ウラジーミル・ナボコフのレビュー一覧

  • ロリータ(新潮文庫)

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    本作を評して英語とのロマンスを描いているというほど言葉遊び(言語遊戯)が多い。例えもよく分からないことがある。そもそも文章が長すぎてかなり読みにくいのに。こうした特徴がそもそも翻訳小説でナボコフを読むのはどうなの?と思わざるを得ない。作中に散りばめられた文学的な挿入も英語・ロシア語圏の話で全く身近でない。読者に高度な知識と読解の忍耐力を要求している本を翻訳で読んでいるのが間違っている気がしてならない。そのとっつきにくさ緩和するためにを少女性愛というポルノをフックにしてるのだろうと思われる。

    本書のいいところは読みにくい文をちゃんと読んだ後に訪れるイメージの豊かさにある。このすさまじい筆力によ

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    2026年06月18日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    文章力のあるオタクっぽさがあって面白かった。
    始まりこそ、幼少期に特別な女の子がいて、その子と別れねばならなくなり、拗らせた結果の逃避行劇なのかしらと予想していたが…、

    急にp30にて、オリジナル理論の紹介が始まってまた話の流れが変わってきた笑

    さて今から、次のような理論を紹介したい。九歳から十四歳までの範囲で、その二倍も何倍も年上の魅せられた旅人に対してのみ、人間ではなくニンフの(すなわち悪魔の)本性を現すような乙女が発生する。そしてこの選ばれた生物を、「ニンフェット」と呼ぶことを私は提案したいのである。p30

    などと言い出し、どこかのオタクみたいなことを言い出す奴だなと笑った。

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    2026年01月14日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ☆4.1くらい。

    文章読むのが好きじゃないと、きついかも。

    こんな書き方があるんだと思った。真似できない。

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    2025年10月20日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ロリータ・コンプレックスやロリィタの語源として有名。
    内容は…大して面白くないけど、面白い。なんじゃそりゃ。
    さしてエロくはない。やたら文学や詩の引用が多く、フランス語が多く、教養人臭を放っている。最初の方に犯人(?)の話があったり、仕掛けは多い。

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    2025年09月17日
  • ナボコフの文学講義 上

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    ネタバレ

    『ボヴァリー夫人』読後すぐに、ギュスターヴ・フロベールの章を読んだ。
    フロベールの手紙も引用して『ボヴァリー夫人』を詳細に紐解く。かなり細かい説明があり、共進会の読み難かった部分は交響楽を模して表現していた事に納得した。
    フロベールは対位法的手法を取り入れて書いている。この手法は、複数の会話や思考の流れを、平行して挿入したり、絡ませたりする。
    また、章の中で主題が波のような流動態で移行していく、構造的移行も用いている。
    正にナボコフの講義を聞いているようであった。
    ナボコフは言う。良き読者は小説と同化して読まない。共感ではなく、客観的に読むということかな。そして再読し、情景を脳内に再現できるぐ

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    2025年07月06日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    異形の大作家とも形容される著者の大ベストセラー作。ロシアに生まれ、アメリカにわたって、ロシア語から英語での執筆スタイルに変えて生まれたのが本作です。

    ヨーロッパからアメリカに渡ってきた主人公の容姿端麗な中年男性、自称名ハンバート・ハンバートは、少女性愛者です。偶然が重なって間借りすることになった家宅で、そこの娘、ドロレス、愛称・ロリータとハンバートは出会ってしまう。ハンバートは魅力を放つ特別な少女のことを、妖精のニンフをもじり、ニンフェットと呼びますが、ロリータこそが理想的なニンフェットだとして、本性を隠しつつ狙いを定めていく____。

    本書は初め、パリにあるポルノ小説のシリーズで悪評高い

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    2024年09月27日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大久保康雄訳で読んだ。
    もちろんロリコンの語源になった作品だが、ロリコン男がうひひひひと思いながら読むような本ではまったくない。
    周りくどく分量が多い文章のために読むのにとても苦労した。これは翻訳のせいではなく、作中作である犯人の獄中記が晦渋なため。
    犯人ハンバートが逮捕された理由は性的虐待容疑ではなく、道路交通法違反および殺人容疑だと思われる。ロリコン部分についてはたぶん病気として扱われている。

    うっかりすると読み飛ばしてしまいそうだが、
    「私のなかに棲む原始の野獣は、殺人がすんで、もはや何も気にすることがなくなり、何をしてもかまわなくなったとき、しばらくのあいだ抱いていられるような薄着の

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    2025年10月07日
  • ナボコフのロシア文学講義 上

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    ナボコフはぼくにとって躓きの作家だ。
    文学の鑑賞のしかたがきっと根本的に違うから。

    彼の主義主張はざっとこんな感じだと思う。

    ・文章はぶつ切りにして顕微鏡の下に晒せ
    ・描写の緻密さ・特異性こそ至高
    ・会話文がおおい俗な小説は犬にでもくれてやれ
    ・「感傷性」と「感受性」を区別すべし→青臭い感情移入は唾棄すべきだ

    ナボコフはこの上巻ではゴーゴリを絶賛し、ツルゲーネフは情状酌量、ドストエフスキーに至っては「嫌い」とはっきり断言している。
    現代の評価からすればむしろ逆の結果……というのは言わずもがなだが、それだから彼の評価はあてにならないということにはならない。

    おそらく彼の文学観は主流ではな

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    2014年01月11日
  • ナボコフの文学講義 下

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    とにかく「精読」、引用ばっか、でも…ーー


    引用が非常に多い。自説の主張が乏しい。

    結局は何が言いたいのか?そればかり気になっていたが、気づいた。

    「読み込む事によって、小説の醍醐味をとことん感じろ!」ってことだ。

    引用の分量に比べ圧倒的に少ないが、

    ナボコフの鋭い(時に鋭すぎる!)指摘がそこここに散りばめられていて、盲を開かれることが沢山。

    その表現が典雅で詩的な表現で書かれていて、読んでいてふくよかな気持ちをもたらしてくれる。

    ・・・とてもじゃないが本書のレビューなんか書けんわw どだい無理なはなしw

    ・・・結局、世界文学の"超"名作を(断片的ながらも)

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    2013年11月12日
  • ナボコフの文学講義 下

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     ナボコフが大学で行った講義のメモを、編集者がまとめたもの。どうやら残されたノートはかなり断片的であるらしく、この本を読んでいても、小説についての「まとめ」の批評が無いままに終わる章が多く、アレ?という気にさせられる。ナボコフはきっとアドリブで、講義の最後を華麗にまとめたのだろう。

     取り上げられた「世界文学」のうち、オースティンの『マンスフィールド荘園』だけは読んだことがない。他は読んだとは言ってもかなり昔のことで、再読もほとんどしていない。ナボコフは再読を「良い読者」の条件の一つに挙げているので、私はぜんぜん、良い読者ではない。
     
     芸術としての小説という観点にナボコフは厳しく絞り込む

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    2013年10月14日
  • ナボコフの文学講義 上

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    クンデラの小説論と通底するものが(当然かもしれないが)ある。

    ただ、自分ではここまで読む能力は無い…
    しかし、こういう読み方ができないと読む意味なんか無い、的なことを言われていると、そうなのかなぁ、と。

    もう一度は読みたい。

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    2013年01月21日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ロリコンの語源とされる少女愛をテーマに書かれた作品です。
    コンセプトは受け入れられない人も多いとは思うのですが、文学的には素晴らしくて、作者から読者への挑戦と呼べる文章で、気持ちが悪く不快にさせますが、わざとこの気持ちに読者を誘導しているようにも思います。
    自分自身読んでいて相当不快だったので、正常なマインドを持っているなと自分自身でホッとしました。

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    2026年06月11日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    途中途中よくわからない部分があったが、自分の教養の浅さゆえなのだろうと考えてまた何年か後に読み返せればいいなと思った。
    自分の嗜好を理性で押さえつけてられる範囲を趣味と呼び、抑えられないと病気の領域になるのだと感じた。
    最後の方で存在がいないことが悲しいんじゃなくてそこに加わってないのが悲しいみたいなセリフがあって、親っぽい一面が少し育まれていることがわかる点はよかった

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    2026年03月14日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    長かった…!なかなか読み進まなくて、なんとか2月中に読み切るぞ!と頑張って読破した。
    すごく大変だったけど、この作品をただ「難解」「気持ち悪い」で片付けてしまうのは違うと思う。それはこの膨大な注釈で解説してくれている若島正先生の偉大な仕事への敬意からだ。すごすぎる。

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    2026年03月03日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

     友人Tからのプレゼント。読みにくいしなぜロリータをそんなに魅力的に感じるのか良く分からなかった。読みにくさは、表現が分かりにくいのと、よく海外文学の文章を引用して使うがそれらに馴染みがないから真意が伝わりにくいからだと思った。そして最後の方は誰が誰だか分かりづらく、なぜクィルティを殺したのかあまりよくわからなかった。最後の方は、ロリータの姿かたちも変わり望んだ再開ではないところに、少しハンバートの哀愁を感じる一方で、それでも全て通して結局一貫して一人の人をこれだけ愛せるのはすごいことだと思った。ここまで書いた後にチャットに色々自分の理解の確認や意見を求め、クィルティの部分を聞き、「ハンバート

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    2026年02月26日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    性倒錯者の話かと思ったらさにあらず。古典的名作と言われているようだ。文学的言及(他の小説や詩の引用)はついていけない豊富さとひねりがあり、注釈がないと、ほぼ読み飛ばしてしまう。再読したら理解が深まるやも知れぬ。最後の殺人シーンの描写は圧巻。2026.2.10

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    2026年02月10日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    読む前と読んだ後では全く違った印象を受ける作品だと思った。
    最初はハンバートのことを心から軽蔑していたし、気持ち悪いとしか思えなかったけど物語が進んでいくに連れて悪い意味で感情移入してしまってラストは少し応援する気持ちがあったように思う。

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    2025年12月24日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読書会のため。

    今までにも一度ならず読んでいるのだが、いつも入ることが出来なかった。倫理観や道徳観で小説を読んではいけないなとは思うが、でもそれは犯罪だよね?と思ったり、妄想がすごいなと思ったり。その妄想の世界についていけないから、入れなかったのだろうな。読みづらかった。

    一部と二部とでは、トーンがまるで違う。一部では、振り切れ具合がコメディかというほど。二部では旅のドライブ感もあるが、それと共に思い込みが深くなって破滅へ向かっていくような。まあハンバートにとっては「破滅」ではないのかもしれないが。

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    2025年04月08日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    自分の責任なのだけど、難しくて良さがほんの少ししか理解できていないと思う。残念。
    発禁になるほどのものかなあとは思いました。

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    2024年11月27日
  • ディフェンス

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    ネタバレ

    チェスに取り憑かれたルージンの物語。ルージンの妻となる女性に一貫して名前がないこと、彼女も夫をルージンと呼び、作中で登場人物がルージンに名と父称を尋ねてもルージンが答えないこと、最後にルージンが窓から飛び降りた後に、彼がアレクサンドル・イヴァノヴィチと呼ばれることに何か意味があるんだろうか。前書きに、ルージンはイリュージョンと韻を踏む、とあったから、チェスに魅せられた彼の人生は全てチェス盤上の幻で、彼が死んだ瞬間に幻から人間性を取り戻したんだろうか。僕はゲームから降りる、と言って飛び降りたルージンの人生はチェスのゲームであったとは言えそうだけど、そこまでが難しくて頭に入ってきづらい文章だった。

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    2023年12月29日