尹雄大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
普段あまり読書をしない事もあり、読むのに苦労した一冊でした。
著者からすると読者が読み解くことを目的としていない事も分かっているのですが、どうも手応えがなく、自分の感覚にがっかりしているのですが、多分そういうことを言いたいんだろうなと思います。この感情を認めていい、許していいってことだと思っています。
私は誰かと口論をした際に、言いたいことはあるはずなのに黙ってしまうことがあります。後になって言いたい事があったはずなのにと悔いていたのですが、言葉にして相手に伝える事も大事だけれど、言葉にならない感情を出すことも悪くはない。そんな勇気を少しもらえた作品だったと思います。
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Posted by ブクログ
今までしてきた後悔から教訓を得て今後に活かそうとばかりしてきて、そのときの自分がどうしてそのような行動をとったのか、その理由について、確かに耳をじっと傾けるようなことをしてこなかった。
ただ結果にばかり目を向けて罪悪感を感じ、自分をずっと責めるばかりだった。
そうせざるを得なかった、状況や心境などに理解を示そうとせず、ただひたすらに責めてた。
そんな過去の自分と真摯に向き合い、「要するに」ではなく、言葉にならない全てを受け止めることで、過去の自分との和解する、という自分にはなかった新たな視点が新鮮だった。
頭で対策しようとするのではなく、心で感じたことを焦らずにじっくり向き合う。
頭でなくから心から生まれるものが、生きやすさに繋がっていくのかもしれない。
比喩が言いたいこと合ってないと感じたり、矛盾を感じたりする部分があるなど、独特な論理展開で読みづらさは感じたものの、生きづらさを軽くするヒントのようなものは得られた。 -
Posted by ブクログ
するする読めるし、そうだよねとは思うけど深い感動はない感じ!
もっとがつんと刺さるものを期待しちゃったなあ
発見がないということは「ただ感じる」みたいなことが自然とできているということなのかな?そう思っとこ
これを読む前に「なぜあなたたは雑談ができないのか」「カウンセリングとは何か」を読んでしまったから余計に薄く感じてしまったのかも。
人は話を聞いてもらう、ただ話をするという経験を思っているよりもしていないこと
話すこと、感じることによって自分の自分の痛みに自覚的になれること
人は幼少期の人間関係で得てしまったトラウマをその後の人間関係でも再演してしまうこと
などがご本人のエピソードを軸に語られてた -
Posted by ブクログ
インタビュアーである著者が自身が行ったインタビューを通して自身の聞くこと話すことからどのようにインタビューについて向き合っているかを書いた一冊。
映画監督、大学教授、研究者、作家とさまざまなジャンルの方とのインタビューを通して自身がどのように話を捉えていたのかという深層がわかり興味深く読みました。
自分の主観を除いて話を聞くことを徹底している著者が、役者の演技からキャラクターがどう演じられるかや言葉にできないことの声を聞くためにただ聞くという姿勢で臨むこと、認知症患者のケアのひとつのユマニチュードから通してみる「見る・話す・触れる・立つ」ということと距離感の考え方、自殺志願者の声からありのままの行動を感じ見えてくるものといったものを扱う相手に対してどのように向き合っていったのかを本書で感じることができました。
読む人によって様々な解釈が生まれると感じた本書を読んで相手の話を聞くときに自分を形成するものを徹底的に知ることで相手の話を聞く姿勢を作れる。そして、自分の主観を除いてただ話を聞くことが相手の話を聞くということでありそこから相手の真理が見えてくるだろうと感じた一冊でした。 -
Posted by ブクログ
“社会性のなさだけを取り上げられ、自分を全否定されると、それがもたらすのは萎縮しかない。自分という存在と他者という存在。関わり方は人それぞれなはずだ。けれども、定型の発達が期待されている中では「人それぞれ」という多様性の尊重は、スローガンほどには許されていない。人それぞれが可能になるには、冗長さが、時間の遅延が欠かせない。”(p.9)
“人は頭だけで考えると上気してしまう。それでもあれこれと際限なく考えられはする。そこで注目したいのは、「胸襟を開く」とか「open my heart」あるいは「腑に落ちる」「my gut feeling」という表現がある通り、人には頭ではなく胸や腹の理解があり、そこか、生まれる言葉や表現があることた。”(p.142) -
Posted by ブクログ
この本を手に取った理由はとても個人的、かつ偏っていて、それは「男性キャラをマッチョ思考にしたくない」「男らしさ、のようなものからの解放を書くには」というものなんですが、私の目的からするとぴんとこない本でした。
男性は所属する小さな社会(親、学校、部活など)のありようを肯定することによって社会の一員として認められ、そこでは何もかもが精神論にすり替わっている。
できないのは努力が足りないから。
頑張ればできる。女々しい。
そうして「嫌だと思う」ことを排して脈々と繰り返されている。このあたりはまあ納得できるのですが、その根っこを、第二次大戦時に「死があまりにも近くにあった」からだとするのはどうなんだろうな、と違和感を覚えて、以降はパラ読みになってしまった。
現状を述べ、その原因と思われる要素を述べてゆくのは無難な書き方だけど、どうにも地に足が着いてないように私には思えた。 -
Posted by ブクログ
男性が『男社会』について研究し、言及しているのは、あまりないのではないか。そう『社会』ではない『男社会』だ。
何が違うのかは、本書を読んで頂くと、ニュアンスが伝わると思うのだが、
一般的に、男性が『社会』について語る時、それは大前提として『男社会』であるし(自覚の有無は一旦おいておくとして、しかし、無自覚が多いと思う)、フェミニズムについて語る時、それは圧倒的に力を持つもの立場から弱者を語っていると感じる。
けれども、その大前提がある限り、『社会』はずっと『男社会』なんだよな、とずっとずっと感じてきたので、まずは、こういう本を書いてくれる男性がいるのだな、と言うことに興味を惹かれ、手に取った。
こういう本を、男性が一人でも多く読んで、一人でも多く、考えるきっかけにしてくれたらなあと願う。おそらく、せっかく居心地よく住んでいる世界に異議を唱えられる、指摘されたくないことを指摘される不快感みたいなものはあるのだろうけど、冷静に読んでもらえたらなあと。
なぜなら、いくらフェミニストと言われる人たちが、必死に声をあげても、なかなか世の中は変わらないから。これは、性差だけではなく、昨今言われている、ダイバーシティと言うことは、全てそうだと思うのだ。人種差別も宗教もセクシュアリティも。
マイノリティの声は小さく弱い。だからと言って、声を上げることを辞めたら、無音だから、辞めてはいけないのだけど、マジョリティが本気になって、耳を傾け、声をあげる手助けをしてくれなくては、変わらないから。
そんな思いとは別に、男性には男性なりの、『男社会』で生きる辛さ、男性性を幼少期から求められていくことの辛さもあるのだな、と改めて気づかされた。と言うことは、やはり教育なのだとなると、これは、男性任せじゃなくて、やはり女性も母親として、息子にどう接していくのか、そこには責任があると感じた。
この本の内容を、それだけ評価していながら、評価3にしたのは、少し、著者の個人的なところの描写が多いので、そこをもう少し、数々のインタビューをしている著者ならではの切り口で、他の男性にも落とした形での説明に割いてもらえたら良かったのにな、と感じたからなのだが、
一方で、
著者の子供時代の親とのやり取りを読むにつけ、私は私で、親に「女の子だから」と言う理由で、言われ続けたことが、苦く思い返され、男女の差はあれ、辛さに共感してしまうのだ。男女関係なく、親には愛されたいし、強くありたいし、本当はありのままの自分を受け入れて欲しいのだな、と。 -
Posted by ブクログ
男社会におけるホモソーシャルがどうやって形成されていくのか、男性性とはどのようにしてできあがってゆくのか、男性の視点からときほぐしていく本。「男性にとって生きやすい社会」と「女性にとって生きやすい社会」は両立させることのできる概念だと思うし、「性別に関わらず生きやすい社会」になるといいなあ。
思ったより著者の自分語りの比率が高かったのと、文章のクセが強かったので、もう少し読みやすくて客観的な本があったら読みたいなと思った。
【読んだ目的・理由】男性から見たフェミニズムが知りたくて
【入手経路】買った
【詳細評価】☆3.4
【一番好きな表現】男性が論理的なのではなく、これまで続いてきた男社会において、男性の間で通じる話法が「論理的」と評価されているだけで、女性はそれとは違う論理を展開しているかもしれないではないか。つまり何をもって「論理的」としているかと言えば、現行の男社会の作法が「それを論理的とする」と位置づけているからだ。(本文から引用)