ウラジーミル・ナボコフのレビュー一覧

  • ロリータ(新潮文庫)

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    私の個人的な悲劇は、むろん誰の関心事であるはずもなく、またそうであってはならないが、私が生得の日常表現や、何の制約もない、豊かで際限なく従順なロシア語を捨てて、二流の英語に乗り換えねばならなかったことで、そこには一切ないあの小道具たちさえ魔法のように使えれば、燕尾服の裾を翻しながら、生まれついての奇術師は独特の流儀で遺産を超越することもできるはずなのだ。
    ──ウラジーミル・ナボコフ

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    2026年02月15日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    難しいのに、この本好きすぎる。
    文章が綺麗すぎるし、まるで本当に存在したみたいに本の中の体験が気持ち悪くて、悍ましくて、紳士的で、愛に近いもので、丁寧な作品だと感じた。


    あたしの心をめちゃめちゃにしたのはあの人なの。あなたはあたしの人生をめちゃめちゃにしただけ。

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    2026年02月07日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    10/9-10/20 あっという間に読み終わった気がしたのに結構読んでた笑 引き込まれたんだけど、何にかた言われるた難しい。途中私も小児愛に目覚めそうで苦しんだ。それくらい描写がうまい。

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    2025年10月20日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ものすごく面白かった!大好き。コレほど素晴らしい小説には年に数回出会えるかどうかといったところ。
    だがめちゃくちゃ主人公のハンバートの小児性愛っぷりが気持ち悪い!!
    身勝手で、自分の都合良く物事をこねくり回し、罪のない少女を性の奴隷にする卑劣さ。ずる賢く、裁判を前にしてまだ自分をかわいがる最低なジジイ。

    でもそれ以上に美しく聡明な、人物の心情やアメリカ大陸の自然を表現していく文章力。この美しさとロリコンの汚さの対比が、この小説の見どころなんだろう。
    ハンバートの小児性愛目線の描写も細かすぎて、マジで気持ち悪くなるけれど。吐きそう。

    何通りにも読める、深読みしたくなる小説だとは聞いていたけれ

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    2025年09月11日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ロリコンの語源となった有名な小説。タイトルとあらすじから読むのに抵抗がありましたが、女性YouTuberが勧めていたことと、世界文学の最高傑作とあったため、思い切って。
    独白のように読者に語りかけるような文体に惹きつけられ、多彩な比喩表現と語彙が駆使され飽きずに読めて、物語が途中で変節していく様は凄いものがありました。ただし、内容はキツい。なんとか自分の読書力でも読みきれたのは翻訳者の力。

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    2025年09月03日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ロリータという造語をここまで世間に浸透させるだけあり、ニンフェットへの偏執的な愛が詰まった本で読んでいて良い意味でかなり疲れた。

    ハンバートによる書き出しのロリータの発音の描写がこれ以上なく気持ち悪くて美しくて、人生500回やってもこの文章は書けないだろうな…。

    あとは、実際にロリータと関係を持つ瞬間よりもロリータに気づかれず事を運ぶシーンの方がめちゃくちゃ壮大に描かれていて変態すぎる!とドン引き笑いした

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    2025年09月04日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    面白かった。
    文章は「ザ、文学」って感じで詩的で美しいと感じた。内容に関しては、年の差を考慮しなければ、悲しい恋愛小説として読めるかもしれないが、正直気持ち悪さがあった。ハンバートの、ドロレスのことを考えているようで自分のことしか考えてない所がとても嫌だった。

    私は読んでいて、ドロレスが何を考えてハンバートと一緒にいたのか、と考えていた。
    最初はいまいち掴みどころのなかった少女だったけど、小説の後半で、彼女が1人で泣いていた。ことがわかる描写があり、色々考えてしまった。
    肉親がおらず、1人でロリコンと過ごすのはどんなに辛かったんだろう…って、ドロレス側に結構感情移入をした。

    この本は再読す

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    2025年03月25日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    隠喩と言葉遊びの連続で浅学の自分にはそのうん分の一も理解できてないが、中年男と少女のロードムービーを見てるようでもあるし途中のミステリーぽい雰囲気も楽しめる。とにかく一読じゃわからない、要再読。

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    2024年12月13日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ポルノにしてもミステリーにしても,どの読み方をしても少しずつズレてしまい,読む快楽はどこかしらで中断せざるを得ない。しかし結局のところ,この作品が教えることは何もないし,救いもない,虚構。文学の可能性を追求したという点で重要なのは納得。

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    2024年10月04日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ロリータという単語を現代に定着させた、いや生み出したと言ってもいい作品が、ナボコフによるこの作品である。倒錯した性的嗜好を持つハンバートがかつての愛人の姿を12歳の少女に見出し、歪んだ性愛と憎悪、理想をぶつけ巻き込むものを不幸にしていく。パリで出版されてから多くの物議を醸し、文学界に波紋をもたらしたこの作品は、20世紀文学の最高峰とも称される。この作品を原文のまま読むことができた場合、どれだけ印象が変わるのか興味がある。少なくとも訳文として読んでいる限りは、展開が回りくどく分かりにくく、精神力を使い、その複雑な抒情表現や情景描写を読み取ることでなんとか読み切った、という水準に自身が達しているよ

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    2024年01月08日
  • ナボコフの文学講義 上

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    読書猿さんの記事を読んで、この本を読んでみたくなった。これは・・・すごい本で、文学をもっと深く楽しみたい人は必読だ。ナボコフ先生に、文学の面白さを教えてもらえる。巻末のテスト問題に挑戦したくなる。

    「文学の構造の謎を一種探偵小説的に探索するものである。」

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    2023年07月19日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    主人公どヘンタイすぎワロタwww……と思いきや?感動のラストに魂が震える世界文学の傑作。解説:大江健三郎

    海外でどうなっているのかは知らないが、日本においてはすっかり定着したロリコン=ロリータ・コンプレックスという言葉。その語源となった本作は、ロシア出身、アメリカで活躍したナボコフの出世作だ。彼はロシア語と英語で多数の作品を残した。この『ロリータ』は当初英語で書かれ、アメリカでベストセラーになった。その後スタンリー・キューブリックによって映画化されたり、日本ではロリコン・ブームと呼ばれる現象になるほど、強いムーブメントを起こした。現在では一つの概念として、ロリコンという言葉が当たり前に使われ

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    2023年04月24日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。舌の先が口蓋を三歩下がって、三歩めにそっと歯を叩く。ロ。リー。タ。」
    書き出しからバキバキに飛ばしていて最高

    人にお薦めする際、「主人公ハンバート・ハンバートは幼女見境なくすきなわけではなく、幼いながらにどこか妖し気な雰囲気を持つニンフェット、妖艶な精霊ですね、を愛してやまない純な愛情の持ち主であり、このハンバート・ハンバートは…」って一息で言いがち、興奮しがち、絶対にハンバートって言わない、一度読んだらもはや沼入り

    そして馬鹿みたいに(褒めている)分厚い注釈が私の心を掴んで離さない、至高のロ。リー。タ。

    原文にも手を付け

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    2025年10月23日
  • ナボコフの文学講義 上

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    マンスフィールド・パーク、荒涼館、ボヴァリー夫人について、実に詳細でVIVIDな「講義」である(ナボコフのメモを組み立てなおした編者の力でもあるだろうが)。アップダイク夫人は、この講義を聞いていた、とアップダイクが書いている。

    ナボコフの主張としては、自分の眼鏡を通しただけの癖のある視点で読んではいけない、というもの。文学的天才が自己の脳髄から生みだした小宇宙については、読者は、ありのまま正確に詳細に緻密に味読せよということか。神髄は細部と、その複雑な組みあがりの中に現れるということだ。

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    2018年10月14日
  • ナボコフの文学講義 下

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    スティーヴンソン ジキル博士とハイド氏の不思議な事件 9-60(52ページ)
    プルーストのスワンの家のほうへ 61-138(78ページ)
    カフカの変身 139-202(64ページ)
    ジョイスのユリシーズ 203-375(173ページ)
    文学芸術と常識 376-

    だからなんだ、という声も聞こえてきますが小心者なので耳栓をして、進めます。
    後半のナボコフ先生、ようこそ!


    各作品にあてられた先生の熱意?講義内容?をいろんな角度から考えられないかとなんとはなしに思って、各講義をページ割りしてみました。ジキル博士とハイド氏や、変身のような比較的短編?中編?ともいえる話にでもこれだけ時間を割いている

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    2013年02月25日
  • ナボコフの文学講義 上

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    書評どころかまさしく読書感想文になってしまうので先に謝りますゴメンナサイ。

    だって、ナボコフ先生の授業、面白いんだもん。
    えっとね、第一印象は「いや~~ん、この、IQの高い陰湿インテリめ!」でした。
    あ、すいません、石投げないでくださいそこ。

    だって本当にそう思ったんだもん。ナボコフ先生、スキだな。いいなぁこの、IQの高い人が子供みたいに熱心に無邪気にかつ執拗に、重箱の隅をつつきまくってるトコ!たまらんぜ。だった。陽気な陰湿さというのかな、ねぇ、もう、楽しくて大好きで仕方ない、その姿勢は伝わるんだけどそもそもIQ高い人だから、あ、そこ、そこまでえぐりきっちゃいますか?で、容赦がない。

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    2014年07月06日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    文章力のあるオタクっぽさがあって面白かった。
    始まりこそ、幼少期に特別な女の子がいて、その子と別れねばならなくなり、拗らせた結果の逃避行劇なのかしらと予想していたが…、

    急にp30にて、オリジナル理論の紹介が始まってまた話の流れが変わってきた笑

    さて今から、次のような理論を紹介したい。九歳から十四歳までの範囲で、その二倍も何倍も年上の魅せられた旅人に対してのみ、人間ではなくニンフの(すなわち悪魔の)本性を現すような乙女が発生する。そしてこの選ばれた生物を、「ニンフェット」と呼ぶことを私は提案したいのである。p30

    などと言い出し、どこかのオタクみたいなことを言い出す奴だなと笑った。

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    2026年01月14日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ☆4.1くらい。

    文章読むのが好きじゃないと、きついかも。

    こんな書き方があるんだと思った。真似できない。

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    2025年10月20日
  • ロリータ(新潮文庫)

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    ロリータ・コンプレックスやロリィタの語源として有名。
    内容は…大して面白くないけど、面白い。なんじゃそりゃ。
    さしてエロくはない。やたら文学や詩の引用が多く、フランス語が多く、教養人臭を放っている。最初の方に犯人(?)の話があったり、仕掛けは多い。

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    2025年09月17日
  • ナボコフの文学講義 上

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    ネタバレ

    『ボヴァリー夫人』読後すぐに、ギュスターヴ・フロベールの章を読んだ。
    フロベールの手紙も引用して『ボヴァリー夫人』を詳細に紐解く。かなり細かい説明があり、共進会の読み難かった部分は交響楽を模して表現していた事に納得した。
    フロベールは対位法的手法を取り入れて書いている。この手法は、複数の会話や思考の流れを、平行して挿入したり、絡ませたりする。
    また、章の中で主題が波のような流動態で移行していく、構造的移行も用いている。
    正にナボコフの講義を聞いているようであった。
    ナボコフは言う。良き読者は小説と同化して読まない。共感ではなく、客観的に読むということかな。そして再読し、情景を脳内に再現できるぐ

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    2025年07月06日