近い話もあるが、科学技術の発達した現代でも説明がつかない話もいろいろ出
    てくる。やはり山には何かがいる、というのは本当かもしれない。都市部に住んでいると、なかな
    か実感がわかないが、実際には日本の国土の7割以上が山地で、殆ど人が住んでいないエリアも多
    い。文明の恩恵に胡坐をかき、キツネや火の玉をバカにしていると、とんでもない災厄に見舞われ
    そう。自然をおそれ、敬う気持ちを持ち続けたい。

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    2020年08月26日
  • 山怪 弐 山人が語る不思議な話

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    ネタバレ

    「犬を入れた訳」というタイトルがなんかすごく良かった。

    地味に怖い山の話がつらつらと並ぶ。もちろん謎が解けるわけではなく、ただただ色々な人が体験した色々な不思議な話が並ぶだけ。

    内容としては良かったのだが、霊感があるとかないとかいう話をされると一気にうさんくさくなるから、語る人が言うのは仕方ないとしても著者まで乗ってくるのはやめてほしかった。

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    2020年07月04日
  • 山怪 山人が語る不思議な話

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    普通の怪談話と違い、何か判らない物は判らないまま書いてある。発光体、狐火、魂、足音、気配だけ。本来の怖い経験ってこう言うモノだと思う。姿形は見えないけど、絶対そこに何かいる。って言う体験。続編も読んでたい。

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    2020年06月12日
  • ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

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    聞き取り話。
    取材がとても大変だったと思いました。
    どの話も、静かにゾッとする感覚で、私好みの怪談でした。続編も読みたいですね。

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    2020年04月26日
  • ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

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    山を仕事場とする猟師や、山里に暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な出来事。深い親交を持つ著者だからこそ聞き得た阿仁マタギの体験談をはじめ、時代の流れとともに消えつつある「語り遺産」を丹念に集めた現在形のフィールドワーク。

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    2019年12月25日
  • 山怪 山人が語る不思議な話

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    ネタバレ

    都会が舞台の怪異本はよくありますが、山を中心とする怪異本は珍しく思います。体験者の証言だけでなく、考えも掲載されているので、怪異を信じない人が、それらしい理由を述べているのも面白かったです。

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    2019年12月15日
  • 山怪 山人が語る不思議な話

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    きっと科学的に証明されることの方が多いと思うけど、不思議と証明されてほしくないような気持ちになった
    自然への畏敬が感じ取れ、いつまでも語り継がれてほしい話

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    2019年10月03日
  • 山怪 山人が語る不思議な話

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    この現代でも起こる山の怪異。ということは、やはり、科学的に解明できることなのかなあ、とも、逆に思う。何でも、狐のせいにされている感じもあり、可哀想?
    興味深く、読んだ。

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    2019年09月28日