伊勢崎賢治のレビュー一覧

  • 非戦の安全保障論 ウクライナ戦争以後の日本の戦略

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    ウクライナの戦争を契機に大軍拡が企図される我が国だがまさしく火事場泥棒的やり方だ。国家は国民の命を守らないということがはっきりわかる。
    自衛隊に関わった人たちの専門家としての叡智に教えられた。アメリカの意のままにしか進められない安全保障はまことに危険だ。ジェノサイド条約にさえ加盟していない後進国は早急にまともな法整備に取り組まなければならないではないか。
    岸田政権には柳澤さんたちの提言を理解するちからが無いのだろうな。敵基地攻撃など子どもの発想だ。

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    2023年10月07日
  • 新・日米安保論

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    右だとか左だとか言ってないで、皆が冷静に現実的に議論することを切に願います。自分だけの平和でなく、相手の平和も考えることのできる人になりたい。

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    2017年10月30日
  • 新・日米安保論

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    「はじめに」において、護憲派も改憲派も、戦争を他人事と捉えているという問題 として、自衛隊員は命を張って法に則り任務を遂行しているのだが、今の日本人社会は戦争は別世界の出来事であるという平和ボケだとしている。
    そういう状況下、冷静ン終結後四半世紀。
    以来、国際情勢の変化にもかかわらず日米の安全保障体制は維持されてきた。
    しかし「今後も守って欲しければさらなる負担を」と訴えるトランプ政権の登場で、日本はアメリカとの安全保障体制の在り方そのものを問われている。
    果たして日米地位協定に象徴される従属的なアメリカとの同盟関係を今後も重視する必要はあるのか?
    尖閣問題、対テロ戦争、北朝鮮の動向など、激変

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    2017年07月29日
  • テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人

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    ■テロリズムという用語が使われるようになったのはフランス革命の「9月虐殺」がきっかけ。
    ■アメリカ国防総省の公式なテロリズムの定義では「テロ行為とは政治的,宗教的,若しくは特定のイデオロギーに基づいた目的のため,特定の政府や社会に対して恐怖を植え付けるべく,違法な暴力の使用,そして威嚇を行うこと」とある。
    ■当初は国家の「沙汰」の届かない,そして開発も届かない貧困に喘ぐ地方の貧農地帯がテロリズムの温床であり,教育も受けられない貧しい家庭の若者が過激思想に洗脳されやすいというのが一応の定説であった。この構造は現在でも依然としてあるが,その後都市部でのテロ事件が多発し,その動機の調査が進むと,この

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    2017年03月08日
  • テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人

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    核セキュリティとジャパンCOIN。

    日本が歩んできた歴史を活かし、日本らしい・日本にしかできない対応とは何なのか。

    現場での豊富な経験をもとに、それを示唆してくれる貴重な一冊です。

    【本書抜粋 著者】
    我々は、史上初めて、「防犯」と「戦争」の世界を、自由に、縦横無尽に行き来する敵をつくり出してしまったのです。
    しかも厄介なのは、旧来のインサージェンシーと違って、彼らは〝敵〟を自分たちの恣意的な解釈でいかようにでもつくるのです。
    ーーー

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    2017年01月09日
  • 日本人は人を殺しに行くのか

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    中国・北朝鮮・韓国が戰爭を仕掛けてくる=仮想敵国
    イラク戦争で自衛隊に死者は出ていない
    自衛隊を出さないとアメリカは助けてくれない
    などの情報は全部嘘
    だまされるなと伊勢崎さんは言う
    あなたの払った税金で自衛隊が人を殺すことを許容できますか
    と伊勢崎さんは問う
    憲法9条も日米同盟も絶対ではない
    この本で国際紛争地に身を起き続ける紛争処理のプロ=紛争屋による
    集団的自衛権の本質を見る

    伊勢崎さんは東京外語大大学院教授
    NGOでスラムの住民運動を組織した後
    アフリカで開発援助に携わる
    国連PKO幹部として東ティモール・シエラレオネ・
    日本政府代表としてアフガニスタンの武装解除を指揮
    著書多数

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    2016年07月14日
  • 日本人は人を殺しに行くのか

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    非常に勉強になりました。政府が出している想定ケース一つ一つに対して反証があるので、集団的自衛権まで必要ない事はよく分かった。しかし、そもそも自衛隊や国防という事に向きあってない議論ばかりしても時間の無駄だったね。

    イラクでわざと目立つ迷彩服着ていった話とか悲しすぎる…

    日本にしかできない、世界平和への貢献の道を探るといえども、彼の国が邪魔するんだろうなー。

    平和を願うあまり、自衛を渇望するかぁ、たしかに。

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    2015年07月18日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    p.62
     しかし、「だから目に見える国際人道支援の足がかりとして、まず後方支援の派遣を」という日本での議論は非常に軽率である。そもそも、後方支援部隊とは、地元社会への福祉が目的で派遣されるものではない。あくまで、戦闘部隊への支援が原則である。道路や橋の補修作業を実施しても、それらはあくまで戦闘部隊の戦略上必要なもの、つまり戦車や歩兵輸送車両等の通行に必要なものが主体で、それ以外のサービスはすべて”片手間”と見なすべきものなのである。医療部隊においても、しかりである。
    (中略)
     戦闘部隊への支援が原則だから、六百人規模の工兵隊員とあまりある建設重機を、常時使用するしないにかかわらず、常駐させ

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    2015年05月25日
  • 日本人は人を殺しに行くのか

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    集団的自衛権の行使が意味することについて、勉強になりました。

    湾岸戦争や、記憶に新しいイラク戦争、アフガン戦争、今日のイスラム国に渡って集団的自衛権が行使された例と共にその顛末を、馴染みのない読者にもわかりやすく書かれています。

    また昨今の世界情勢に対して、本当に世界は日本が血を流す事を望んでいるのか、また法治国家としてのあるべき姿は何か、日本はどのように主体性を発揮していくべきなのか、今後のあるべき姿を、読者と共に描いていく、そんな構成になっています。

    少なくとも、根拠があやふやな安倍政権より遥かに頷ける点が多い。

    やっぱりねー、考えなしに選挙言っちゃ、マスコミと政治家の思う壺ですわ

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    2015年05月01日
  • 日本人は人を殺しに行くのか

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    集団的自衛権と集団的安全保障というものがごちゃ混ぜに使われているのではないか。
    アメリカとよい関係を保つために必要なのは武力ではなく様々な国とうまくやっていく調整力。

    「血」をもって云々という情に流されてはいけない。
    今きちんと知っておかなければいけないことが書かれている。

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    2014年12月29日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    すごく読みやすく、論点が分かりやすい。ほかのレビューにもあったが、発売当時にぜひ読みたかった。時代は約10年進み、本に書いてあった指摘が少しでも改善されたことを望みたい。
    現場の様子も良かったが、個人的に楽しく読ませていただいたのは、伊勢崎氏が紛争屋になるまでのいきさつだ。

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    2013年11月14日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    実際に紛争の解決に身を置いてきた人の言葉はとても重い。
    紛争の現場と国内での言葉遊びによる憲法解釈には大きな隔たりがありすぎる。

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    2012年06月25日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    伊勢崎氏に会ってみたい。中々興味深い話がたくさん盛り込まれていた。

    特に世界最貧国シエラレオネでの出来事は、想像を絶している。人口500万人のこの国の内戦による犠牲者は50万人。しかし内戦終了後、世界は、犠牲者を手掛けた犯罪人に恩赦を与える。つまり戦争犯罪人と犠牲者遺族が混在しながら、新しい国がスタートする。これは”和解”ではなく、復讐の連鎖を恐れてのものでもない、こうしなければ”絶望”から逃れることができないことを全員が知っている。復讐する気も失せる”絶望”、すさまじいなと感じた。

    こうした状態でも人は、明日の糧を思い、子供たちの明日を思い、たとえ慢性的な飢餓の状態であっても、、ギリギリ

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    2012年02月18日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    [ 内容 ]
    職業:「紛争屋」職務内容:多国籍の軍人・警官を部下に従え、軍閥の間に立ち、あらゆる手段を駆使して武器を取り上げる。
    机上の空論はもういらない。
    現場で考えた紛争屋の平和論。

    [ 目次 ]
    序章 常に思い通りにならない半生(歯車が狂いだしたのは大学卒業間近 アイデンティティはどこへ ほか)
    第1章 暫定政府県知事になる―東チモール(紛争屋という危ない業界 国連PKOの世界へ ほか)
    第2章 武装解除を指揮する―シエラレオネ(テロを封じ込める決定的解決法 シエラレオネ小史 ほか)
    第3章 またまた武装解除を―アフガニスタン(無償援助と有償援助 闊歩する軍閥 ほか)
    第4章 介入の正

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    2010年11月20日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    テレビで見る自衛隊のイラク派兵なんかとは違って、戦争・紛争地域化での国際協力というものがいかなるものか、その現実を見せ付けてくれる。

    一般人は戦争が終わってしまうと途端に無関心になってしまうが、その後の平和構築にどのような苦労とコストが必要となるのかがわかる良書。

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    2010年03月25日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    既読。
    紛争が起こっている地域に行き、そこの兵士たちの武装解除をしてきた著者の体験談、また、紛争や日本の国際協力のあり方に対する著者の考え。現場に行っているだけの重みがある。有事の際の日本のあり方について、日本国内でもさまざまな議論がされているが、当たり前ではあるが、実際に行ったことがない人、紛争の現実を知らない人、国民の支持率を考えなければならない政治家、外交の場面にいる人とは考え方が異なる。私が知らないだけかも知れないが、実際に行ったことがあるだけあって、現実的な

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    2009年10月04日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    紛争の現場で国連機関の職員として、武装解除等の職務に従事した人が書いた本。
    どこにいっても人が絡むと政治が始まるのだと思わされる、といったような、ある意味当たり前のことが書いてある。
    日本ではこのような現場を知っている人間と言うのはそもそも少なく、そしてそのうちでもこうやって本にする人間と言うのはもっと少ないと思われる。それゆえ、多分に実体験的なので一概にこれが全てと言い切ることはできないにしても、このような内容の書物は貴重と言えるだろう。

    後半では憲法の平和主義に関して著者なりの見解を示しているが、これも説得力があるもので、かなり賛同できた。特に、まともな議論すらされていない現状では九条改

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    2009年10月04日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    武装解除には主にDDRが行われる。武装解除・動員解除・社会復帰(Disarmament, Demobilization, Reintegration)東チモール・シエラレオネ・アフガニスタンでの筆者の経験と介入に関して述べられている。国連においても国の思惑が交錯し、戦後復興やPKOなどでも利害は衝突する。国が掲げるのはその国の救済以上に自国の誇示か、外交カードの強化など。所詮は国際協力といわれる分野も武装解除も、国にかかわる限り、その国の国益を反映するものであり、それ以上にはなりえない。逆に国益を反映させねばならないのだが、内政干渉と言えど外交カードとして多くを主張することもあながち間違いでは

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    2009年10月07日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    テレビの世界で一番受けたい授業でこの作者を知ったが、知れば知るほどすごい人。
    作家ではないので書き方自体はうまくはないが、内容が凄い。

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    2009年10月07日
  • 武装解除 紛争屋が見た世界

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    今をときめく紛争屋の伊勢崎さん。その一言一言が、現実的で、現場的で、厳しくて、それでも全体をユーモラスがおおっている。最近トランペットに熱中されているようだが、もっと書籍を出してほしい。

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    2009年10月07日