平井和正のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
#日本SF読者クラブ この巻で一応完結。パラレルワールドは扱いが難しい。一種の「魔法の杖」で、これまでの物語をなかったことにしてしまうからだ。いままでの話は一体なんだったんだということになりかねない。この作品もそう。最初のほうからわかっていたが、それにしてもこの終わり方はちょっといただけないな(終わっていないのか?)。
しかし、サイボーグ戦士ベガはカッコイイ。勝てる見込みのないような戦いでも最善を尽くす。小川一水「時砂の王」に登場するオーヴィルとだぶって見える。
ちなみに角川映画の幻魔大戦でフロイの声を当てたのは美輪明弘さんだった。この頃から犬(みたいなもの)に役をふられていたんだと納 -
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幻魔大戦
幻魔大戦を以前読み、真幻魔大戦を知り現在9巻まで読み進み、新幻魔大戦がある事を知り忘れていたストーリーを思い出しながら読みました。後残り数巻楽しみながら読み進んでいます。
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Posted by ブクログ
石森章太郎版「幻魔大戦」の続きを七月鏡一の脚本で展開。平井和正の小説「幻魔大戦」は80年代以後のスピリチュアルブーム、新興宗教ブームの背景となり、現在は正面から取り扱われることが少ないが、本作では90〜00年代の時代潮流をふまえた上であえて幻魔大戦を語り直そうとしているように感じられる。評論としての「総括」ではなく、物語そのものの語り直しというスタイルをとることに新しい著者らの姿勢が反映されているようだ。続刊に期待したい。「”やさしさ”からは何も生み出すことができないのか・・・?!」という、「四次元半襖の下張り」でジュン演じる主人公のことばに対するアンサーとなりえんことを・・・
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購入済み
ウーム…
一気に大団円。これまでの伏線を大急ぎで回収。
言ってみれば、思いっきり散らかした玩具を、玩具箱に一気に放り込んで片づけたという感じ。
それにしても、読後のこの不完全燃焼感を、いったいどうしたものだろうか?
やはり、石ノ森作品は、未完のままにしておいてほしかった気がする。
力作には違いないので、一応及第点に。 -
購入済み
何故こうも自己満足にひたる!
長年この本を読みたかったのは少年の頃読んだ漫画がすきだったから。途中から、殆ど独善的な宇宙観、心霊観の押し付けで、満足に浸っている姿勢がいやだ。元の素直な作家に戻って欲しい。残念ですが、もう読む気は無い。