面白かったけど、あまり占いについてはわからなかった。私の読みが足りないというか基本がわからないとぴんとこないのかな。
対談されたお二人の相性があまりよくないのかな、とも思ったが、最後は盛り上がっていた?
鏡さんが現場の人でなかったので、本からの引用が多く長年現場でやってきた人の重みというのが感じられなかったのが、残念。翻訳とか研究とかされてきた方だった。
鏡さんの他の著書の方が面白かったので、やはり相性の問題?
実際に東畑さんをタロットと占星術で占ったところは興味深かった。
と文句を言っているけどめちゃくちゃ線を引いていて、引用を書き写しながらところどころ再読しているとやはり面白い本だった。
L263
「琵琶湖畔とチューリッヒ湖畔でユングが栄えている」(東畑)
L285
「河合隼雄先生の『コンプレックス』(岩波新書、一九七一年)でした。シュタイナーと違って、これは理解できました。一方で「これはまったくオカルト・占いの話と同じだ」と直観したんですよ。」(鏡)
L417
「運命と勇気のバランスの中で、できるかぎり運命を変える努力をしながらも、どうしても変わらない部分もあるので、最後は勇気を待つ仕事という側面が心理士にはあると思うんです。ポイントは「勇気だそうぜ」って言っても出ないことです。待つしかない」(東畑)
L439
「勇気って昼間の世界で合理的に考えて出せるものじゃないんです。異世界に行って、つまり夜の世界で、いろんな人たちと出会い、勇気をもらって帰ってくる。勇気は出すものじゃなくて、「もらう」ものである」(東畑)
L461
「日常では星が見えないが、危機のときには星が見える。いかに生きるかに迷ったとき、心が暗闇に覆われたときに、やっと方向性を示す何かが見えてくる」(東畑)
L547
「一回きりのことをどうするか悩んでいるときに、占いをしたくなる」(東畑)
L556
「なんで占いはこんなにたくさん種類があるのか。(中略)「どれも当たらないからです」(中略)そのときだけの一回性が占いというもの」(鏡)
L565
「偶然をいかにいきていくか」(東畑)
L598
「占いとは『なんらかのしるしを手がかりにして、未来の出来事や、過去・現在のかくされている事実、現在まさに為さんとする行動の是非などについての情報をうる方法』(『宗教学辞典』より)
L613
「占いには人為を超えた自主性、偶有性がともないます。そしてこの自主性、偶有性こをが人知を超えた意味を伝達する働きがあるとみなされます。」(鏡)
L695
「偶然的な神々からのメッセージを読み解き、その意志を伺うのが占いではあるけれど、その解釈のプロセスは、世界を分類するという合理的な思考と結び付いている。占いが理性的な部分と非理性的な部分の境界にあること」(鏡)
L739
「心の本当のところというのは細部にある」(東畑)
L809
「精神分析が考える人間の健康さのもっとも重要なものの一つは「基本的信頼感(ベーシック・トラスト)」なんです。根拠なく自分や他者、世界を信じられる感覚のことで、それは幼少期に養育者とのあいだで信頼関係を構築できたかどうかによって左右されると言われています。(中略)心の悩みの多くは、人間関係をめぐるものです。そこで扱われているのは、究極的には、人間を信じられるかという問題です」(東畑)
L935
「もともと何か弱点があるとそれを補おうとして大変な努力をし、結果的にその面を人並み以上に発揮することがある」(鏡)
L954
(宿命を必要とするときとは)
「世界全体に対しての基本的信頼感が必要なとき」
L1013
「16Personalities はMBTIとも混同されがちですが、もともとMBTIって、ユング心理学のタイプ論をベースに作られたもので、16Personalities はさらにそれを大きくアレンジしたもののようです」(東畑)
L1059
「アイロニー、遊びだと思っていることが、かえって自分への言い訳になって本格的に没入していき、気付くとその世界にからめ捕らわれてしまう」(東畑)
L1161
「中華街に占いの館が急増したのはここ二十年ほど」(鏡)
L1169
「日本で最初にいわゆる「占いの館」ができたのは神戸と言われています。「ジェム占いの街」(中略)一九八二年のことです」(鏡)
L1223
「精神分析とかユング派のカウンセリングは問題を直接的に解決せずに欲求不満を深めていく方向に持っていくのが基本的な戦略です。(中略)唯一僕が自分の臨床で勇気を与える言い方をしていることがあって、それはお金に関することです。「とりあえず仕事を探して収入を確保しよう」とか」(東畑)
L1240
「占いの結果の読み方にはどうしたって自分の価値観が全部出ちゃうから。自分をさらしていることと同じ」(鏡)
L1249
「「人間は孤独じゃないほうがいい」という価値観」(東畑)
L1276
「どんどん自分を相対化して、無限後退し続けることで無知の知を得る」(東畑)
L1276
(河合隼雄の『働きざかりの心理学』)
「ある概念の成熟した形と未熟な形を、ひたすら二項対立で提示していくんです。(中略)光と影の両方を見る」(東畑)
L1432
「クライアントの物語にどう乗っかっていくかが大事」(東畑)
L1449
「ある時期から当たらなくなる。当たり前です。運なんだから。」(鏡)
L1469
「相手の片手に触れることで心のブロックを三分に一個解除するという「ヒーラー」の資格」(東畑)
L1559
「異界だからこそ、常識が必要です。(中略)心のより深いところに触れるためには、カウンセラーは常識に根を張っているほうがいい。深くもぐるためには、岸とロープでつながっている必要があるのと同じです」(東畑)
L1568
「ユング派の部屋がイメージ誘発的なのは転移(*9)を極力扱わないからじゃないでしょうか。彼らは夢分析を中心にしているので、治療そのものの中で転移によって大混乱することは多くないんじゃないかな。(中略)精神分析では心のすごく怖い部分を扱っているという認識がある」(東畑)
L1594
「開いた扉は最後に必ず閉じないといけない」(東畑)
L1802
「なんでこの人の話を聞いていて、僕はこんなに緊張してるんだろう」といった自分に起きている感情を頻繁に考える」(東畑)
L1819
「セラピスト側にその気分がまんま転移するのってテレパシーみたいに聞こえます」(鏡)
「言われてみれば、転移って生霊のことですね。心の中に過去の亡霊がいて、それが乗り移ってくるんだと」(東畑)
L1845
「物語が芽生えてきて、自分がその物語の中にいる感覚にある。これが生きた解釈」(東畑)
L1854
「心理士がカウンセリングについて語ったら、占いの専門家から近代人じゃないように見られてしまった(笑)」(東畑)
L1872
「技術というのは型通りにやることではなくて、その場で相手に応答する中で生まれてくる」(東畑)
L1899
「外れたときは、うまいこと軌道修正していくみたいです。「そうか、なるほど、ではこういうことかな」とか」(鏡)
L1917
「「共揺れ」」(鏡)
「新しい情報も解決もないけど、違った角度からの視点が現れてくる」(鏡)
L1952
「個人と個人のあいだの壁がすごく薄くなること」(東畑)
L1961
(河合隼雄は)「いつも人と人との関係の境界が薄くなるときの話をしている」(東畑)
L1979
「ラポールって「合理的に信頼ができる」っていうこと」(東畑)
L2006
「転移とは、一言で言えば「人生の脚本が誰かとのあいだで再演されること」です。(中略)二人でいると自然にペアになって無意識のうちに影響を及ぼし合います。(中略)精神状態が良くないときほど活性化する」(東畑)
L2302
「新しいことがはじまった感じがすることそのものに心を癒して再生させる力がある」(東畑)
L2327
「勉強していくと、タロットもシステム化されていく」(鏡)
L2333
「自分の人生に意味がある、宇宙全体を成している意味の一部である、っていう感覚につながる」(鏡)
L2652
「のぞみはないけど、ひかりはある」(東畑)
L2813
「神保町の書泉グランデ」(東畑)
L3014
「いかに話をはぐらかせるか。別のビューポイントに持っていくこと」(鏡)
L3036
「自分が他人に期待しすぎていたと気付くことにはヘルシーな効果があります」(東畑)
L3058
「誰かに救いを見出すことそのものは、希望が心に灯っていることではある」(東畑)
L3135
「自分との距離がわかると、いろんなものがうまく動き出す」(鏡)
L3141
「ルサンチマンの呪いに囚われると、自分の世界から出られなくなる」(鏡)
L3184
「ちゃんと尋ねて、心と心を交わし、ぶつかることで心が通じていくと考えているんですね。占いであやふやなこと聞いてどうするんだ!と思っている」(東畑)
ん?占いを馬鹿にしている?と思ったけど、占いでちゃんと聞けって意味?
L3218
「気を紛らわして不安とお付き合いする術」(鏡)
L3228
「「問いかける」という行為を通じて、恋のウキウキする感じが再現される」(東畑)
L3248
「「不安を煮詰める」」(鏡)
L3311
「直接聞くことができないものを聞く技術として占いがある」(東畑)
L3320
「心理療法は他者に直接聞けるようになることに至高の価値を置いている(中略)人と人がもっとも正直なレベルで話ができると、人生はなんとかなるという発想(中略)占いとは自分の中で決着をつけるもので、他人と素直に話し合って決着をつけるのはまた違う段階なのかも」(東畑)
「その段階にいくまでの準備期間なのかもしれない」(鏡)
「人間を信じようと勇気を出すまでの期間」(東畑)
L3352
「感情や情念を使って、「いやでも、なんか生活感覚と違くない?」と思えるのが賢さ(中略)他者にも他者の真理があるという共感性や寛容さ」(東畑)
L3377
「心理療法って、人間サイズをこよなく愛する文化」(東畑)
L3380
「神々との輪唱」(鏡)
L3396
「超越的な他者に開かれる瞬間」(鏡)
「占いは異界的他者を求める営み」(東畑)
L3419
「「縁」があると思える、自分には特別な相手だという確信があってはじめて、その相手と人間として出会えるという世界観」(鏡)
L3422
「「偶然を受け入れ、それを処理するときに物語が発生してくる」」(東畑)
L3429
「偶然を排除しようとすると、すごく孤独になる」(東畑)
L3447
「人が変化するとき、僕らはつい考え方や自分の内部が変わると考えがちですが、実際には星が、他者が変わっているんですよね。そして新しい出来事を受け入れられるように、あと追いで自分も変わっていく」(東畑)
L3460
「気まぐれだけど、交渉はできる。その中で突然の祝福が起こって、予期していない占いの当たり方をする。そのときに、何かが変わっていく」(鏡)
L3473
「動くこと、変化することに価値を置くのが良い占いであり、良い心理学でもあるんですね。人事と天命のあいだで葛藤するのが、きっと現実」(東畑)
L3518
「占い師といっても、お客さんと会って直接占っていないから」(鏡)
L3589
「「わかり合えた」という気持ちは、相手の理想化であったり、何かの投影や転移であることが多いものです。それが反転したときには憎悪にもなりかねない」(鏡)