桑原太矩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本作品が雑誌『ダ・ヴィンチ』に連載されていたことは知っていたのですが、原作が漫画であることも、2020年にアニメになることも1ミリも知りませんでした(笑)。
まったく知識の無い状況で読んでも、この本、面白かったです。
物語は「龍を狩って、それを食べて、売る」という飛行船で空を駈け、龍を追う『龍捕り(おろちとり)』達を主人公にしたお話です。
イメージ的には『天空の城ラピュタ』にドラゴンをプラスして、マグロ漁船や捕鯨船での生活を混ぜ合わせたような感じと言えば分かりやすいでしょうか。
前知識なしで恐る恐る読んでいったのですが、すぐに背景が飲み込め、登場人物たちに簡単に感情移入できました。
本作品 -
Posted by ブクログ
人間の生活圏がひろがっていった結果、それまで接触することのなかった存在との遭遇があるのは当然のこと。
その相手と、どんな関係を築いていくのか。
クィン・ザザの面々が出会ったオボロカスカ号のブルノは、そこに好事家である自分を隠さずにいるけど、実は知らず知らず本質に近い所にいるんじゃないだろうか。
一方的な接触会敵でなく、わかろうとする努力を怠らない。
涙を流した理由は、それが根っこにあるからだと思うんだよね。
船喰いとなってしまった龍は、「霧笛」と似た哀しさがありました。最後に見せた変身は、長い旅の果てに見つけた相手への求愛。
哀しいなぁ。 -
購入済み
よいバランス
タキタが龍の赤ちゃんと出会うというあらすじから、後味の悪い展開しか想像できずしばらく購入を躊躇っていた。が、実際に読んでみると、龍を獲る者としてのスタンスをぶれさせないまま、納得感のある展開がなされており、読後感もスッキリさわやか。優しく厳しい自然と共生していく者たちの物語として、続編も期待している。
-
Posted by ブクログ
モアイで試し読みした結果、楽しそうだなこんちくしょうと思い購入。ヒーローっていうのは小さな笑顔から始まるストーリー。
通りすがりのヒーローです。学内の問題を起こした生徒を集めて奉仕活動をさせるとっかぶ。めんどくさがりな趣味スパイなくらげ、単純ヒーローマン丹ノ宮、ツンデレ金髪少女の千歳と普通の学生なんだけれども町の住民の小さな笑顔を守るため日夜活動する。こんな単純で当たり障りのない物語ですが、町の描き方、キャラの表情、躍動感あるコマ割りなど楽しめる要素が散りばめられていました。面白くおかしくしょうもない学生生活をしながら町のヒーローをしっかり描いて欲しいです。
どことなく気だるい空気を -
購入済み
ナウシカ…
船の形とか、色々影響受けてる感が強い。
龍の解体、そんなキレイに出来ないと思った…。
大量の水が必要だと思う~。
大量の血が出るのに。
ちょっとラブロマンスに発展しそうだったけど、そんな短時間に単純にラブには至らない…。
もっと強いきっかけが欲しい。