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鎌倉にある呉服屋の長女・紬は、どうしても着物に興味をもてず、店の経営に腐心する日々を送っていた。そんな様子を見かねた両親の強引な指示によって、彼女は神楽坂の路地裏に建つ悉皆屋で修業することになる。 仕立て直しや洗い張りなど、着物のメンテナンスを一手に引き受ける悉皆屋。飄々とした店主や軟派な大学生らと共にこの店で働くうち、紬はこれまで気づかなかった着物の魅力にはまっていく――。 瀟洒な街・神楽坂には、日本伝統の美が、よく似合う。
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Posted by ブクログ
着物のお話に惹かれて読んでみました。 千秋や紬が変わっていく心の過程がよくわかりませんでしたが着物はただの高い服じゃないんだ、と思わせられました。
キャラがそれぞれしっかり立っていて(丁寧にキャラ作りがされている印象)読んでいるとそれぞれにのめり込んでしまって、いい意味で大変でした。 紬ちゃんの思いも分かるし、千明くんの葛藤も分かるし。 この二人が恋愛的パートナーではなく、仕事面でのパートナーで居続けたのも好印象でした。 まあ千明くんには押しか...続きを読むけ女房がいますしね。 彼女の思いもまた素敵でした。 そりゃ敵うまい。 紬ちゃんは寧ろ別キャラとのフラグが立っていたのに、見事にスルーしていて笑いましたけど。 彼はもうちょっと真面目になるべきか。 まあ本命が決まれば落ち着くタイプと見た。 着物を通じて人との絆や想いが感じられるエピソードばかりで、どれも胸に来るのは流石だなと思いました。 特に祖父から託された着物の話よかったなあ。 千明くんの師匠との話も本当に泣けました。 お互いがお互いの傷やトラウマを克服するきっかけになっていたのも素敵で羨ましく、心惹かれるエピソードでした。 皆本当にキャラがしっかり練られていて、これからいくらでも話が膨らませられそうな気配がプンプンしますので、個人的にはこれからの彼らの話を読んでみたいと思います。 それぞれ成長の余地を残していますし。 もっとこの作品の世界が広がっていってほしいと願います。 続編待ってます。
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神楽坂・悉皆屋ものがたり
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行田尚希
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