行田尚希のレビュー一覧
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★絵のふるまいにお困りではありませんか?
【感想】
・古い友人に表具師の息子がいるけどあの家ではこういうことをしてたのかと思いました。
・妖怪ものとしてはほんわか系で、「妖怪アパートの幽雅な日常」に近いテイストかな。
【一行目】
玉響通りという場所がある。
【内容】
・高校生の洸之介は著名な画家だった父親が生前描いた絵が騒ぐのに困って噂の表具屋を捜し環さんと出会う。
・桜汰の通う小学校で肝試しがはやるが神隠しに遇う子どもが続出。
・結婚詐欺師の樹ごターゲットにした女性宅で鳥の声。
・大人の男性向けにつくられた落ち着いたカフェがいきなり女性客で満杯に。
・環さんの捜していた絵が見つかった -
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ネタバレ最初のお客様だった小町はホテルのお仕事をしていた人だったからノーカンとして、序盤はある分野の職業の方ばかりがお客様だったので、話のバリエーションとして大丈夫なのかと客の少なさとは別の意味で心配になった。
そして、小町の胃袋の大きさも。
深夜にあれだけ食べて太らないのは何でだ。
出てくる夜食が様々な国の料理を網羅しているのには本当に驚いた。
客の話からそれを言い当てるオーナーも、それを作れてしまうシェフもまだ若いのにハイスペックである。
小町のお母さんの料理も、他のお客様の料理も話だけからの再現は難しそうなのに(だから一度は失敗する話もある)できてしまう二人は一体どんな人生を送ってきたのだろう -
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ファンタジー
連作短篇集
路地裏横丁に佇む表具店。
そこにはちょっと浮世離れした人たちが集っている。
店主の和服美人表具師妖狐、女子高生猫又、小学生天狗、イケメン狸、ギャル雪女にカリスマ美容師河童…
夏に読んだ方がいい?
大丈夫。みんな気の良い妖怪です。
主人公は、亡き父の描いた日本画を表装するためここに弟子入りすることになる。
100年その先を見据えた昔ながらの工法に、現代より遥かに優れた完成度の高さを感じる。
専門の話で結構難しい。
「人間は人間しか見ていないから」妖怪が紛れていても気付かない鈍感らしい。
みんなのやりとりがワイワイと楽しい、それでいて考えさせらることのある良作品 -
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【感想】キャラがマンガチックなので読みやすい。
【一行目】濃い紫色の布地が目の前ではらりと落ちてゆく。
【内容】
・マンガ的なキャラクタたちによる、博物館が舞台のお仕事小説。四つのお話が収められている。
・第一話は春、今は博物館になっている建物と、博物館がある小島の宝物の噂。
・第二話は夏、ニジイロアゲハがいるとされている草原で出会った男子高校生。
・第三話は秋、友達が引っ越して孤独になった少女が度々博物館に来るようになった。
・第四話は冬、取り壊しが決まった藍沢家家屋を残すために行動開始!
▼茅埜辺市博物館についての簡単なメモ
【藍沢家家屋】とても古い建物だが相続人は遠く離れているので市 -
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ネタバレ人間界に紛れて暮らしている妖怪が,結構?いるって設定だけど~鵺の奏は高校生になりすまして高校生ロッカーとしてデビューを夢見ているが,担任は現実を見て勉強しろと言う。ライブが行われる文化祭でも鬼ごっこが始まったが,学年主任が民宿経営の爺さんの形見で貰った画帖が動くという話から環とも親密になり,学生時代に音楽で身を立てる夢を見ていた自分の話を始め,奏のギタリストが演奏できなくなった代役を学年主任が務める。天邪鬼の凪紗は弁護士だが,思い通りに仕事が進まず,お茶を習い始め,風炉屏風の修理の話を聞いた茶道教室の生徒である不動産業者が地味な掛け軸の表装直しを環に依頼すると,環の口から京都弁が流れ,廻りは環
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掛け軸の表装を行う、表具店を舞台にした話。短編集の体裁で、この1冊に5話が収録されてます。
文庫本の裏の紹介文には「人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語」とあるので、これだけで慣れた客層の方にはどんな内容だか見当がつくのではないかと(笑
文章は、落ち着いた、静かな路地裏の空気のように粛々と進んでいく感じ。大どんでん返しとかはないけど、落ち着いて、安心して読める本でした。
それぞれのキャラクターも、驚きはそこまでないけど、納得感があってしっくり来る感じ。特定の1人がというよりも、全体のバランスが取れてる印象です。
何となく、雨の日とかに家でゆっくりお茶でも啜り -
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絵画や書に込められ悪さをする思念を美人であやかしな表具師の師匠が収める物語。
前巻では表具師と言う仕事の物珍しさが勝ってしまったところがあったけど、2巻目と言うことで前巻より落ち着いて楽しめた。
今作の妖は鎌鼬と座敷童とぬらりひょんと言うレギュラーメンバー以外の妖のお話。
最後の兵助さんはレギュラーメンバーだけど妖じゃないしね。
どの話も絵にこもった思念以上に妖たちの人との思い出を大切にしようとする想いが温かくていい。
ただ、今回は過去話が多かったので、できれば今を生きる人との交流ももっと見たいと思う。
ちなみに同級生の女子高生の恋バナエピソードはチョット違和感。
作品にうまく馴染んでいな -
Posted by ブクログ
画に込められた想いがもたらす怪奇現象を解決する軽ミステリー。
とりあえず楽しく読んだ。
主人公洸之介を除き登場人物のほとんどが題名どおりあやかしなんだけど、作中ほぼずっとみんな人の姿だし、物語的にも、あやかしである必然のあるエピソードはあまりなかったかな。
そう言う意味では、せっかくのあやかし設定をうまく活かせていない気がする。
いやまあ、なにかと不思議ごとを素直に受け入れられるという利点はあるけど。
5つのエピソードのうち、個人的には4話と5話が心に残る。
4話は想いの隠し方がステキ。
でもその内容が揚羽のエピソードだったらもっとよかったかな。
5話は、他の話とは違い謎解きではないのだけ