浦久俊彦のレビュー一覧

  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    フランツ・リストの生涯と当時の時代背景がわかりやすく書かれていて、今までその音楽だけを知っていたリストを人として感じることができました。
    功績の大きさと対象的な知名度の低さは日本だけなんだろうか。

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    2025年04月07日
  • 悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト―パガニーニ伝―(新潮新書)

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    『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』が面白かったので、こちらも手に取った。
    やっぱり面白い!

    音楽史でもなく、ただの歴史でもない。
    切り口が斬新だし、愛ある分析だなぁと思う。

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    2022年10月27日
  • リベラルアーツ 「遊び」を極めて賢者になる(インターナショナル新書)

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    人生の目的は何か? 私ごときでも時々そんなことを考えます。
    今のところ、私自身が最も腹落ちする答えは、『人生とはヒマつぶしである』です。
    この本は、人生とは遊び続けることである!!と訴えます。
    遊び続けるために、リベラルアーツが必要だと。目からうろこ。

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    2022年08月11日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    リストはこんなにも濃厚な人生を送った人だったのか!と驚いた。何故今まで誰も描かなかったのだろう…。

    宝塚歌劇花組公演を観る予定なので、予習にと手に取った本。とても面白かったし、出会うべくして今出会えた本だと思った。
    リストの生涯を通して、本当に豊かであるとはどいういことなのか学ばせて貰えた気がする。
    経済的(物質的)にこんなにも豊かで恵まれた国なのに、幸福度は低いと言われる日本に足りないのはこういうことなのかな…と考えた。

    音楽書として分類されない本をと書かれたこの一冊、こんなに多面的に多くを学んだことはなかったかもしれない。

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    2022年06月12日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    善き
    リストの生涯についてとても詳しく、また作者の主観が強すぎる事もなく、とても読みやすい。
    リストを知りたい方へおススメできる一冊
    タイトルが奇を衒っているように感じるが、コレがリストのイメージなのかもしれない。それを覆すだけの内容がここには在る。

    リストに関する本は絶版を除くと1冊しかないそうだ。
    若き日々はスキャンダルも喜んで起こし名声を得て、且つ見えない努力も凄まじい。恋愛にも溺れ生まれた子供を自分より早く亡くしてしまったり、最後まで天才ショパンを尊敬し一つの祖国ポーランドへの愛国も示す。
    ワイマールの宮廷楽長、聖職者と知られざる一面も記されていてとても面白かった!

    師匠ツェルニー

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    2021年02月15日
  • 138億年の音楽史

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    水は答えを知っているという話が出たときはえ?と思ったけど、圧倒的な知識を背景に音楽とは何なのかということを書いていて大変勉強になった。宇宙、神、政治、権力、感情、理性、芸術、大衆、自然、人間のそれぞれという音楽。
    自分にとって当たり前になっているCDなどのメディアを通じて音楽を聴くことが最近になってのことであって、歴史の中ではほんの少しの期間でしかないこと。

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    2019年02月16日
  • 悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト―パガニーニ伝―(新潮新書)

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     かつてビートルズはフェノメノンであると言われた時代があった。本書の主人公であるパガニーニも百数十年前のヨーロッパを席巻したフェノメノンだったと言えるようである。

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    2018年11月23日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    ~あらすじ~
    フランツリスト。当時は、民衆の間で圧倒的な人気を誇り、西洋音楽史に名を残す最強のピアニストでありながら、日本ではほとんどその人生について知られていない。そんな彼の苦悩や野望、恋などを、ショパンなど彼の周りの人物や手紙のやり取りなどから考察していく。

    ~感想~
    リストという人物は、単なる超絶技巧の持ち主であったというだけではなく、その内面には、当時の音楽家の誰よりも過去と未来の音楽に対する愛と希望が溢れていたのである。
    また彼は、どんな難曲も引きこなせる天才でありながら、恋に悩んだり、たくさんの弟子を教えたりと、とても人間らしく一途で、男らしい人物だったということが伝わって

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    2015年10月28日
  • 悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト―パガニーニ伝―(新潮新書)

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    日本人によって書かれた唯一のパガニーニ評伝ということで貴重な本である。

    私がこれまでに目にしたことがある日本人によるパガニーニ伝と言えば、2002年に出版された石井宏氏による「誰がヴァイオリンを殺したか」の「第三章 "悪魔のヴァイオリン弾き"パガニーニ」くらいであった。同書の65ページ分を使って書かれたパガニーニの生涯は魅力的でとても興味深いものだったが、本書でもパガニーニの物語の面白さはうまく引き出されている。著者が学者ではなく、文筆家だったのが功を奏したのであろう。非常に読みやすい文章も好感が持てる。

    今まで私が読んできたヴァイオリンの本や、クラシック音楽関係の本の

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    2024年11月08日
  • リベラルアーツ 「遊び」を極めて賢者になる(インターナショナル新書)

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    ネタバレ

    【要旨】
    「リベラルアーツ」という言葉を聞いて、一般的には大学の「一般教養」や「リベラルアーツ学科」と言うように、「教育」と結び付けられることが多い。しかし、著者は言う。リベラルアーツに教科書はない、と。

    これからの時代は「答えのない時代」だと言われる。そのような時代を、生きるのに値する時代にしていくためには、知識偏重の教育ではなく、分野の枠に囚われず互いの領域をつないでいく力が必要だ。

    それを養っていく力になるのがまさにリベラルアーツ。すなわち人生を「遊ぶ」こと。異なる文化に触れる、そして読書を通して時空を超えた旅をすること。そして、それにより自分自身の生きる世界の地図を描くことである。

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    2024年10月14日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    リストもショパンもあまり馴染みのない作曲家だけれど、本書で二人について少し詳しくなれた。二人の関係が、(ぜんぜん違うけれど)『呪術廻戦 第2期』の五条と夏油みたいに思えて、なんだかまぶしかった。タイプの違う二人。ほぼ同学年で、30代で亡くなったショパンと70代まで生きたリスト。のちの人は二人の関係をいろいろと言えるけれど、本当のところはお互いどんなふうに思っていたんだろう。

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    2023年10月01日
  • ベートーヴェンと日本人(新潮新書)

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    タイトルから第九のことが中心に書かれているのかと予想したけれど、いい意味で裏切られた。日本で最初にベートーヴェンを聴いたり弾いたりした人たちのことなど想像したこともなく、苦労もあっただろうし、異文化体験が衝撃的だったのだろうと想像する。

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    2023年06月07日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    この本からはリストの内面や音楽的な意義などはよく分からないが、今まで知らなかったリストの生涯や人柄について知ることができた。説明不足の文章や構成の散漫な点はご愛敬かもしれない。音楽理論的な本ではなく、気楽に読む本だから。
    リストは最強のピアニストということがよく分かった。とにかく凄い人である。その利他主義的な人柄や空前絶後のバイタリティーはびっくりだ。初見でどんな曲でも弾いたというし、残された超絶技巧の曲も凄い。リサイタルというものを開拓し、人気はすさまじかったというし、その収益から学校、音楽関係の施設、孤児院などへの寄付は莫大だったというし、来る者は拒まずで、レッスンは無料、若い音楽家たちを

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    2023年01月08日
  • リベラルアーツ 「遊び」を極めて賢者になる(インターナショナル新書)

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    本書冒頭から触れていますが、「リベラルアーツ」とは何を意味する言葉なのか?まずは、言葉の意味から認識合わせをしています。
    私自身「リベラルアーツ」とは、「教養」という意味で漠然と捉えていました。
    本書で、言葉の由来、本来言葉生まれた時に定義されていた意味について学ぶことができます。
    「リベラルアーツを知る」「リベラルアーツを遊ぶ」「リベラルアーツを活かす」の三部構成になっております。
    この構成で著者は、未来に向かって何を指針として生きていけばいいのかを提起しており、それは「遊び」続けることであるとしています。この遊び続けるために身につけるべきものがリベラルアーツであるとおっしゃります。遊ぶとい

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    2022年07月10日
  • 138億年の音楽史

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    ネタバレ

    【宇宙という音楽】
    原始大気の振動=音楽
    →宇宙の誕生を探る手がかり

    宇宙マイクロ波背景放射
    ゆらぎ を捉えることができる

    ヒッグス素粒子 神の素粒子
    観測データが音符に変換 ヒッグ粒子ミュージック

    古代インドのナーダ・ブラフマー
    「世界は音である」

    老子 人籟・地籟・天籟らい
    荘子 「詩は人の心を語るもの、書は昔の事蹟を語るもの、礼は人の実践を語るもの、楽は世界の調和を語るもの」

    琉球の三線 天・地・人

    インド ラーガ
    古代ギリシア ハルモニア
    音楽療法士ピュタゴラス
    音楽学者ケプラー 『宇宙の調和』

    【神という音楽】
    グレゴリオ聖歌

    【政治という音楽】
    礼記 「声音の道、政

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    2022年01月27日
  • ベートーヴェンと日本人(新潮新書)

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    こちらの本は日本人とベートーヴェンの関係
    を主体に書かれています。

    なぜ年末になると「第九」があちこちで演奏
    と共に歌われるのか。これはいつ頃から定着
    した風習なのか。

    明治の開国から西洋の文化がドッと日本に入
    ってきた時、そもそもクラッシック音楽とは
    どのような位置付けであったのか。

    から始まり、その中でベートーヴェンの扱い
    について分かり易く解説されています。

    あの、苦虫を噛み潰したような肖像画や、「
    ベートーヴェン」という呼び方まで、日本人
    にとっての共通認識の歴史を学べる一冊です。

    森鴎外による「交響曲」という言葉が生まれ
    る明治12年に、初めてオペラ歌劇団が日本に
    来日して

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    2022年01月10日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    ネタバレ

    リストの曲はよく聴くし、リストが史上最強のピアニストであることも、女性にモテまくっていたこともよく知っていたのだが、この本を読んで、私はリストについて何も知らなかったことを思い知らされた。
    10代に鬱病を患っていたこと、「リサイタル」を発明したこと、聖職者になることに憧れていたこと…。リストについての印象が大きく変わった。
    またピアノが19世紀のヨーロッパにおいて、経済を支える重要な商品であり産業であったことも知らなかった。リストのことだけでなく、リストの音楽の受け手であった、当時のヨーロッパの人々の息づかいまで浮かび上がってくるような本だった。

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    2021年02月23日
  • 悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト―パガニーニ伝―(新潮新書)

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    バイオリンの伝説的名手パガニーニの伝記。1782年生まれ1840年没。
    彼が生きた時代には、ベートーヴェン、シューベルト、ベルリオーズ、リストなどとの影響や関係も深い。
    ナポレオンの妹との関係なども興味を引く。
    どれだけバイオリンを弾きこなしたのかは、さまざまな評価が残っているのでそれからの推定だが誰をも感心させるだけ室の高いものであった。
    パガニーニの生きた時代のヨーロッパを知りつつ読み進むのも勉強になった。
    最終章では、バイオリンとはどういう楽器かについても書かれており音楽の門外漢としてはよい知識を得た。

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    2018年10月11日
  • 悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト―パガニーニ伝―(新潮新書)

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    パガニーニって言葉が クラシック曲のいろんなところにでてくるけど なに?と思っているくらいの人にもピッタリ。(実際わたしがそう)そしてよむと まずパガニーニが聞きたくなる。

    本を読むのが苦手な人にも読みやすい文章。
    パガニーニの人生を負いながら、この時代の背景や、イタリア半島事情 バイオリンのこと多岐にわたってわかり易く描かれているので、音楽初心者にうってつけ。

    守銭奴、色魔、など書かれているわりには、その事に関して詳細がないので、真っ黒な服着た不気味な不健康な人、しかイメージがわかない。

    少し違和感があったのは パガニーニがすぐれた事故演出の興行師のような書かれ方だけど、個人としての働

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    2018年09月10日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    ちょっと読みにくいところやうまく書けてないところがあるような気がするけど、全体としてかなりいけてると思う。実際リストの伝記評伝って国内ではほとんどないよね。貴重。

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    2020年06月15日