ウラジーミル・ナボコフのレビュー一覧

  • ロリータ(新潮文庫)

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    面白かった。主人公にマジで倫理観とかなくて、やっぱり元祖ロリコンは格が違うなぁと変な感心をした。義理の父親になってまで娘をモノにするとかバケモンすぎるだろ。
    ただ、彼は彼なりに彼の理屈のうえではロリータを愛してたんだよなあと思うと妙な感慨が湧いてくる。愛することと犯すことは彼の中で矛盾しないのかなと思った。
    あと作者の博覧強記ぶりがすごい。怒涛の注釈を追うのが大変だった。

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    2026年02月23日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    異形の大作家とも形容される著者の大ベストセラー作。ロシアに生まれ、アメリカにわたって、ロシア語から英語での執筆スタイルに変えて生まれたのが本作です。

    ヨーロッパからアメリカに渡ってきた主人公の容姿端麗な中年男性、自称名ハンバート・ハンバートは、少女性愛者です。偶然が重なって間借りすることになった家宅で、そこの娘、ドロレス、愛称・ロリータとハンバートは出会ってしまう。ハンバートは魅力を放つ特別な少女のことを、妖精のニンフをもじり、ニンフェットと呼びますが、ロリータこそが理想的なニンフェットだとして、本性を隠しつつ狙いを定めていく____。

    本書は初め、パリにあるポルノ小説のシリーズで悪評高い

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    2024年09月27日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ちょっとエロいロマンチック変態小説かと思って読んだら違ってた!
    確かに変質的なおじさんが出てくるし、それを上回るニンフェットとしての自覚があり意図的に煽ってくるのが14歳の女の子だしで単純なロマチック小説ではなかった。並行して読んでいるスティーヴン・キングの「死の舞踏」の影響のせいか一種のホラー・サスペンス小説として読んでしまいました。実際にあった事件をもとに描かれているらしいけれども、いやおぞましい。解説の大江健三郎氏も書いているけれど、さまざまな読み方ができる深みのある変態小説なのだと思う。私にはホラーにしか思えないけれども。ナボコフすごいね。

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    2023年08月15日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    一部まで読んでとりあえず休憩。
    豊富な語彙と表現力に彩られた告白体小説。ハンバート・ハンバートのシニカルでグロテスクな語り口に陶酔させられる一方、いささかカッコ付きの文学性には鼻じらむ感。ナボコフの上から目線に同化したくない感じはある。この人面白いけど色々言い方がドン引きするほどきつい。
    翻訳者によってだいぶ変わりそうな文体。
    有名すぎる冒頭はやりやがったなって感じで拍手をしたい。

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    2023年04月24日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ペドがロリータをひたすら愛してて少なからず気持ち悪い場面もあるが、文章はとても美しい。注釈は分厚く、引用や言葉遊びが沢山あって理解できない部分も結構あった。伏線などにあまり気付けなかったからまた読み返したい

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    2023年03月12日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大久保康雄訳で読んだ。
    もちろんロリコンの語源になった作品だが、ロリコン男がうひひひひと思いながら読むような本ではまったくない。
    周りくどく分量が多い文章のために読むのにとても苦労した。これは翻訳のせいではなく、作中作である犯人の獄中記が晦渋なため。
    犯人ハンバートが逮捕された理由は性的虐待容疑ではなく、道路交通法違反および殺人容疑だと思われる。ロリコン部分についてはたぶん病気として扱われている。

    うっかりすると読み飛ばしてしまいそうだが、
    「私のなかに棲む原始の野獣は、殺人がすんで、もはや何も気にすることがなくなり、何をしてもかまわなくなったとき、しばらくのあいだ抱いていられるような薄着の

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    2025年10月07日
  • ナボコフのロシア文学講義 上

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    ナボコフはぼくにとって躓きの作家だ。
    文学の鑑賞のしかたがきっと根本的に違うから。

    彼の主義主張はざっとこんな感じだと思う。

    ・文章はぶつ切りにして顕微鏡の下に晒せ
    ・描写の緻密さ・特異性こそ至高
    ・会話文がおおい俗な小説は犬にでもくれてやれ
    ・「感傷性」と「感受性」を区別すべし→青臭い感情移入は唾棄すべきだ

    ナボコフはこの上巻ではゴーゴリを絶賛し、ツルゲーネフは情状酌量、ドストエフスキーに至っては「嫌い」とはっきり断言している。
    現代の評価からすればむしろ逆の結果……というのは言わずもがなだが、それだから彼の評価はあてにならないということにはならない。

    おそらく彼の文学観は主流ではな

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    2014年01月11日
  • ナボコフの文学講義 下

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    とにかく「精読」、引用ばっか、でも…ーー


    引用が非常に多い。自説の主張が乏しい。

    結局は何が言いたいのか?そればかり気になっていたが、気づいた。

    「読み込む事によって、小説の醍醐味をとことん感じろ!」ってことだ。

    引用の分量に比べ圧倒的に少ないが、

    ナボコフの鋭い(時に鋭すぎる!)指摘がそこここに散りばめられていて、盲を開かれることが沢山。

    その表現が典雅で詩的な表現で書かれていて、読んでいてふくよかな気持ちをもたらしてくれる。

    ・・・とてもじゃないが本書のレビューなんか書けんわw どだい無理なはなしw

    ・・・結局、世界文学の"超"名作を(断片的ながらも)

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    2013年11月12日
  • ナボコフの文学講義 下

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     ナボコフが大学で行った講義のメモを、編集者がまとめたもの。どうやら残されたノートはかなり断片的であるらしく、この本を読んでいても、小説についての「まとめ」の批評が無いままに終わる章が多く、アレ?という気にさせられる。ナボコフはきっとアドリブで、講義の最後を華麗にまとめたのだろう。

     取り上げられた「世界文学」のうち、オースティンの『マンスフィールド荘園』だけは読んだことがない。他は読んだとは言ってもかなり昔のことで、再読もほとんどしていない。ナボコフは再読を「良い読者」の条件の一つに挙げているので、私はぜんぜん、良い読者ではない。
     
     芸術としての小説という観点にナボコフは厳しく絞り込む

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    2013年10月14日
  • ナボコフの文学講義 上

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    クンデラの小説論と通底するものが(当然かもしれないが)ある。

    ただ、自分ではここまで読む能力は無い…
    しかし、こういう読み方ができないと読む意味なんか無い、的なことを言われていると、そうなのかなぁ、と。

    もう一度は読みたい。

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    2013年01月21日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    途中途中よくわからない部分があったが、自分の教養の浅さゆえなのだろうと考えてまた何年か後に読み返せればいいなと思った。
    自分の嗜好を理性で押さえつけてられる範囲を趣味と呼び、抑えられないと病気の領域になるのだと感じた。
    最後の方で存在がいないことが悲しいんじゃなくてそこに加わってないのが悲しいみたいなセリフがあって、親っぽい一面が少し育まれていることがわかる点はよかった

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    2026年03月14日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    長かった…!なかなか読み進まなくて、なんとか2月中に読み切るぞ!と頑張って読破した。
    すごく大変だったけど、この作品をただ「難解」「気持ち悪い」で片付けてしまうのは違うと思う。それはこの膨大な注釈で解説してくれている若島正先生の偉大な仕事への敬意からだ。すごすぎる。

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    2026年03月03日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

     友人Tからのプレゼント。読みにくいしなぜロリータをそんなに魅力的に感じるのか良く分からなかった。読みにくさは、表現が分かりにくいのと、よく海外文学の文章を引用して使うがそれらに馴染みがないから真意が伝わりにくいからだと思った。そして最後の方は誰が誰だか分かりづらく、なぜクィルティを殺したのかあまりよくわからなかった。最後の方は、ロリータの姿かたちも変わり望んだ再開ではないところに、少しハンバートの哀愁を感じる一方で、それでも全て通して結局一貫して一人の人をこれだけ愛せるのはすごいことだと思った。ここまで書いた後にチャットに色々自分の理解の確認や意見を求め、クィルティの部分を聞き、「ハンバート

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    2026年02月26日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    性倒錯者の話かと思ったらさにあらず。古典的名作と言われているようだ。文学的言及(他の小説や詩の引用)はついていけない豊富さとひねりがあり、注釈がないと、ほぼ読み飛ばしてしまう。再読したら理解が深まるやも知れぬ。最後の殺人シーンの描写は圧巻。2026.2.10

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    2026年02月10日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    読む前と読んだ後では全く違った印象を受ける作品だと思った。
    最初はハンバートのことを心から軽蔑していたし、気持ち悪いとしか思えなかったけど物語が進んでいくに連れて悪い意味で感情移入してしまってラストは少し応援する気持ちがあったように思う。

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    2025年12月24日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読書会のため。

    今までにも一度ならず読んでいるのだが、いつも入ることが出来なかった。倫理観や道徳観で小説を読んではいけないなとは思うが、でもそれは犯罪だよね?と思ったり、妄想がすごいなと思ったり。その妄想の世界についていけないから、入れなかったのだろうな。読みづらかった。

    一部と二部とでは、トーンがまるで違う。一部では、振り切れ具合がコメディかというほど。二部では旅のドライブ感もあるが、それと共に思い込みが深くなって破滅へ向かっていくような。まあハンバートにとっては「破滅」ではないのかもしれないが。

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    2025年04月08日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    自分の責任なのだけど、難しくて良さがほんの少ししか理解できていないと思う。残念。
    発禁になるほどのものかなあとは思いました。

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    2024年11月27日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    思ってた以上に何故だか親しみを感じる作品だった(自分の性癖がそうとかではなくて)。ユーモアも切なさもあり。いつか再読したい。

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    2024年04月30日
  • ディフェンス

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    ネタバレ

    チェスに取り憑かれたルージンの物語。ルージンの妻となる女性に一貫して名前がないこと、彼女も夫をルージンと呼び、作中で登場人物がルージンに名と父称を尋ねてもルージンが答えないこと、最後にルージンが窓から飛び降りた後に、彼がアレクサンドル・イヴァノヴィチと呼ばれることに何か意味があるんだろうか。前書きに、ルージンはイリュージョンと韻を踏む、とあったから、チェスに魅せられた彼の人生は全てチェス盤上の幻で、彼が死んだ瞬間に幻から人間性を取り戻したんだろうか。僕はゲームから降りる、と言って飛び降りたルージンの人生はチェスのゲームであったとは言えそうだけど、そこまでが難しくて頭に入ってきづらい文章だった。

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    2023年12月29日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    綺麗に書き連ねてあるけど書いてあることは立派な変態ロリコン…
    さすがロリコンの元ネタとなった本という感じ。
    文庫版の裏表紙のあらすじに"ミステリでありロード・ノヴェル"とあって最初は?と思っていたが、ラストまで読むとその理由がわかる。
    ナボコフはさりげなく主人公を狂わせるのが上手いなぁと思った。

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    2023年02月20日