尹雄大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人と滑らかに会話できた方が危険なのではないか、なぜなら、滑らかに話せるということは自分が勝手に作り上げたストーリーに沿って話してるからなのではないか。日常会話に意味なんて求めてはいないけど、会話自体が目的の場合には、相手との関係性を深めたい、自分以外の考えを知りたいといった意味が伴うと思う。つながりたいから会話する。この本を読んで、その会話が、排他的で独りよがりだったと思い知らされた。ハウツー本ではないので実践に移すことは難しいのだが、ただ読む前と後では気づきや視点が増えたので、受け入れられない事態にあっても排他的になる際の抑止力になったと思う。考えは人それぞれであるべきだし、必ずしも分かち合わなくていいとは思っているが、やはりそれでは不十分な気がする。相手と自分のベターな妥協点を探ることを放棄してはいけないと思う。もし相手とつながりたいのであれば。まだ自分の中で整理しきれていないので、また時間を置いて、読み直そうと思う。
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Posted by ブクログ
気になるタイトルだった。
読んで良かった。
患者というカテゴリーは、お客様というより、ハンディを背負った弱者のような気がする時がある。
そして、患者は一見労われているように見えて、関係性の中で強制されること、奪われることがある。
ホテルと病室のノックの違いの話で、ハッとさせられることがあった。
私も、多分、奪う側、強いる側として機能していると自覚している。
相手の話を聞くときも、つい、自分の話に持っていいき、勝手に共感し、共感を強いている。
恥ずかしいなと、読みながら落ち込んだ。
上間陽子さんの話も、良かった。
暴力を振るわれることが日常である、主体性や自分の考えを持つことを、根っこから奪われる経験のなかで、生きるとは何なんだろう。
私たちは、多かれ少なかれ、トライアンドエラーの中で学び、成長する。
そうした生きることを教えてもらえなかった人は、何を望むのだろう。
考える。考えて、自分の聞くことを振り返る。 -
Posted by ブクログ
著者が考える、「男性性(男とはこうあるべきみたいな考え方)」ってこうやって形成されてしまったんじゃないか。という考察には自分にも思い当たるふしが多すぎてクラクラする。気づいてない振りをしてきた、誤ったというかズレた価値観の上に自分自身を構築してしまったという事実。また、おそらく大多数の男性が同じように間違った男らしさをインプットされて社会を作ってきてしまったということを突きつけられ絶望する。
多くの男性がこの本に書かれている事に気付き変化して欲しいと思う。
また、女性も読んで男性の暴力性みたいなものの根っこを知る事で、自身の身を守ることに役立ててほしいと思います。まあ、男性のダメさ加減に呆れてしまうかもしれませんが・・。 -
Posted by ブクログ
読むのにめちゃくちゃ時間がかかった。痛くって。
感想を書こうとすれば、引用しようとすれば、いろんな観点がありすぎて膨大な量になりそうだ。
語り口が厳しく痛い。でもそれは、著者自身が自らを断罪していて、血を流しているからのようにみえる。
序盤の語彙の強い社会への糾弾に怒りを一緒に募らせ、途中著者の歴史に置いてけぼりにされながらも、後半、厳しくも自省し未来を向く著者と苦しいながらも前を向く。なんとも私的な随筆。
男社会、男性性とは言うけれど、女性だからそれを持たないわけではなく、私も社会で働きながら、尊大さを発動させ、論理で丸めようとして、人の自由を奪うことで自由を獲得した気になると言う男性性を発揮している。
加えて、生きてきた中で蓄積された私の中の文化が、この社会構造を大いに受け入れて、ドラマや小説や恋愛で、男女の歪な支配関係を悦としてみることもある。侵されているなと、私もこの社会を助長している一員だなと思う。
男女と分けて生きる意味が、どこにあるのだろうか。女なら全ての男に欲情する、ということでもないのに。
#さよなら男社会 #尹雄大 #読書記録
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僕たちはいかに分断するかの知識に長けている。男性が女性を差別する。その理由は突き詰めると女性が女性であるからだ。同義反復以上の意味がないとすれば、性別が本質的に問題なのではなく、あなたの中の個人的な事情が差別を必要としている。その憎しみの物語の結末はあなたに何をもたらすのだろう。少なくとも幸福ではないはずだ。
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「要するに何が言いたいのか」とは「俺のわかるように話せ」にほかならず、今現に話していることを受け取らない、拒絶のメッセージでしかない。
どうして一方が当然と思っている理解の形にはまらないとコミュニケーションと呼ばれないのか。そのことについて男たちは考えたことがあるだろうか。考えずに済んでいるのは、やはり社会とは「(男)社会」であり、(男)の箇所が見えていないからだ。
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マイノリティは社会に参入し、他者と接する際に緊張感を大いに味わう。果たして自分が受け入れられるかどうかわからないからだ。そうなれば細やかな気遣いだってしようというものだ。
翻って考えれば、社会は常に自分を受け入れて当然と思わない限りは、あのような尊大さは身につけられないだろう。 -
Posted by ブクログ
「男社会」と書かれているので、男性側の話であることはもちろんなのだが、これは女性も関係する話だなと。そもそも女と男がいるから、男社会も女社会も存在するので、男社会に女が一切関与してないなんてことない。また、男性性というのは身体的な性のことではなく、気持ちの性のことなので、女性にも大いに関係する。というより本書を読んでいると、女性のなかの男性性も無視できない問題だなと感じた。わたし自身も含めて、強くあろう、立派であろう、弱さや脆さは見せられないと強く思い込んでいるのは、本書の視点でいえば“男性性”だ。その視点が自身のなかに存在する限り、わたしは弱いと見える人を攻撃し、差別し続けるだろう。その傾向は年々弱まっているように思えるけれど、読んで共鳴してしまうくらいには、まだわたしには男性性が残っている。
男性が読むことはもちろん、わたしは女性にこそ読んでほしい内容だと感じた。フェミニストであり、フェミニズムを訴えるからこそ、自分の精神の中身については敏感であるべきだと思う。(〜べきと使うと強い感じがしてしまってよくない……)誰もが自分自身を振り返りながら歩を進める必要があるということ。 -
Posted by ブクログ
普段あまり読書をしない事もあり、読むのに苦労した一冊でした。
著者からすると読者が読み解くことを目的としていない事も分かっているのですが、どうも手応えがなく、自分の感覚にがっかりしているのですが、多分そういうことを言いたいんだろうなと思います。この感情を認めていい、許していいってことだと思っています。
私は誰かと口論をした際に、言いたいことはあるはずなのに黙ってしまうことがあります。後になって言いたい事があったはずなのにと悔いていたのですが、言葉にして相手に伝える事も大事だけれど、言葉にならない感情を出すことも悪くはない。そんな勇気を少しもらえた作品だったと思います。
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Posted by ブクログ
今までしてきた後悔から教訓を得て今後に活かそうとばかりしてきて、そのときの自分がどうしてそのような行動をとったのか、その理由について、確かに耳をじっと傾けるようなことをしてこなかった。
ただ結果にばかり目を向けて罪悪感を感じ、自分をずっと責めるばかりだった。
そうせざるを得なかった、状況や心境などに理解を示そうとせず、ただひたすらに責めてた。
そんな過去の自分と真摯に向き合い、「要するに」ではなく、言葉にならない全てを受け止めることで、過去の自分との和解する、という自分にはなかった新たな視点が新鮮だった。
頭で対策しようとするのではなく、心で感じたことを焦らずにじっくり向き合う。
頭でなくから心から生まれるものが、生きやすさに繋がっていくのかもしれない。
比喩が言いたいこと合ってないと感じたり、矛盾を感じたりする部分があるなど、独特な論理展開で読みづらさは感じたものの、生きづらさを軽くするヒントのようなものは得られた。 -
Posted by ブクログ
するする読めるし、そうだよねとは思うけど深い感動はない感じ!
もっとがつんと刺さるものを期待しちゃったなあ
発見がないということは「ただ感じる」みたいなことが自然とできているということなのかな?そう思っとこ
これを読む前に「なぜあなたたは雑談ができないのか」「カウンセリングとは何か」を読んでしまったから余計に薄く感じてしまったのかも。
人は話を聞いてもらう、ただ話をするという経験を思っているよりもしていないこと
話すこと、感じることによって自分の自分の痛みに自覚的になれること
人は幼少期の人間関係で得てしまったトラウマをその後の人間関係でも再演してしまうこと
などがご本人のエピソードを軸に語られてた