行田尚希のレビュー一覧

  • 海の上の博物館

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    「海の上の博物館」というタイトルに惹かれて購入した本だったけど、博物館をテーマにした本は読んだことがなかったので面白かった。
    主人公が次々に起こる問題を解決していきながら物語が進む。
    博物館で働く学芸員たちのそれぞれのキャラクターも個性的で面白かったし、つまずきながらも憧れの学芸員として奮闘する主人公にはついつい応援したくなるような気持ちにさせられた。

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    2023年11月14日
  • 心の落としもの、お預かりしています ―こはるの駅遺失物係のにぎやかな日常―

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    千葉県の<こはるの駅>に勤める若き駅員・日渡が、同じ遺失物係に勤めるなかなかクセの強い須藤と成島とともに、日々届けられる落としものに向き合う、心温まる物語たち。奇妙な落としものと、色々な事情を抱えた落とし主。ひとつの落としものにこんなドラマがあるなんて。
    須藤と成島を始め、他の駅員たちについては、社会人これでいいのかって思う部分大だったけれど(笑)

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    2023年06月30日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    死んだ父親の描いた水墨画の燕が毎夜毎夜動き出す。小幡洸之は高校の友達から聞いた、妖しいことを解決してくれるという大妖怪を丑三つ時に細い路地の奥へ訪ねていく。結局、そこで出会った狐のあやかしの妙齢の和服美人の表具師に弟子入りすることになる。父親の思いが籠った絵を鎮めるため、新たに表具をやり直すためなのだ。表具師・加納環の周りにはいろいろなあやかしたちがいて、賑やかでほっこりした出来事が次々起こる。
    こんなあやかしたちのいる路地裏なら、私も行ってみたいものだ。主人公と同じように、入り浸りになってしまうだろうな。

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    2022年04月11日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    ★絵のふるまいにお困りではありませんか?

    【感想】
    ・古い友人に表具師の息子がいるけどあの家ではこういうことをしてたのかと思いました。
    ・妖怪ものとしてはほんわか系で、「妖怪アパートの幽雅な日常」に近いテイストかな。

    【一行目】
     玉響通りという場所がある。

    【内容】
    ・高校生の洸之介は著名な画家だった父親が生前描いた絵が騒ぐのに困って噂の表具屋を捜し環さんと出会う。
    ・桜汰の通う小学校で肝試しがはやるが神隠しに遇う子どもが続出。
    ・結婚詐欺師の樹ごターゲットにした女性宅で鳥の声。
    ・大人の男性向けにつくられた落ち着いたカフェがいきなり女性客で満杯に。
    ・環さんの捜していた絵が見つかった

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    2021年11月28日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    うーん、今の体調の問題もあるかもしれないけど、あまりハマらなかったかなぁ。
    シリーズものなので、そのうち続編も読んでみよう。

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    2021年11月18日
  • 午後十一時のごちそう ~三ツ星ゲストハウスの夜食~

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    ネタバレ

    最初のお客様だった小町はホテルのお仕事をしていた人だったからノーカンとして、序盤はある分野の職業の方ばかりがお客様だったので、話のバリエーションとして大丈夫なのかと客の少なさとは別の意味で心配になった。
    そして、小町の胃袋の大きさも。
    深夜にあれだけ食べて太らないのは何でだ。

    出てくる夜食が様々な国の料理を網羅しているのには本当に驚いた。
    客の話からそれを言い当てるオーナーも、それを作れてしまうシェフもまだ若いのにハイスペックである。
    小町のお母さんの料理も、他のお客様の料理も話だけからの再現は難しそうなのに(だから一度は失敗する話もある)できてしまう二人は一体どんな人生を送ってきたのだろう

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    2021年04月24日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    どこか懐かしくなるような雰囲気の本。
    出てくるキャラクターがみんな優しくていい人だからほっとする。
    お話も面白いし、表具という言葉や表具師という仕事をを知ることが出来た。ただ、もう少し表具師の仕事の場面が欲しかった。

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    2021年03月11日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    ファンタジー
    連作短篇集

    路地裏横丁に佇む表具店。
    そこにはちょっと浮世離れした人たちが集っている。
    店主の和服美人表具師妖狐、女子高生猫又、小学生天狗、イケメン狸、ギャル雪女にカリスマ美容師河童…

    夏に読んだ方がいい?
    大丈夫。みんな気の良い妖怪です。

    主人公は、亡き父の描いた日本画を表装するためここに弟子入りすることになる。

    100年その先を見据えた昔ながらの工法に、現代より遥かに優れた完成度の高さを感じる。
    専門の話で結構難しい。

    「人間は人間しか見ていないから」妖怪が紛れていても気付かない鈍感らしい。
    みんなのやりとりがワイワイと楽しい、それでいて考えさせらることのある良作品

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    2021年02月05日
  • 海の上の博物館

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    【感想】キャラがマンガチックなので読みやすい。
    【一行目】濃い紫色の布地が目の前ではらりと落ちてゆく。
    【内容】
    ・マンガ的なキャラクタたちによる、博物館が舞台のお仕事小説。四つのお話が収められている。
    ・第一話は春、今は博物館になっている建物と、博物館がある小島の宝物の噂。
    ・第二話は夏、ニジイロアゲハがいるとされている草原で出会った男子高校生。
    ・第三話は秋、友達が引っ越して孤独になった少女が度々博物館に来るようになった。
    ・第四話は冬、取り壊しが決まった藍沢家家屋を残すために行動開始!

    ▼茅埜辺市博物館についての簡単なメモ

    【藍沢家家屋】とても古い建物だが相続人は遠く離れているので市

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    2021年01月02日
  • 神楽坂・悉皆屋ものがたり 着物のお直し、引き受けます。

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    着物のお話に惹かれて読んでみました。
    千秋や紬が変わっていく心の過程がよくわかりませんでしたが着物はただの高い服じゃないんだ、と思わせられました。

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    2019年12月31日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    環さんの言葉遣いが落ち着いた鮮やかさで良かった。着物の描写も楽しかった。ハンバーガーが食べたくなった。

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    2018年10月17日
  • 路地裏のあやかしたち2 綾櫛横丁加納表具店

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    一巻から続けて読んだみたいにすんなりと物語に入り込めた。新しく登場した鎌鼬、座敷童、ぬらりひょんも、前巻からの登場人物も、みんなキャラクターが鮮やかで良い。特にやっぱり環さんが格段に格好良くて、ハンバーガーについてなんかは可愛くて、痺れる。

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    2018年10月17日
  • 海の上の博物館

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    若菜が自己判断で動く度、危なっかしいような気持ちになった。でも、人に確認してばかりなのもいけないのかもしれない。。終盤は宣戦布告を受けて主体になって動いたり、議会で発表したり、すごいなあと思う。一年未満とはいえ経験を積んで来たのだからとはいまいち思えなくて、読んでいてもうそんななのかと驚いてしまった。あまり主人公に寄り添えなかった。

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    2018年10月17日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    夜な夜なの怪奇現象に悩まされ、友人が言った都市伝説が
    解決してくれるかも、で出かけた主人公。

    路地を抜けると、そこにはあやかしの家がありました状態。
    連続短編で、かわるがわる話の軸に。
    一番情けなさそうなのは、狸、かと。
    それほど周囲にばれているのに、何故選ぶ職業がそれ…。
    もう転職(?)した方がいいと思われます。

    しかし表具って奥深いです。
    自分が使っていないもの、見知らぬもの、は知識がないので
    これほどまでに選択肢があるとは思いませんでした。
    それこそ星の数ほどの組み合わせ。
    同じものは二つと出来なくなります。

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    2017年09月11日
  • 路地裏のあやかしたち3 綾櫛横丁加納表具店

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    ネタバレ

    人間界に紛れて暮らしている妖怪が,結構?いるって設定だけど~鵺の奏は高校生になりすまして高校生ロッカーとしてデビューを夢見ているが,担任は現実を見て勉強しろと言う。ライブが行われる文化祭でも鬼ごっこが始まったが,学年主任が民宿経営の爺さんの形見で貰った画帖が動くという話から環とも親密になり,学生時代に音楽で身を立てる夢を見ていた自分の話を始め,奏のギタリストが演奏できなくなった代役を学年主任が務める。天邪鬼の凪紗は弁護士だが,思い通りに仕事が進まず,お茶を習い始め,風炉屏風の修理の話を聞いた茶道教室の生徒である不動産業者が地味な掛け軸の表装直しを環に依頼すると,環の口から京都弁が流れ,廻りは環

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    2016年09月22日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    人間に化けたあやかしが集まる綾櫛横丁加納表具店。店主の女表具師・環の裏の仕事は、曰くつきの絵を表装してあげることで怪異を鎮めること。

    まず表具師という仕事どころか、掛け軸の知識さえもほとんどなかったので、蘊蓄話が興味深く読めた。ストーリー自体はさほど展開の激しいものではなかったけれど、切なくなったり、ほっこりしたり、落ち着いた雰囲気の中で楽しく読むことが出来た。残念なイケメンこと化け狸さんのお話が一番好きかな。
    三部作のようなので、続きが楽しみ。

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    2016年05月11日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    掛け軸の表装を行う、表具店を舞台にした話。短編集の体裁で、この1冊に5話が収録されてます。
    文庫本の裏の紹介文には「人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語」とあるので、これだけで慣れた客層の方にはどんな内容だか見当がつくのではないかと(笑

    文章は、落ち着いた、静かな路地裏の空気のように粛々と進んでいく感じ。大どんでん返しとかはないけど、落ち着いて、安心して読める本でした。
    それぞれのキャラクターも、驚きはそこまでないけど、納得感があってしっくり来る感じ。特定の1人がというよりも、全体のバランスが取れてる印象です。
    何となく、雨の日とかに家でゆっくりお茶でも啜り

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    2016年03月06日
  • 路地裏のあやかしたち2 綾櫛横丁加納表具店

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    絵画や書に込められ悪さをする思念を美人であやかしな表具師の師匠が収める物語。

    前巻では表具師と言う仕事の物珍しさが勝ってしまったところがあったけど、2巻目と言うことで前巻より落ち着いて楽しめた。
    今作の妖は鎌鼬と座敷童とぬらりひょんと言うレギュラーメンバー以外の妖のお話。
    最後の兵助さんはレギュラーメンバーだけど妖じゃないしね。

    どの話も絵にこもった思念以上に妖たちの人との思い出を大切にしようとする想いが温かくていい。
    ただ、今回は過去話が多かったので、できれば今を生きる人との交流ももっと見たいと思う。
    ちなみに同級生の女子高生の恋バナエピソードはチョット違和感。
    作品にうまく馴染んでいな

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    2016年01月19日
  • 路地裏のあやかしたち3 綾櫛横丁加納表具店

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    予定調和的な終わり方かな。
    でも、ああいうのは好き。
    今回の収録作では、鵺のお話が1番好き。
    好き、というか、つい涙ぐんでしまった。

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    2015年12月14日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    画に込められた想いがもたらす怪奇現象を解決する軽ミステリー。
    とりあえず楽しく読んだ。

    主人公洸之介を除き登場人物のほとんどが題名どおりあやかしなんだけど、作中ほぼずっとみんな人の姿だし、物語的にも、あやかしである必然のあるエピソードはあまりなかったかな。
    そう言う意味では、せっかくのあやかし設定をうまく活かせていない気がする。
    いやまあ、なにかと不思議ごとを素直に受け入れられるという利点はあるけど。

    5つのエピソードのうち、個人的には4話と5話が心に残る。
    4話は想いの隠し方がステキ。
    でもその内容が揚羽のエピソードだったらもっとよかったかな。
    5話は、他の話とは違い謎解きではないのだけ

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    2015年11月27日