平井和正のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
個人的には平井和正の最高傑作はこのシリーズだと思いますが。ひょっとすると日本SF全体でも。この人の初期の作品は、どれもドス黒い情動がのたうってる印象があるけど、特にこの作品のネガティブさは特筆もの。
主人公がレーサーだというところなど、大薮春彦からの影響がいろんなところで感じられるけど、SFとしてのエンターテイメント性はかなり上。
地雷の罠や実弾を使った非情な訓練、たったひとりまともだと思っていた黒人の看護婦が俊夫に拒絶されたことにより壊れていく部分など、前半の描写も凄まじいし、ゾンビーハンターとなってから、姉を殺され、恋人をゾンビーに乗っ取られて俊夫が追いつめられていくときの、全くだれ -
Posted by ブクログ
わたしにとって、読むと読まないとで脳みその構造がガラーっとかわってしまった本。よかったとかよくなかったとかじゃなくて、濃すぎてびっくりした。宇宙意識ってあると信じてるし、うお座の人に、宇宙意識的って話をしてしまうのは、もろに影響を受けてるよねえ。一人の人が、より大きな使命感のために自分を精錬していく姿が魅力的で、そしてそういうところが事細かに書きこまれすぎててすごいボリューム。論文も途中で登場しては全部読んでいるから宇宙意識については結構詳しくなった。魅力的ってかくと、感動感が出てしまうけどそうじゃなくて、これは本がどうこうというより経験だな!受験による挫折、とか失恋による何とかというくらいの
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匿名
購入済みロボット犬が悪の退治に大活躍
超優秀なロボット犬として作られたリープが、次郎少年と共に様々な悪と戦う。シリーズの前半は悪の大がかりな組織と対決、後半は奇怪な宇宙人などが相手だ。
リープは一見普通のシェパードだが人間の言葉で考え、しゃべれる。性質は穏やかで思慮深く、事件の時は探偵のように行動する。
ロボットに変身すると尾から電撃を出せ、口からは武器や壁さえ溶かせる酸を発し、翼を出して飛行もする万能型に。
ロボットになると冷徹になるのかと思ったらそんなことはなく、人間的な優しさや謙虚さを維持している名犬だった。
前半のストーリーは勢いがあり、あっという間に読める。同じ作者の平井氏の「エイトマン」や「エリート」に比べ、人間的な苦