ヘンリー・ジェイムズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ幽霊の存在の有無が明かされないだけでなく、「私」の兄妹への愛情や「私が守らなければならない」という責任感は異常とも言え、客観的に見ると思い込みが激しく奇怪な言動が多い人物に"あえて"描いているように思える。
原作者自身が意図的にぼかしたり婉曲表現を多用しているため、とにかく文章や言い回しに不自然な部分が多く、翻訳に相当苦労したのがすぐに伺える。
翻訳者もあとがきで触れており、この点も評価を落としているポイントか。
だが、『「私」の友人のダグラスの妹のかつての家庭教師だった女性の手記を怪談話の集まりの中でダグラスが読み上げ、そのダグラスの死後に「私」が改めて書き写した』と -
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Posted by ブクログ
ちょっと不思議な感覚な物語だった。
世間知らずの主人公青年がぶっ飛び美女に気があり追いかけ回すものの、そのぶっ飛び美女にはその気がないという、特にどうということがない展開であり(笑)、登場人物たちの心情のうつろいや性格描写が限定的でいまひとつ物語に入り込めなかったことが大きいかもしれない。
また、物語の終息が唐突であり、ちょっと意外だったこともあるかもしれない。
物語はスイスのヴェーヴェーが舞台の出会い編とイタリアのローマが舞台の袖にされる編の大きく2つに分けられる。
スイスのヴェーヴェーでは雄大な自然と古城が開放的な気分の舞台装置としてはぴったりで、イタリアのローマの街並みと古代遺跡の重み -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙のジョン・シンガー・サージェントの絵に惹かれて、完全にジャケ買い。
元々海外文学に苦手意識があったため少し迷ったが、あらすじの内容と帯の「誰が彼女を殺したのか?」という文句に心を奪われ購入を決めた。
結果、読みやすくはあった。
時代や文化背景を知らなすぎることを痛感はしたが、そういうのなしにしても楽しめた。
彼女が何を思っていたのか、結局最後まで彼女の口から語られることはなかった。それでも、ウィンターボーンには伝わったのだろうと思う。
失ってから気付く、本質が見えるという典型的なパターンのように思えるが、単純に悲劇だとは言えないような気もする。
難しい。
これを機に、海外文学にどんどん挑 -
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