浦久俊彦のレビュー一覧

  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    フランツ・リストの天才ピアニストとしての生涯を当時の社会情勢を踏まえながら、読むことができる。私のような初心者にもわかりやすく読むことができ、実際の曲を聴いてみたくなりました。

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    2014年06月17日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    タイトルはいかにも週刊誌的で、浅はかであるが、内容は、簡潔にして、整然と書かれていて、読みやすいうえにものすごく面白い。

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    2014年03月20日
  • 138億年の音楽史

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    タイトルに「音楽史」とあるが、その前に「138億年」とある通り、宇宙規模の音楽史という、愉快な発想だ。
    138億年前とは、ビッグバンが起こり、宇宙が誕生した時だ。
    そこに音楽があった?
    それは「宇宙背景放射」という魅力的な名前で呼ばれている「音楽」だ。
    宇宙は、その誕生から「音楽」を響かせているのだ。
    しかし、この理解は、本書が初めてではない。
    1200年前、平安時代に、この理解を示していた日本人がいる。
    それは空海だ。彼はそれを宇宙に響く声(言葉)と捉えた。
    空海の到達した境地に、現代科学はようやく追いついたと言えるかもしれない。

    音楽に関する「教養」の連打が楽しい。
    例えば、
    細胞が奏で

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    2024年05月11日
  • リベラルアーツ 「遊び」を極めて賢者になる(インターナショナル新書)

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    諦めずに最後まで読んでほしい


    最初の三分の一くらいまでは古典の引用が続くので毛嫌いして読み進めるのが億劫になる人もいると思いますが、真ん中くらいからは分かりやすくなるので、購入したのであればそこからでも読んだ方がいいです。

    この本を読み始める前までは、リベラルアーツという言葉自体知りませんでした。「リベラル」とは「自由」という意味ですが、フリーダムとは違い、自分で能動的に手に入れる「自由」と訳すようです。

    勤勉に働いているけれど、日常に幸せを感じられない方や自由になりたいと思っている方に是非おすすめです。

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    2022年10月08日
  • 悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト―パガニーニ伝―(新潮新書)

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    中世から近世史に興味がある私。最近、再度ブーニンの世界に浸っている事もあって『天才の名をほしいままにした男』の象に迫る分析の旅はなかなか面白かった。

    パガニーニの名は知っていても、具体的にはバイオリンの名手とだけ知るのみ。ドラクロアが彼の肖像を描いていたのは驚いたし、こういったデモーニッシュなイメージに包まれていたとは。

    遺体が数十年に渡り、欧州を彷徨ったことは「狂えるスペインの王女」のエピソードが被った。

    最後の章でストラディバリとそれを上回るグァルネリ・デル・ジュスの話がある。初めて知った名前ながら、ルネサンス期、職人の世界‥で如何にもの内容。
    私が思う天才のイメージだし、カラヴァッ

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    2021年07月31日
  • ベートーヴェンと日本人(新潮新書)

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    ベートーヴェンの第九が何故日本人に許容されたのだろうと言う問いには残念ながら到達していないよう。
    もっと戦後のことに掘り込んで探るべきか。次回作に期待

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    2021年03月11日
  • ベートーヴェンと日本人(新潮新書)

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    ネタバレ

    ベートーヴェンが日本人に「楽聖」として定着していく過程を、明治以降の関東大震災と大東亜戦争を軸に考察している論考。明治時代の西洋音楽のとり入れ方や日本のプロオーケストラの始まりや職業指揮者としての山田耕筰と近衛秀麿トの確執などにも触れていて面白い面もあるが、既に多くの書籍に書かれていることを集約して的曲げた感があって、あまり目新しさが感じられなかったのが残念。
    ベートーヴェンという表記や、彼の音楽が国民にどのように受け入れられてきたかと言うことを簡潔に調べ上げる資料としての役割は大きいかも知れない。

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    2021年01月11日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    同時代を生きた、ショパンとリスト。
    日本では、ショパンは絶大なる人気を誇るのに比べ、リストはそのピアニストとしての才能を正当に評価されているとは言いがたい現状。
    サロン、巡礼、エレガンス、ブルジョワ、ショパン、ピアノ。
    これらキーワードとともに、「19世紀音楽の縮図」と言われるフランツ・リストを通して浮かび上がる、19世紀の文化現象。

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    2019年03月24日
  • 138億年の音楽史

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     うーーん、正直膨大な知識体系の中に溺れてしまい、いずれもほりの浅い、のっぺりした論考になってしまっているような・・・。工学的視点も少々???と見える。
     とはいえ、地球誕生から現代までの一連の地球史を音楽と捉え、一括していくというアプローチは非常に面白い。

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    2016年10月04日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    刺激的なタイトルのために外で人の視線が気になるところが難点だが、リストと19世紀ヨーロッパの音楽事情がコンパクトにまとまっていて読みやすい。より詳しい資料への導入として。

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    2014年09月18日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    リストの時代の社会と音楽の状況を書いた本といえばよいだろうか.著者が前書きで「音楽書に分類されないような音楽の本を書きたかった」と述べているように,リストの生涯を縦糸にしながら,それをとりまく社会,歴史,技術,文化に焦点があてられている.たくさんの文献を読み込んだ労作だが,リストの音楽はあまり聞こえてこない.著者の意図通りともいえるが.

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    2014年02月22日
  • フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

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    確かにリストといえば「ラ・カンパネラ」を作った人とか、超絶技巧のピアニストで男前で・・・くらいのイメージしかなかった。すごくいい人だったんだねえ。ショパンにくらべてずいぶん長生きして、ちょっと話したくらいの人も全部弟子に認定しちゃったりとか、人生ほぼ慈善活動みたいな感じだったのね。しかし、当代随一のピアニストをもってしても弾きこなせない超絶技巧曲(もちろんリストは弾ける)作るとか、どんな譜面でも初見で完璧に弾きこなすとか、天才っぷりがはんばない。ショパンとの連弾コンサート、どんな感じだったのかなあ。。。。と妄想が膨らむ一冊でした。

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    2014年02月03日