【感想・ネタバレ】人類の未来 AI、経済、民主主義のレビュー

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Posted by ブクログ

ノーム・チョムスキー、レイ・カーツワイル、マーティン・ウルフ、ビャルケ・インゲルス、フリーマン・ダイソンといった政治学教授、発明家、経済ジャーナリスト、建築家、数学者といった知の先端をいく人たちへのインタビュー集。
AIが指数間的に成長していく未来を描くレイ・カーツワイルの話が一番面白かったし再読したい。
どの人たちも専門分野以外にも深い知識を持っているのが参考になる。
インタビュアーの吉成さんの質問が全部的確で勉強量も含めて頭の良さがにじみ出ていると思う。あとがきの見解の「不確実社会では感情に訴えるようなシンプルストーリーはプロパガンダだと思ってファクトチェックを重ねて熱狂を避ける」というところに同意。
各著者におすすめの本を聞いているのがありがたい。

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2020年12月27日

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既存、既成概念にとらわれない様々なそして先端の考えや視点を紹介する一冊だ。アメリカの政治、民主主義、資本主義、AI、建築、宇宙など広く(表面ではあるが)見れる。それぞれのインタビューイーの見解をにわかに支持はできないが、関連著書を読んで深めたい。
とりわけ、
カーツワイル氏の話をにわかには信じられないが士郎正宗氏が描くGhost in the shell (攻殻機動隊)のような大脳新皮質がクラウドにアクセスするような電脳時代が来るのだろうか。

吉成真由美氏の知的なインタビューにも感嘆する。

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2019年04月09日

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人類史に前例のない加速度で起こる激変期に何が起こるか?胸が躍る。
人類史上、エキサイティングな面白い時代になるかも?

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2018年10月12日

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ものすごく面白くて、ワクワクされられる。
いろいろな分野で活躍する5人にインタビューする、人類の未来。
悲観的なことも、楽観的なこともあるし、お互いに意見が合わない部分もある。
インタビュアーと、話し手が頭が良く、明晰でわかりやすいため、AI、環境、政治、テクノロジーについてわかったように感じるほど
普段は長生きに興味はないけれど、この本を読むと、未来をみたいと思わずにはいられない。

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2018年04月05日

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キンドル月替りセールで安くなっていたので購入。
象を調べるアリの1番先頭にいる何人かの著名な人物に象について聞く本。細かな理論ではなく、何をどう考えているかをわかりやすい言葉で説明されており、内容以上に分かりやすいし、気付きも与えてくれる。科学者である方々が、文学やビジネスについても敬意を持って語っている点はありがたい。

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2017年10月17日

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どのインタビューも深く掘り下げられていて、読み応えがあった。道を極めた人の考えを、インタビューだと偏りすぎずに聞けるのがいいなと思った。
内容に関してもどれも興味深かったが、サイエンスは大事だが人間にとっては物語も重要、というのが面白かった。むかし哲学と自然科学は密接だったというのも。なるほど。

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2017年06月13日

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人類の不確実な未来を何を基準にして生きていくべきなのか、今後の未来はどのようなテクノロジーの進化を通していかなるライフスタイルが繰り広げられていくのか?このようなことをそれぞれの各専門分野の有識者たちによるインタビューを通して語られる内容を学び来るべく未来の礎を築ける参考となる。不透明な不確実な未来をどのような捉え方で生きるべきかの参考になる本である。

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2020年08月01日

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2015年5月から2017年2月までに収録されたインタビューを2017年4月に発行したもの。こういう方々が、コロナ後の世界について語ったものを読んでみたい。
現在は、地質学上の「人新世(Anthropocen)」と呼ばれる、人類が地球環境に大きな影響を及ぼす時代で、もし始めたら世界が終わってしまうから、人類はもはや戦争をすることはできない、という5人に共通の考えが紹介されている。

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2020年05月31日

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現代社会のさまざまな分野の泰斗である人たちへの人類の未来に関するインタビュー集。
フレーズの引用はノーム・チョムスキーの発言より。

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2019年12月22日

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「サピエンス全史」が出た勢いで、その方向で面白そうな知的フロンティアの方たちに聞いて回った的なインタビュー本。
こういう視座で世界の行く先を見たり考えたりしてる人がいるのねーという、とっかかりになる本。

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2019年02月27日

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ネタバレ

知の巨人たちへのインタビュー集。理解の幅を広げるには良い。あと、インタビューを受けた人たちのお勧めの本が出ており、2度のお得感あり。

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2019年02月09日

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知の巨人たちへのインタビューを中心に、現代のホットトピックスを多面的に切り取ろうと試みたシリーズの第二弾。

トランプ政権、シンギュラリティ、環境問題。
知の巨人たちでさえも異なる見解を示し、
いささか混乱してしまうがその葛藤こそが深い洞察を生む。

インゲルス氏の章が特に印象深かった。建設という枠組みの中でアートとサイエンス、エンジニアリングが融合していくのだが
それは建設に限らず、様々な領域で起こっていることだ。
この本で得られたものを通しあらためて世の中を見てみると、また違った考えをもつきっかけになりそうである。

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2018年09月05日

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その道を究め、そして広く世界的な問題についても発言をしている著名人に「人類の未来」についてインタビューをしたもの。インタビュワー・編者はNHKの吉成さん。
インタビューを行ったのは次の五人。

・ノーム・チョムスキー「トランプ政権と民主主義のゆくえ」
・レイ・カーツワイル「シンギュラリティは本当に近いのか?」
・マーティン・ウルフ「グローバリゼーションと世界経済のゆくえ」
・ビャルケ・インゲルス「都市とライフスタイルのゆくえ」
・フリーマン・ダイソン「気候変動モデル懐疑論」

面白いのは、各人が結論が出ていない大きな論点に対して明確な意見を持っていることだ。
特にシンギュラリティや気候変動については、それぞれ違う意見を持っている。チョムスキーはシンギュラリティに対して懐疑的だし、当然レイ・カーツワイルはその到来を信じている。
チョムスキーは日本の平和憲法を高く評価する。カーツワイルは情報技術だけでなく、長寿を実現するナノテクを含む医療技術やエネルギー技術、食糧生産のバイオ技術などの指数関数的な進歩が世界を変えることを信じている。マーティン・ウルフはユーロの通貨統合を失敗と断じる。フリーマン・ダイソンは温暖化を宗教と断じる。原子力には賛成だ。

面白いのは最初のチョムスキー以外の人に、それぞれ推薦図書を聞いている。特徴が出てよい。『心の社会』...読まないとな。
カーツワイルは、マービン・ミンスキー『心の社会』とガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』
ウルフは、バートランド・ラッセル『西洋哲学史』、ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』『文明崩壊』、ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』、マキャヴェリ『君主論』、エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』
インゲルスは、キム・スタンリー・ロビンスンの火星三部作『レッド・マーズ』『グリーン・マーズ』『ブルー・マーズ』
ダイソンは、E.T.ベル『数学を作った人びと』

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2018年08月19日

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インパク知6・4
かかった時間140分

それぞれの分野で先端を行く5人の知識人に、人類の未来について問うたインタビュー集。いくつかの、踏み込みきれなかった質問や、相手に躱された質問があるようだが、各分野の現状を整理して質問を重ねる吉成真由美と、インタビュイーたちのやりとりはエキサイティングで、(ときどきわからないところはあったものの)面白かった。

チョムスキー
トランプと民主主義についての話。「正義」は王者が独占する、ということと、シンギュラリティへの楽観的な姿勢(人間の優越性は変わらない)。

レイ・カーツワイル
シンギュラリティの話。ポストヒューマン、人間のバックアップ。サイエンスフィクションがいまやサイエンスである。

マーティン・ウルフ
グローバリゼーションと世界経済のゆくえ。
ユーロという貨幣は、政治システムが伴っていないことが失敗。世界市場にアクセスできて安全保障の力がある小国は成功する。国家が強くないとダメ、人生の意味は社会関係と献身の感覚。

ビャルケ・インゲルス
都市とライフスタイル。インタビューが電話だったようで、あんまり突っ込めていない感じ。建築はアートと工学と物理。Yes is more。建築でコミュニティづくり。

フリーマン・ダイソン
気象も(経済と同じで)説明できるが予測はできない。学校いらない、博物館ですべてオッケー。

姉妹編があるらしいので、そちらも読みたい。また、インタビュアーの方のまとめ方や問い方が的確で、何者かと思ったが、経歴を見たらMITからのハーバードで納得。

それにしても、ポストヒューマンかあ。

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2018年04月04日

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(途中memo・雑考、整理前)

シンギュラリティ、ニューエイジ、サイバーパンクの夢:
シンギュラリティの論をすすめると、やたらとバカ扱いのニューエイジの夢がちらつく。


物理的に足りなくなった大脳新皮質が外側へ拡大していくときに、スマートフォンやインターネットを通じ、点データをつないだネットワーキングやクラスタリングは爆発的に線形を飛び出し、指数関数的に拡張してゆく。
そして、バラバラの個というよりは、さざ波のようにおしてはかえす、人間、動物、生物の行動パターンや自然を観るとき、これら現象は、先人たちが追い求めた真理(神)の方程式のようなもの、本書にも断片的に述べられたωポイントへ向かう過程における、エネルギーの移り変わりやエントロピー変化の連続が繰り広げられているだけのことなのだろーか。 もしくは、すでに空間に含まれる全てが記された巻物の最後に記されているはずのオチを知るための解析、解読作業なのだろーか、とか。


ポパーの「開かれた社会と…」は、傲慢なエリート主義で、結果のコストを負わなくていい立場での言説…というのは、そーなのかも、と思った。

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2018年01月30日

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ネタバレ

・「宗教というものは、われわれの知性がまだ黎明期にあったころの残滓であって、われわれが理性とサイエンスをガイドラインとして採用するようになれば、消滅する」(ラッセル)
・「私の所属する教会では、神を信じる人もいるし、そうでない人もいます。それはどうでもいい。教会に所属する際、何を信じているかを聞かれることはありません。」(ダイソン)

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2018年01月28日

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やっと読み終えた。
2ヶ月かかったんじゃないかな?
今年最後の読書になりそう(笑)

すごく良いこと書いてあるし、何かを成し遂げた人の言葉はやっぱり深いなぁ、と思いつつ。。。

インタビュアの人も、インタビュー受ける人達も頭良すぎ。
天上人の会話や思考方法を知るにはいい本かも。

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2017年12月21日

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ノーム・チョムスキー、レイ・カーツワイル、マーティン・ウルフ、ビャルケ・インゲルス、フリーマン・ダイソンの世界を牽引する5人の偉人たちへのインタビュー記事だった。
近い将来シンギュラリティーに到達してポストヒューマンの時代がやってくると言っているカーツワイルが、AIが囲碁のプロ棋士を破る時期を的確に当てたと、羽生さんの著書「人工知能の核心」で読んだ記憶がある程度で、ほとんど知らない人ばかりだった。
しかし、世界的に有名な人たちであるだけに、しっかりとした芯を持っており、学ぶことが多かった。
慣れない分野の知識であるだけに自分で言語化できるレベルにはなっていないが、普段はあまり触れることのない政治や経済、教育などさまざまな分野のことを知ることができた。

5人の中で、建築家の「ビャルケ・インゲルス」のことばが心に残っており、でき限り全ての要求にイエスと答えるように努力すると発言している。
両方の要求を聞き入れると破綻するプランもどうにかして両方のニーズに答えようとする姿勢が素晴らしく、そこからイノベーションが起こると信じていた。
複雑なニーズに答え、新しい発想を生み出したときの快感は計り知れず、みんなが幸せになる方向への努力は楽しいものだと思う。

最後にインタビュアーの吉成真由美さんが書かれていた言葉も印象的で一部紹介する。
「人間の記憶はカメラやビデオのようにはっきりしたものではまったくなくて、実にいい加減だ。たとえよく知っている人の顔でも、その詳細まで思い出すことができないことはよく知られている。しかしまさに記憶がいい加減であるそのことによって、まったく関係のないアイディアを自在に結びつけることが可能になり、創造性(クリエイティビティ)というものが生まれてきて、それが進化に有利に働いてきたのかもしれない。そうだとすると、もしAIの発達によって、さらにはAIと人間が一体化することによって、われわれの記憶が明確・鮮明・大容量になっていった場合、クリエイティビティのほうが犠牲になるということはないのだろうか。」

AIが人間の仕事を奪う時期がくると言われているが、こういったAIにはできない人間の良さを伸ばしていきたい。

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2017年10月08日

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ネタバレ

世界で繁栄した国々は括目すべきことに、すべて民主主義国家であると指摘されていましたが、繁栄した国の筆頭がアメリカであるのなら民主主義の限界が現れてきたような気がします。100年後、200年後は私たちが想像もできないような、新しい主義に基づく国家運営がなされているのでしょうか。

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2017年09月09日

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インタビューの端々に初めて知ることが満載。ネットで調べながら、ようやく付いていく感じだが、大いに知的な刺激を受けた。たまにはこういったことも考えねばという気になる。。

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2017年08月16日

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国際関係、グローバル経済、テクノロジーから建築や気候変動モデルまで、ノーム・チョムスキー、レイ・カーツワイルなど5人の識者へのインタビューで構成された現状分析からの未来展望、温暖化やシンギュラリティなどその見解に識者の間でも見解が違うのが興味深いところです。と言いつつもこれで未来の方向性をはっきりと打ち出しているわけでもなく、分かったのは先の見えない不確実性の時代であるということ、努々分かりやすい物語で感情に訴えて来るやつを信用してはいけない、丹念に事実を拾い集めて自分で考えるしかないのだな。

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2017年07月30日

Posted by ブクログ

ノーム・チョムスキー、レイ・カーツワイル、マーティン・ウルフ、ビャルケ・インゲルス、フリーマン・ダイソン。
「5人に共通しているのは、複雑な系に対して、それが気候であれ経済であれ政治であれ、各人とても謙虚な姿勢であるということだ。シンプルなわかりやすいストーリーはすぐに熱狂的に広まるけれども、おそらく一つとして真実ではない。アリが象を斜め切りするなどそう簡単にできるものではないことを、とてもよくわかっているからだ。」吉成真由美氏

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2017年07月23日

Posted by ブクログ

知の逆転、知の英断からの3作目。
民主主義について-ノーム・チョムスキー
AIについて-レイ・カーチワイル
世界経済の行方-マーティン・ウルフ
都市建築-ビャルケ・インゲルス
気候変動-フリーマン・ダイソン
それぞれ読みやすく、興味をひく話でした。
前作までも含めて、インタビューの吉成氏が
とてもかっこよいと思います。
どんな話題にも、内容に対しても質問や応答ができるのが
信じられないくらいすごいと思います。

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2017年05月27日

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知りたいことを、かじりたい時
便利な入り口としての新書。

世界の賢人はどんなこと考えてるんだろう?
と思って読んでみました。
真逆な意見が載っていたりして
難しい…けど、それぞれに真剣なのは
伝わってきたかな。

『リングワールド』のアイデアのもと
ダイソン・ツリーを提案した
ダイソンさんの話が興味深かったです。

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2022年01月29日

Posted by ブクログ

チョムスキー、カーツワイル、マーティン・ウルフといった斯界の大御所たちとのインタビュー集です。テーマは題名の通り、人類の未来。

とくにカーツワイル氏の世界観にはショックを受けました。情報テクノロジーの指数関数的進化により、AIが人類の知能を2029年に超越するという所謂シンギュラリティの提唱者なのですが、その先には超小型化したデバイスが人間の神経系に入り、知能と認識の飛躍的拡大が可能になる、とのことです。また資源・エネルギーの制約という問題が克服され、国家の役割が薄れて人々が世界市民となっていく、と。氏の思考そのものが指数関数的です。

またFT主幹のマーティン・ウルフの世界経済に対する俯瞰は、氏の歴史と社会に対する深い見識に裏打ちされていて、自分の蒙が啓かれる思いでした。哲学にも造形が深く、問いかけが哲学的なところもあります。

建築が好きな方は、デンマークのビャルケ・インゲルス、科学に興味のある方にはフリーマン・ダイソン両氏のインタビューに特に興味を持たれるでしょう。

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2018年11月10日

Posted by ブクログ

レイカーツワイル氏の章が一番興味深かった。
吉成真由美さんによるインタビュー形式。(うち何人かは面着ではなく電話インタビューだそう。よう書けるなあ、とちがう次元で感心。)

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2018年07月18日

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P309 フリーマン・ダイソン
何かをする前に全てを学んでおく必要があると思わないこと。一番いい学習のやり方は、実際にやってみることです。(模擬ではなく)実際の問題を解決するために努力することです。その過程で一体何を学んだらいいかが分かります。非常にたくさんの人たちが、何年も大学や大学院で時間を使っています。サイエンスのビギナーになるために、まずすべてを学ばなければならないと思うからですが、それは間違いです。実際の問題に挑戦すべきです。そうすれば、学ばなければならないことはそれほど多くないと気づくはずです。

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2018年02月04日

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