田中貴子のレビュー一覧
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日本古典文学の〈とき〉とそれをめぐる人々、習俗を読み解く。短い古文の後に現代文の訳が付けられ、わかりやすく、興味がわくように書かれている。一日の時間帯を「あさ」「ひる」「ゆう」「よる」「まよなか」の5つに区切り、それぞれにまつわるトピックを綴っている。
それぞれに印象に残ったトピックを拾い上げておく。
「あさ」
・平安時代の「あかつきの別れ」とは、午前3時頃、女性と逢瀬の時を過ごした貴族が公務に付くための別れの時間帯。出仕するのは早朝で、寝る時間がほとんどなかった模様。
・平安時代の食事は基本的に朝夕の2食。朝食は午前の仕事の後だった。
「ひる」
・「源氏物語」には、無防備に昼寝をする姫君の姿 -
Posted by ブクログ
借りたもの。
紹介されている香水はハイブランドの定番。それをどう使いこなすか…
ただ付けるだけ、香水に詳しい人のお薦め香水を紹介するだけの本ではなかった。
著者の香りの紹介に付随する数々のエピソードは、まるでプルースト効果……想起される記憶。それが香りの紹介を抽象的なものに留めず、血の通った皮膚の上で気化し、温かみのある香りとなって読み手に感じさせる。
この本で一番印象的だったエピソード。
相性の良い人の体臭は無臭に感じるという……
実体験として持っているので激しく共感。むしろ「本当だったんだ!」という衝撃。長年の疑問がついに晴れた一冊だった。 -
Posted by ブクログ
中学・高校で学んだ古文は内容がつまんない&暗記が多くてうんざりだったので(当然苦手)、卒業と同時に疎遠に。
そんなところ、ふと本屋さんでこの本が目に留まったので好奇心で買ってみました。
しょっぱなの「古事記」のイザナギとイザナミのまぐわいシーン描写・解説にまず度胆を抜かれ、その後も出るわ出るわのエロ描写にびっくりしつつもワクワク。
古典にもこんなにゲスい話(しかもバリエーション豊富!)がいっぱいあるのかと急に親近感がわいてきました。
特に今昔物語集と宇治拾遺物語、学生時代にじっくり読んでいれば古文にアレルギーを抱くこともなかったかなぁ。
今よりも性に寛容というか自由だったというのが一番の驚き -
Posted by ブクログ
好きな香水は幾つかあるが、気分屋なのでひとつの香りを使い切ることがほとんどない。
また、好きだと思ったはずなのになんだか今の気分じゃない香水もある。
次に買うなら最後まで使い切れるような、愛用できる一本がいい!ということで…
嗅ぐときは右の鼻腔から。ミドルノートで購入を決める。トリートメントの後、髪をすすぐ最後のお湯にほんの少し香水をプラス。ルームフレグランス代わりに使う。アロマポットにプラス。就寝時、ボディにまとって下地作り。流行りの香水で他人とかぶってしまうときは、その香水に使われているレシピの中からひとつの香料を使ったシングルフローラルを重ね付けしてオリジナリティを(例えばクロエな