あらすじ
井沢郁江の主導で運営される「GENKEN」は、次第にまとまりに欠け始めた。郁江の親衛隊ができ、彼らが会の内外に対して横暴な行動をとるようになったのだ。郁江自身も丈から託された重責と焦りのためか、持ち前の軽妙さが影をひそめ、エキセントリックな面が目立つようになっていた。郁江の立場を理解しながらも、無名塾のメンバーを中心に、会のあり方に対する批判が出始める。そうしたさなか、丈の姉三千子が警察から呼び出しを受けた――。揺れ動く「GENKEN」。光のネットワークは、果たして完成するのだろうか……? 壮大な物語が、ついにここに完結! シリーズ第20弾!
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Posted by ブクログ
わたしにとって、読むと読まないとで脳みその構造がガラーっとかわってしまった本。よかったとかよくなかったとかじゃなくて、濃すぎてびっくりした。宇宙意識ってあると信じてるし、うお座の人に、宇宙意識的って話をしてしまうのは、もろに影響を受けてるよねえ。一人の人が、より大きな使命感のために自分を精錬していく姿が魅力的で、そしてそういうところが事細かに書きこまれすぎててすごいボリューム。論文も途中で登場しては全部読んでいるから宇宙意識については結構詳しくなった。魅力的ってかくと、感動感が出てしまうけどそうじゃなくて、これは本がどうこうというより経験だな!受験による挫折、とか失恋による何とかというくらいの経験で、そういう読書経験はだれしも持っていると思う(少年探偵団シリーズ全部読んだとか、ケティシリーズを全部読んだとか)。そういう感じで幻魔大戦という経験。