あらすじ
『源氏物語』や『宇治拾遺物語』には、過激な性愛の描写が満載だった!知的で、エロティックで、抜群に面白い「古文」入門!気鋭の国文学者・田中貴子が著名な古典から24の濡れ場を厳選、奇才・田中圭一の現代語訳コミックと共にエキサイティングに解説していく。
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Posted by ブクログ
古文を引用し、田中貴子さんのサバサバした解説と田中圭一さんの手塚治虫風マンガがとてもマッチしています。
今なら犯罪なことも多いのですが、笑ってしまうお話ばかりでした。
バカバカしい下ネタが千年後も面白いっていいですね。
Posted by ブクログ
文字通り、古典の中で艶っぽい記述だけを選んだもの。
艶っぽいと言っても通常のではなく同性愛からひとりエッチ、変態プレーまで何でもありで、明治以降のキリスト教的価値観に支配される前はもっとおおらかなのだと感じた。
Posted by ブクログ
発行当時は、普通に、キリシタンが告解する際、凄まじい姦淫を懺悔するとかが、普通に面白かったし、イラストの田中圭一先生が 「ホモは苦手」「仕事で描いてるけどこういうのはだめ」といった事を対談で言ってゐるのも、
『大変だな』
と思っただけで、特に感慨はなかった。田中圭一先生が後にBL描くとは思へなかった。
Posted by ブクログ
中学・高校で学んだ古文は内容がつまんない&暗記が多くてうんざりだったので(当然苦手)、卒業と同時に疎遠に。
そんなところ、ふと本屋さんでこの本が目に留まったので好奇心で買ってみました。
しょっぱなの「古事記」のイザナギとイザナミのまぐわいシーン描写・解説にまず度胆を抜かれ、その後も出るわ出るわのエロ描写にびっくりしつつもワクワク。
古典にもこんなにゲスい話(しかもバリエーション豊富!)がいっぱいあるのかと急に親近感がわいてきました。
特に今昔物語集と宇治拾遺物語、学生時代にじっくり読んでいれば古文にアレルギーを抱くこともなかったかなぁ。
今よりも性に寛容というか自由だったというのが一番の驚きでした。
タイトルの”セクシィ”よりも”エロ”という言葉の響きがしっくりくる気がするけど、それだと売るのに難儀するのかなとふと感じたり。艶っぽさよりもゲス度高かったし。蕪に穴をあけて云々とか山芋を掘って云々とか亀の顔が女性の某とか…。
Posted by ブクログ
ええ、結構あの人エヨおバカなことしてたのねぇ~ってなことやら、BL的なことまで、正直萌える古典でもあります。学生時代に知っていたら、もっと成績がよかっただろうにねw
Posted by ブクログ
古文のエロい作品(有名な作品多数)を原文・マンガ・解説の構成で書いている本
今も昔もみんな考えることはたいして変わらないのね
とりあえず、電車の中とかでは開けない本です
Posted by ブクログ
カテゴリー分類をマンガか歴史にするか迷ったが、一本が見開き2ページで創作もあるので文化(日本)で。
昔のエロ本解説本。
エロの描写がストレートすぎるが、絵が手塚治虫風なので表現はやわらかい。
人間なんて今も昔も変わらないんだなぁ。
Posted by ブクログ
古文の印象が全く変わる。
学校の授業でやるようなものはまじめなところだけを引っ張っているのは知っていたが、ここまでとは思っていなかった。
古文はエロ小説。
と同時にその当時の日本の性に対する感覚もちょっと信じられない。
とは言え、現代の感覚は近代になって輸入したものだから古文の方が日本人の本質に近いのかもしれない。
これを読んだら世界に誇るエロ民族、日本人というのも否定することは出来ないんじゃないだろうか。
Posted by ブクログ
数ある古文のなかでオトナ向けの話を解説した本。しょっぱなのイザナギとイザナミの話から勢いで笑ってしまった。
田中圭一のマンガはわかりやすくて面白いんだけど、解説はちょっと独断的で入り込めないところがあった。でも作品が作られた背景や当時の性に対する考え方など勉強になる部分は多いので、読んで損のない一冊。
Posted by ブクログ
“ωを焚き火で炙りながら走りまわる”とか、アナーキー芸にも程がある。日本、始まったな。っていうか、とっくに始まってたな、800年前に。
そんなアレな感じの話を様々な古典から寄り集めた「シモ拾遺物語集」。
高校の古文の先生が、たまに息抜きのつもりか授業でこの手のモノを取り上げていた(男子校でした)ことを思い出したが、この本はまさに集大成。
脚注がかなり充実しているのは、本職の国文学者である著者の面目躍如か。
それから、共著者の田中圭一が本当にどうかしている。手塚治虫調で押し通したエロマンガもどうかしているが、対談(コラム)では言わんでもいいことを好き放題しゃべっている。
調べてみると、元ARTDINKの人(!)で、今はマンガ作成ツールの偉い人でもあるらしい。何なんだ、この人は。