行田尚希のレビュー一覧

  • 海の上の博物館

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    「海の上の博物館」というタイトルに惹かれて購入した本だったけど、博物館をテーマにした本は読んだことがなかったので面白かった。
    主人公が次々に起こる問題を解決していきながら物語が進む。
    博物館で働く学芸員たちのそれぞれのキャラクターも個性的で面白かったし、つまずきながらも憧れの学芸員として奮闘する主人公にはついつい応援したくなるような気持ちにさせられた。

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    2023年11月14日
  • 心の落としもの、お預かりしています ―こはるの駅遺失物係のにぎやかな日常―

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    千葉県の<こはるの駅>に勤める若き駅員・日渡が、同じ遺失物係に勤めるなかなかクセの強い須藤と成島とともに、日々届けられる落としものに向き合う、心温まる物語たち。奇妙な落としものと、色々な事情を抱えた落とし主。ひとつの落としものにこんなドラマがあるなんて。
    須藤と成島を始め、他の駅員たちについては、社会人これでいいのかって思う部分大だったけれど(笑)

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    2023年06月30日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    死んだ父親の描いた水墨画の燕が毎夜毎夜動き出す。小幡洸之は高校の友達から聞いた、妖しいことを解決してくれるという大妖怪を丑三つ時に細い路地の奥へ訪ねていく。結局、そこで出会った狐のあやかしの妙齢の和服美人の表具師に弟子入りすることになる。父親の思いが籠った絵を鎮めるため、新たに表具をやり直すためなのだ。表具師・加納環の周りにはいろいろなあやかしたちがいて、賑やかでほっこりした出来事が次々起こる。
    こんなあやかしたちのいる路地裏なら、私も行ってみたいものだ。主人公と同じように、入り浸りになってしまうだろうな。

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    2022年04月11日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    ★絵のふるまいにお困りではありませんか?

    【感想】
    ・古い友人に表具師の息子がいるけどあの家ではこういうことをしてたのかと思いました。
    ・妖怪ものとしてはほんわか系で、「妖怪アパートの幽雅な日常」に近いテイストかな。

    【一行目】
     玉響通りという場所がある。

    【内容】
    ・高校生の洸之介は著名な画家だった父親が生前描いた絵が騒ぐのに困って噂の表具屋を捜し環さんと出会う。
    ・桜汰の通う小学校で肝試しがはやるが神隠しに遇う子どもが続出。
    ・結婚詐欺師の樹ごターゲットにした女性宅で鳥の声。
    ・大人の男性向けにつくられた落ち着いたカフェがいきなり女性客で満杯に。
    ・環さんの捜していた絵が見つかった?

    ▼簡単なメモ

    【揚羽/あげは】猫又。ギャルメイクと女子高生ファッションを身につけた女の子。実際にときどき高校に三年ずつ通うことがあるらしい。猫舌。
    【朝河】長野のタクシー運転手。河童のようだ。
    【綾櫛横丁】玉響通りから入る路地。その先には加納表具店しかない。
    【五十嵐】暑いさなかでもスーツ姿の紳士。どうやら天狗のようだ。
    【樹/いつき】化け狸。善人(善狸?)で、相手のことを考えてしまうので化け狸の正業と言える詐欺師としてはいまいち。とりあえず初歩と言える結婚詐欺にもいいとこまでいきながらいつも失敗している。偽名の姓は篠宮。
    【絵】描くものの思いが染み付いて心霊現象っぽいことが発生することがある。あくまでも思念であって、霊魂や付喪神ではない。
    【桜汰/おうた】小学生。天狗の王子さま。性格男前だし毅然としており大物になれそうな懐の深さがある。
    【桜汰の父】日本の天狗を統べる王さま。
    【和馬】西山和馬。clatter of hoofsの店長。
    【加納表具店】環の店。
    【カプリチオ】ジョージの経営する美容院。
    【肝試し】結ヶ丘小学校で流行っている。昼の間に宝を隠し夜になってから探す。が旧校舎を範囲に入れたとたん神隠しが発生しはじめた。翌朝には見つかる。
    【裂地/きれじ】表装に使う布。金糸銀糸を使ったものが多い。
    【clatter of hoofs】揚羽の元バイト先。馬の絵がたくさん飾られている。
    【洸之介/こうのすけ】小幡洸之介(おばた)。主人公の「俺」。結ヶ丘高校二年。亡くなった父親の部屋から聞こえてくる物音に悩まされている。父親の遺した絵を表具するため環に弟子入りすることになった。授業料はハンバーガーの定期的上納。
    【洸之介の父】小幡洸泉(おばた・こうせん)という日本画壇を代表する画家。少し前に亡くなった。
    【洸之介の母】大手企業に勤めるバリバリのキャリアウーマン。洸泉の放浪癖を知った上で結婚ししばらくは共に暮らし洸之介をもうけた。
    【古賀隼人/こが・はやと】桜汰のクラスメート。ひょろりとしている。
    【琴子】和馬の友人。渡米した画家。
    【ジョージ】鷲谷ジョージ。環たちの酒飲み仲間。河童。「カプリチオ」という美容院を経営している美容師。新しもの好き。名はジョージ・ワシントンから取った。
    【沈生麩糊/じんしょうふのり】表具に使う糊。焼き麩をつくる過程でできるものと同じ。材料は小麦粉、塩、水の三つのみ。腐らせ粘着力を落としたものを、あるいは腐らせないものもいずれにせよさらに水で薄めて使うのは後の表具しなおしのとき剥がせることを考慮して。
    【建部宗由/たけべ・そうゆう】環さんの師匠。
    【煙草屋の婆さん】ほとんど身動きしない。綾櫛横丁に入る道の門番?
    【環/たまき】加納環。綾櫛横丁で出会った美女。見た目は二十歳くらい。加納表具店を営んでいる表具師。ジャンクフードが好き。油揚げではなく。生まれは東京ではなく、狩野山というところが故郷で玉城川(たまきがわ)の近くで生まれた。
    【玉響通り/たまゆらどおり】「出る」らしい。たばこ屋の横から入る路地が綾櫛横丁。
    【坪山義弘/つぼやま・よしひろ】桜汰のクラスメート。背が小さい。リーダー格。
    【天雲寺/てんうんじ】「例の絵」があると言われる長野の寺。
    【人間】《人間ほど鈍感な生き物は他にいやしませんぜ。(中略)人間が気にするのは人間だけです。》p.285
    【化け狸】人に紛れて生きている化け狸はみな詐欺師を生業としている。
    【百年】百年後のことを考えて表装する。昔の人は今使っているものが百年後にも使えることをイメージしていたとも言える。そのための技術であり、システムがあった。《更に百年生きるために》。
    【兵助】佐伯兵助。でかくてサングラスでシルバーアクセサリーの怖そうな兄ちゃんだが表具師。裏の仕事はできないので環に斡旋する。
    【本紙】表装される作品のこと。
    【水野隆/みずの・たかし】桜汰のクラスメート。ぽっちゃり系。
    【みのり】木内みのり。樹の結婚詐欺のターゲットの一人。太って成金趣味っぽいおばさん。けっこう好い人。この人を騙すのは気が引けるなあ、樹クン。呉服店を営んでいる。店員は熱く、着物が似合いそうな人と出会うとテンションが上がり着せかえ人形を前にした少女のようになってしまい環すら翻弄した。
    【森島】洸之介の友人。ホラ吹き大王。自称「情報通」。
    【森島の姉】森島以上に情報通だと森島は言っている。行きつけの美容院はジョージの「カプリチオ」。
    【弥助】兵助の父。
    【結ヶ丘小学校】桜汰の通う学校。洸之介の母校でもある。かつて美術に熱心な先生がいて、その教え子のうち美術家になった人たちがさまざまな作品を寄贈している。中には高額なものも。
    【夜市】ご近所の妖怪や成仏を諦めた幽霊たちの集まり。
    【蓮華】雪女。ギャルっぽいメイクで女子高生ファッションの常にハイテンションな女の子。夏の間は暑すぎていられないので製氷工場などでアルバイトしている。冬になると姿を現す。蓮華が送ってくれる天然氷でかき氷を食すのが加納表具店夏の風物詩。

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    2021年11月28日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    うーん、今の体調の問題もあるかもしれないけど、あまりハマらなかったかなぁ。
    シリーズものなので、そのうち続編も読んでみよう。

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    2021年11月18日
  • 午後十一時のごちそう ~三ツ星ゲストハウスの夜食~

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    ネタバレ

    最初のお客様だった小町はホテルのお仕事をしていた人だったからノーカンとして、序盤はある分野の職業の方ばかりがお客様だったので、話のバリエーションとして大丈夫なのかと客の少なさとは別の意味で心配になった。
    そして、小町の胃袋の大きさも。
    深夜にあれだけ食べて太らないのは何でだ。

    出てくる夜食が様々な国の料理を網羅しているのには本当に驚いた。
    客の話からそれを言い当てるオーナーも、それを作れてしまうシェフもまだ若いのにハイスペックである。
    小町のお母さんの料理も、他のお客様の料理も話だけからの再現は難しそうなのに(だから一度は失敗する話もある)できてしまう二人は一体どんな人生を送ってきたのだろうか。
    その一端は見えてはくるが、あれだけでは語り切れない気がする。
    特にシェフの彼は。

    オーナーに関しては、ラストが彼の家族の話になるので、自然と見えては来る。
    見えては来ても「やっぱりすげえ」という感想しか出てこない。
    幼少期から特殊な環境下にいたのは間違いない。
    普通の生活ではまず体験できないような、特別な経験。
    世界は広い。

    出てくる料理は、世界の「家庭料理」が多いので知らないものばかり。
    描写が細かいし、小町の食レポが上手いので、非常に美味しそうである。
    23時に食べるのは些かしんどいとは思うが、深夜だからこそ美味いこともあるだろう。
    ゲストハウスというロケーションも手伝うから、余計に。
    自分ならどんな料理を頼むだろうかと妄想も膨らんだ。
    (ただ胃腸が弱いので、深夜に食べるとなるとリゾットになりそう)

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    2021年04月24日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    どこか懐かしくなるような雰囲気の本。
    出てくるキャラクターがみんな優しくていい人だからほっとする。
    お話も面白いし、表具という言葉や表具師という仕事をを知ることが出来た。ただ、もう少し表具師の仕事の場面が欲しかった。

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    2021年03月11日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    ファンタジー
    連作短篇集

    路地裏横丁に佇む表具店。
    そこにはちょっと浮世離れした人たちが集っている。
    店主の和服美人表具師妖狐、女子高生猫又、小学生天狗、イケメン狸、ギャル雪女にカリスマ美容師河童…

    夏に読んだ方がいい?
    大丈夫。みんな気の良い妖怪です。

    主人公は、亡き父の描いた日本画を表装するためここに弟子入りすることになる。

    100年その先を見据えた昔ながらの工法に、現代より遥かに優れた完成度の高さを感じる。
    専門の話で結構難しい。

    「人間は人間しか見ていないから」妖怪が紛れていても気付かない鈍感らしい。
    みんなのやりとりがワイワイと楽しい、それでいて考えさせらることのある良作品。

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    2021年02月05日
  • 海の上の博物館

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    【感想】キャラがマンガチックなので読みやすい。
    【一行目】濃い紫色の布地が目の前ではらりと落ちてゆく。
    【内容】
    ・マンガ的なキャラクタたちによる、博物館が舞台のお仕事小説。四つのお話が収められている。
    ・第一話は春、今は博物館になっている建物と、博物館がある小島の宝物の噂。
    ・第二話は夏、ニジイロアゲハがいるとされている草原で出会った男子高校生。
    ・第三話は秋、友達が引っ越して孤独になった少女が度々博物館に来るようになった。
    ・第四話は冬、取り壊しが決まった藍沢家家屋を残すために行動開始!

    ▼茅埜辺市博物館についての簡単なメモ

    【藍沢家家屋】とても古い建物だが相続人は遠く離れているので市に寄贈された。古文書類も多く残されている。速水市長に任せていると取り壊されてしまいそうだ。
    【藍沢総一郎】藍沢家の当主だったが亡くなって、その家屋は市に寄贈された。自宅の庭で子どもたちを遊ばせ、ニジイロアゲハの保護にも尽力した。鷹臣とともにとある草原でニジイロアゲハを発見した。写真が趣味だった。
    【秋吉遥】熊のような学芸員。民俗学が専門。
    【朝森菊乃】→菊乃
    【朝森志乃】若菜の祖母。教師だった。
    【雨宮留美/あまみや・るみ】博物館の事務員。四十過ぎで高校生の娘がいるがとても若く見える。ただし表情筋が死滅しているのではないかと思われるほど表情が変わらない。笑顔を見ることができるとご利益がある。入庁以来の定時退勤記録更新中。
    【市川サチ】恵比寿さんの像を持ち込んで国宝だと言い張った人。世間話をしにくる常連さん。
    【市川茂一】市川酒屋の店主。サチの夫。
    【猪ノ口】市の管財課職員。軽薄なタイプ。
    【碓氷】副館長。痩身で銀縁眼鏡。隙のないスーツと物腰。事務方のトップで金銭面の管理をしている。当人は学芸員の資格も持っていないし博物館に興味もない。館長のせいで胃痛が治らない。声を当てるなら津田健次郎さんがピッタリ。
    【海老沼朱音】凛とは母親のお腹の中にいた頃からの幼馴染み。父親の転勤でいなくなった。
    【大場勘治/おおば・かんじ】老人。初対面時、若菜のことを子供と思い込み叱る。古文書や絵図を博物館に貸してくれた。市川サチのことをサッちゃんと呼ぶ。
    【大場邦彦】→邦彦
    【奥村】今は博物館となっている建物を別荘として建てた昔のお金持ち。
    【海賀毅/かいが・たけし】早明新聞記者。
    【学芸員】研究職あるいは資料の整理役。桐谷いわく信用されるコミュニケーションづくりが重要。でないと史料なんかも貸してもらえない。展示の企画・展示物の作成なども担当するので、学校の文化祭の研究展示の延長線上にあるようなタイプだけでなくもっと目を引く展示にして欲しいとは思う。あまりそういうのに関心ない一般人にとってもものすごく魅力的なテーマだったりする場合を除いて。
    【神尾凛】→凛
    【金田源】博物館に古文書をくれた。が・・・
    【金田佐和子】博物館の設計をした金田さんの孫? 設計図は渡さないとか叫んでいる。
    【茅埜辺市博物館/かやのべしはくぶつかん】瀬戸内海に浮かぶどこかの小さな島に建っている。本土からは細い橋を渡って行くしかない。元とある金持ちの別荘だった建物を改築し博物館にした洋館。
    【菊乃】若菜の叔母。小学校教師。歳を経てもかわいらしい感じで人気がある。朝森菊乃という名だが「菊乃先生」と呼ばれるのは教師一族なので区別するためのようだ。卵焼きは絶品。
    【桐谷順一】博物館の学芸員。近世史が専門。若菜以外では唯一古文書を読むことができる。真面目でこだわりが強く考えすぎるきらいもある。昔教師をしていたので「桐谷先生」と呼ばれている。メガネで物腰が柔らかくいつもニコニコしている。異常なほど乗り物酔いするが自分で運転する分には平気らしく、自動車通勤をしている。
    【邦彦】鷹臣と小学生のとき同級生。藍沢家の庭で遊んでいた少年の一人。鷹臣の友人。大場勘治の孫。
    【燻蒸】博物館では時折収蔵物の燻蒸(いわば消毒)を行う。でも注意しないとずっと以前あった絵金の作品の変色などというトラブルが起こることもある。茅埜辺市博物館では毎年六月に行いその間は休館となる。
    【咲間緑/さくま・みどり】若菜と同様、博物館の臨時職員。主に事務の補佐だが学芸員側の仕事もしている。若菜より一年先輩だが年齢は下で二十歳前後。黒っぽい服に白い肌で存在感が希薄、呪いが趣味の残念系美女。
    【島】博物館が建っている小島には宝が眠っているとのもっぱらの噂。
    【白峰ミチル】考古学の学芸員。細い身体に作業着で大食漢の三十代半ばのお姉さん。数々の武勇伝を持っている。
    【砂原彰】大邸宅に住んでいる。市会議員。運送会社の会長さんでもある。顔が広い。
    【砂原翔子】砂原彰の娘。離婚して鷹臣とともに戻ってきた。
    【砂原鷹臣】→鷹臣
    【鷹臣/たかおみ】砂原鷹臣。藍沢総一郎とともにニジイロアゲハを発見した小学生。今は高校生になっている。写真撮影が趣味。砂原彰の孫。
    【高垣光洋/たかがき・みつひろ】そこらへんのオッサンに見える。若菜のことをワカメと呼ぶ。
    【ニジイロアゲハ】羽が虹の七色でグラデーションに塗られているかのような蝶。絶滅危惧種。
    【ニワさん】博物館のゆるキャラ。馬型埴輪を模している。ニジイロアゲハと遊んでいるという設定。若菜に与えられた重要任務・・・
    【博物館】魅力的な施設だがずっと存続していこうと思うならもう少しあざとい受け狙いも必要かと。
    【蓮元若菜/はすもと・わかな】→若菜
    【速水】市長。出身地の北部開発に力を入れている。おかげで? 南部にはまだ古いものが残されている。
    【政恵さん】博物館の清掃員。
    【三津屋】博物館の学芸員。唯一の自然史担当。中でも昆虫の生態が専門。丸い眼鏡の飄々としたおじさん。もうすぐ定年。
    【望月麻里】若菜の大学の先輩。最近佐伯姓になったが若菜はめんどうなので望月で通しているらしい。若菜とは十歳以上歳が離れている。
    【森田】砂原家の家政婦。
    【凛】たぶん小学五年生の女の子。博物館の体験学習に来たが海老沼朱音がいなくなって楽しめない。その後毎日のように手伝いに来るが何か目的がありそうだ。彼女も藍沢家で遊んでいた子どもたちの一人。
    【若菜】主人公。身長百四十七センチと小柄で童顔、中学生くらいに見える。ロングスカートは引きずり靴は子供用。東京出身で茅埜辺市博物館の臨時職員、いうなれば学芸員の補佐役。今のところやってくる人たちの世間話の相手をするのとゆるキャラの着ぐるみが主な仕事。古文書が読める。生きている魚が怖い。

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    2021年01月02日
  • 神楽坂・悉皆屋ものがたり 着物のお直し、引き受けます。

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    着物のお話に惹かれて読んでみました。
    千秋や紬が変わっていく心の過程がよくわかりませんでしたが着物はただの高い服じゃないんだ、と思わせられました。

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    2019年12月31日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    環さんの言葉遣いが落ち着いた鮮やかさで良かった。着物の描写も楽しかった。ハンバーガーが食べたくなった。

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    2018年10月17日
  • 路地裏のあやかしたち2 綾櫛横丁加納表具店

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    一巻から続けて読んだみたいにすんなりと物語に入り込めた。新しく登場した鎌鼬、座敷童、ぬらりひょんも、前巻からの登場人物も、みんなキャラクターが鮮やかで良い。特にやっぱり環さんが格段に格好良くて、ハンバーガーについてなんかは可愛くて、痺れる。

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    2018年10月17日
  • 海の上の博物館

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    若菜が自己判断で動く度、危なっかしいような気持ちになった。でも、人に確認してばかりなのもいけないのかもしれない。。終盤は宣戦布告を受けて主体になって動いたり、議会で発表したり、すごいなあと思う。一年未満とはいえ経験を積んで来たのだからとはいまいち思えなくて、読んでいてもうそんななのかと驚いてしまった。あまり主人公に寄り添えなかった。

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    2018年10月17日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    夜な夜なの怪奇現象に悩まされ、友人が言った都市伝説が
    解決してくれるかも、で出かけた主人公。

    路地を抜けると、そこにはあやかしの家がありました状態。
    連続短編で、かわるがわる話の軸に。
    一番情けなさそうなのは、狸、かと。
    それほど周囲にばれているのに、何故選ぶ職業がそれ…。
    もう転職(?)した方がいいと思われます。

    しかし表具って奥深いです。
    自分が使っていないもの、見知らぬもの、は知識がないので
    これほどまでに選択肢があるとは思いませんでした。
    それこそ星の数ほどの組み合わせ。
    同じものは二つと出来なくなります。

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    2017年09月11日
  • 路地裏のあやかしたち3 綾櫛横丁加納表具店

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    ネタバレ

    人間界に紛れて暮らしている妖怪が,結構?いるって設定だけど~鵺の奏は高校生になりすまして高校生ロッカーとしてデビューを夢見ているが,担任は現実を見て勉強しろと言う。ライブが行われる文化祭でも鬼ごっこが始まったが,学年主任が民宿経営の爺さんの形見で貰った画帖が動くという話から環とも親密になり,学生時代に音楽で身を立てる夢を見ていた自分の話を始め,奏のギタリストが演奏できなくなった代役を学年主任が務める。天邪鬼の凪紗は弁護士だが,思い通りに仕事が進まず,お茶を習い始め,風炉屏風の修理の話を聞いた茶道教室の生徒である不動産業者が地味な掛け軸の表装直しを環に依頼すると,環の口から京都弁が流れ,廻りは環が本気で怒っている姿にたじろぐ。不動産屋は不運に見舞われ,元の表装に直すために,大きな金を使う羽目に陥る。花火の表装をした人物を捜しているという新聞の投稿で,表具屋は兵助なのだが,仲介したのが雪女の蓮華だったので,出て行ったのは洸之介だった。蓮華に会いたい20代の女性の願いを伝えても,蓮華は雲隠れ。苛められていた女性に公園で声を掛けて唯一の友だちになったのに,夏に花火を見に行く約束してそれきりになってしまったのだ。女性の娘はカレンと名付けられ,手の冷たい人は心が温かいのだという言葉に勇気づけられ,蓮華は雪女であることを告げる。進路は母子家庭だから家から通える理工系の大学と考えているものの勉強に身の入らない洸之介に,化粧品会社の開発部門の課長をしている母の部下からの依頼で,描き表具の修理に関する課題を母に突きつけられた。調べていく内に,美大の美術品修復に進みたいという希望が湧いてきて,それを告げると母は,ぐずぐずしている面は父親譲りだと言われる…~母子家庭だから家から通える大学って発想は今時ないでしょう! しかも大卒後,一流会社の課長をしている人に向かってねぇ。これは時代遅れ。もう一つは進路変更をして「俺の学力でも入れそうなところ…」と条件を絞っていくのは現代的。ま,大学入試も少子化で,志願者が選ぶ時代になったからね

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    2016年09月22日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    人間に化けたあやかしが集まる綾櫛横丁加納表具店。店主の女表具師・環の裏の仕事は、曰くつきの絵を表装してあげることで怪異を鎮めること。

    まず表具師という仕事どころか、掛け軸の知識さえもほとんどなかったので、蘊蓄話が興味深く読めた。ストーリー自体はさほど展開の激しいものではなかったけれど、切なくなったり、ほっこりしたり、落ち着いた雰囲気の中で楽しく読むことが出来た。残念なイケメンこと化け狸さんのお話が一番好きかな。
    三部作のようなので、続きが楽しみ。

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    2016年05月11日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    掛け軸の表装を行う、表具店を舞台にした話。短編集の体裁で、この1冊に5話が収録されてます。
    文庫本の裏の紹介文には「人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語」とあるので、これだけで慣れた客層の方にはどんな内容だか見当がつくのではないかと(笑

    文章は、落ち着いた、静かな路地裏の空気のように粛々と進んでいく感じ。大どんでん返しとかはないけど、落ち着いて、安心して読める本でした。
    それぞれのキャラクターも、驚きはそこまでないけど、納得感があってしっくり来る感じ。特定の1人がというよりも、全体のバランスが取れてる印象です。
    何となく、雨の日とかに家でゆっくりお茶でも啜りながら読んだら素敵かもしれないと思った本でした。

    ちなみに、掛け軸を作る際の表装の手順に「裏打ち」ってのがあるというのは本書で初めて知りました。

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    2016年03月06日
  • 路地裏のあやかしたち2 綾櫛横丁加納表具店

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    絵画や書に込められ悪さをする思念を美人であやかしな表具師の師匠が収める物語。

    前巻では表具師と言う仕事の物珍しさが勝ってしまったところがあったけど、2巻目と言うことで前巻より落ち着いて楽しめた。
    今作の妖は鎌鼬と座敷童とぬらりひょんと言うレギュラーメンバー以外の妖のお話。
    最後の兵助さんはレギュラーメンバーだけど妖じゃないしね。

    どの話も絵にこもった思念以上に妖たちの人との思い出を大切にしようとする想いが温かくていい。
    ただ、今回は過去話が多かったので、できれば今を生きる人との交流ももっと見たいと思う。
    ちなみに同級生の女子高生の恋バナエピソードはチョット違和感。
    作品にうまく馴染んでいない気がする。
    あと、恋バナというと本作では兵助の恋バナもあったけど、むしろ洸之介のコイバナがほしい(笑)
    それってやっぱり環さんだろうか?
    揚羽さんでもいいけど(笑)
    兵助の婚約者が大物なだけに笑洸之介には頑張ってほしいなあ。

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    2016年01月19日
  • 路地裏のあやかしたち3 綾櫛横丁加納表具店

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    予定調和的な終わり方かな。
    でも、ああいうのは好き。
    今回の収録作では、鵺のお話が1番好き。
    好き、というか、つい涙ぐんでしまった。

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    2015年12月14日
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店

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    画に込められた想いがもたらす怪奇現象を解決する軽ミステリー。
    とりあえず楽しく読んだ。

    主人公洸之介を除き登場人物のほとんどが題名どおりあやかしなんだけど、作中ほぼずっとみんな人の姿だし、物語的にも、あやかしである必然のあるエピソードはあまりなかったかな。
    そう言う意味では、せっかくのあやかし設定をうまく活かせていない気がする。
    いやまあ、なにかと不思議ごとを素直に受け入れられるという利点はあるけど。

    5つのエピソードのうち、個人的には4話と5話が心に残る。
    4話は想いの隠し方がステキ。
    でもその内容が揚羽のエピソードだったらもっとよかったかな。
    5話は、他の話とは違い謎解きではないのだけど、ただ雪の中に佇む環さんの姿に心打たれた。
    本作のハイライトもその場面。
    雪の中佇む環さんの手を洸之介が取り、
    『帰りましょう。みんなの所へ』
    と告げる場面。
    おうおう、高校生、生意気だよ!(笑)

    でも、その後、みんなと連絡が取れなくなり、化かされたと思って落ち込む洸之介と、ラストの安堵感がやっぱりいい。
    ほっこりなれる物語だ。

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    2015年11月27日