田中貴子のレビュー一覧
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国文学の大学の先生が、主に中高生に向けて古典の面白さを説いたもの。
注意すべきは著者自身が「正直いって、私も『古文』の授業はだいっきらいでした。」(p.3)、「『古文』のおちこぼれだった」(p.13)と述べているように、決して学校で古文の授業を学ぶ意義だとか、古文で点数を取る方法とか、そういったものを教えてくれるものではないということ。むしろ学校の古文教育批判が中心で、ただ本当の古典というのは学校の古文とは違うんだよ、古典に触れることは昔の人の生活や考え方、感じ方を知ることができて楽しいんだよ、ということを紹介する本。「いまだに『源氏』コンプレックスがあって、国文学者でありながらちゃんと読 -
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20130826
香水瓶の美しさ。
ジャスミンはオールマイティ。
右の鼻で嗅ぐと本能で好き嫌いの判断できる。
アルコールに溶かした香料の割合によって四種類。パルファン、オーデパルファン、オードトワレ、オーデコロン。香りの持続時間も違う。
トップノート、ミドルノート、ベースノート。つけて五分から十分、二時間まで、二時間後。ノート、とは香調。
天然と合成香料。天然は植物性と動物性。動物性香料は四種類。ジャコウジカの分泌物から取れるムスク。ジャコウネコの分泌物から採れるシベット。ビーバーから採れるカストリウム。マッコウクジラの腸内に発生する結石からとれるアンバー。
肌から離してスプレーしてこすらな -
Posted by ブクログ
“ωを焚き火で炙りながら走りまわる”とか、アナーキー芸にも程がある。日本、始まったな。っていうか、とっくに始まってたな、800年前に。
そんなアレな感じの話を様々な古典から寄り集めた「シモ拾遺物語集」。
高校の古文の先生が、たまに息抜きのつもりか授業でこの手のモノを取り上げていた(男子校でした)ことを思い出したが、この本はまさに集大成。
脚注がかなり充実しているのは、本職の国文学者である著者の面目躍如か。
それから、共著者の田中圭一が本当にどうかしている。手塚治虫調で押し通したエロマンガもどうかしているが、対談(コラム)では言わんでもいいことを好き放題しゃべっている。
調べてみると、元AR