モームのレビュー一覧

  • 聖火

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    半身不随の夫の不可解な死をめぐる推理小説風の戯曲。立場が違えば抱える悩みや思考も変わってくるのだろうが、互いの価値観のぶつけあいが読み手の心をささくれ立たせる作品である。最後のシーンにおいて何が正しいのかなんて議論しだしたら、人間の利己的で卑しい面があらわになりそうである。

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    2024年05月31日
  • 月と六ペンス

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    ゴーギャンをモデルにしつつ、かなり相違点多いそうです。いろいろぶっとんだイカれ男だったので、史実とは異なると知ってなぜか少し安心した。

    株式仲買人→画家、西洋文明→未開のタヒチ、まるで対極にあるようなものを切望しながら前半生を苦しみ生き続けてある日ようやく解放されたのか、あるいは漠然とした憧れを秘めたまま平穏に生きていたところ、ある日突然天啓にうたれて考えが変わってしまったのか、ぜひゴーギャン本人に聞いてみたい。

    ストリックランドのねじくれた天邪鬼な嫌らしい性格、個人的には読んでて全然嫌ではない。一応は筋が通っているし、なんなら魅力的ですらある。
    彼の人生そのものへのスタンスとして、知人・

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    2023年10月26日
  • 人間のしがらみ(上)

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     モームは短編という先入観があって長編は敬遠してきたのだが、そろそろ読んでおきたいと思い、代表作「人間のしがらみ」(これまでは「人間の絆」というタイトルが多かったが)を読むことにした。

     冒頭、まだ幼いフィリップ(本作の主人公)を慈愛の目で見守る病床の母、それが親子の最後の別れとなってしまう。とても印象的なシーンで本書は始まる。

     両親を失ったフィリップは牧師の伯父夫婦の元に引き取られる。そして彼は生まれながらの内反足だった。
     神学校での学校生活に嫌気がさし、牧師になることを放棄し、異なる生活を夢見てハイデルベルク、さらに画家になることを志してパリへと赴く。そこでの友人との付き合いや交流

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    2023年10月06日
  • 月と六ペンス

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    解説を読むとよりおもしろい

    どこまでも心が求める「なにか」を追い求め苦悩する

    己の中の芸術を突き詰め続ける

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    2022年02月07日
  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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    正直、名作とか、古典の香りを感じることはなかった。普通。

    不気味ではあっても、それこそ上には上がいくらでもいる。
    不思議な話にしても惹きつける力があまりない。

    メイドとか、お茶、植民地、体裁、外聞を気にする気質はイギリスだなぁとは思う。

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    2012年12月25日