2009/07/26
脳科学者、茂木健一郎氏と、
恐山の禅僧、南直哉氏との対談集。
ブッダが因果を説くのは、
「あらかじめ因果によってものごとは決まっている」
ということではなくて、
人が努力して未来に希望を持ち、
自分が自分として立っていくために
絶対必要な考え方だからというわけです。
(p.142)
生きることに形而上学的な問題について、
あえて「無記」という姿勢を貫いたブッダが、
因果については熱を持って説くというのが
生きることを「苦」と捉えた
極めて現実主義的な思考の表れのように思う。