ノーム・チョムスキーのレビュー一覧

  • 人類の未来 AI、経済、民主主義

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    チョムスキー、カーツワイル、マーティン・ウルフといった斯界の大御所たちとのインタビュー集です。テーマは題名の通り、人類の未来。

    とくにカーツワイル氏の世界観にはショックを受けました。情報テクノロジーの指数関数的進化により、AIが人類の知能を2029年に超越するという所謂シンギュラリティの提唱者なのですが、その先には超小型化したデバイスが人間の神経系に入り、知能と認識の飛躍的拡大が可能になる、とのことです。また資源・エネルギーの制約という問題が克服され、国家の役割が薄れて人々が世界市民となっていく、と。氏の思考そのものが指数関数的です。

    またFT主幹のマーティン・ウルフの世界経済に対する俯瞰

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    2018年11月10日
  • 人類の未来 AI、経済、民主主義

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    レイカーツワイル氏の章が一番興味深かった。
    吉成真由美さんによるインタビュー形式。(うち何人かは面着ではなく電話インタビューだそう。よう書けるなあ、とちがう次元で感心。)

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    2018年07月18日
  • 人類の未来 AI、経済、民主主義

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    P309 フリーマン・ダイソン
    何かをする前に全てを学んでおく必要があると思わないこと。一番いい学習のやり方は、実際にやってみることです。(模擬ではなく)実際の問題を解決するために努力することです。その過程で一体何を学んだらいいかが分かります。非常にたくさんの人たちが、何年も大学や大学院で時間を使っています。サイエンスのビギナーになるために、まずすべてを学ばなければならないと思うからですが、それは間違いです。実際の問題に挑戦すべきです。そうすれば、学ばなければならないことはそれほど多くないと気づくはずです。

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    2018年02月04日
  • 統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論

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    「言語」とは、人間がある個別言語を話せるというときに、脳内に内蔵している認知システム、さらには、限られた資料(経験)を基にしてそのような認知システムに到ることを可能にする生物学的賦与物(生得的機能)である。
    このような言語研究に広く深い影響を与え、しばしば学問上の「革命」と称される生成文法理論の誕生は、本書で告げられたものである。
    句構造に基づく直接的な記述の範囲を基本的な文の核(複合的な動詞句や名詞句を含まない,単文かつ平叙文かつ能動文)に限定し,これらの基本的文(精確に言うと,これらの文の基底にある連鎖)から他のあらゆる文を変換(の繰り返しの適用)によって派生させるようにすれば,英語の記述

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    2016年09月21日
  • 知識人の責任

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    インドでの開発はインドが原罪も直面している大いなる苦悩を涼しい顔で利用しながらアメリカがインドの「社会主義からプラグマティズムへの移行」を実行するためにその経済力を用いているという点で戦後最大のスキャンダル。何も知らないということは恐ろしいし、知らせない知識人の罪は重たい。
    チョムスキーはユダヤ人だったというルーツを認めることはないだろう。

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    2009年10月07日