本多勝一のレビュー一覧
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本書は、蔵書の中でも、特別な思い入れがある。
かつてお世話になった特許事務所の入所前における
推薦課題図書の一冊であったという微かな記憶が
あるからだ。
旧版が出版されてから年月が過ぎ去ったという
こともあり、今の時代に一部内容を加筆等している印象を受けるが、基本的には、今でも依然として
この本から学び得ることは、数知れない。
筆者は、句読点の打ち方や段落の設け方、
修飾の順序等、少なくとも私が受けた義務教育では見聞きしたことのない多くのことをこの本を通じて丁寧に教えてくれる。
個人的には、句読点の打ち方に関していわゆる
テンの二大原則が特に参考になっている。
本書は、珠玉の言葉が無 -
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南極点到達を競ったアムンセンとスコット。
勝敗を分けたのは「累積思考量」の差だった。
”一言で言えば「夢中な人」と「頑張る人」とでは「累積の思考量が全く違う」のです。”
「頑張る」状態では、思考はいずれ限界を迎える。
しかし「夢中」な状態であれば、寝ても覚めてもそのことを考え、あらゆるリスクをシミュレーションし尽くすことができる。
アムンセンのチームは、一見スムーズすぎて「運が良かった」と言われることがある。
しかし、それは違う。
スムーズに見えるのは、圧倒的な思考量でトラブルの芽を摘み取っていたからだ。
「運が悪かった」という言葉は、準備不足の言い訳でしかない。
仕事でも、日常生活でも、 -
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いままでいかに句読点や段落に無神経だったかを思い知らされる。特に読点の扱い方を自分は全くわかっていなかった。いや、わかっていて奇跡的に合っていたかもしれないが、どういった理由で読点をつけたか説明できなかった。
上述した読点に関してはかなりのページを割いており、筆者の熱量を感じられる。読点以外の章も悪文や良文(本書ではこのような言い方はしてなかったと思うが)の事例と構造の図解があり、理解しやすい。熱量が高い故か分量が多いため読み切るには体力が必要かもしれない。全て読み切らなくても得られるものは必ずあるはずなので、うっ、と思わず手に取ってみて欲しい。
この本は物語を書く人向けではない。会社でメ -
購入済み
再読組です
高校の時眺めた記憶があるが、何一つ身についていなかった。
改めて読むと、これは技術の話。
読みにくい文章を例示して、いかに読みやすくするかが例示されている。
大変分かりやすい。いい買い物した。
お好みで。 -
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ネタバレ②長い修飾語は前に、短い修飾語は後に。
もちろん、それぞれのケースによって他のさまざまな要因が絡んでくる。しかしこの原則は、物理的な単なる「長さ」だけの問題であるにもかかわらず、文のわかりやすさ・自然さを決めるための最も重要な基礎をなすものといえよう[注1]。新聞社に就職して最初校閲部にいたころ、記事をわかりやすくするためゲラ刷りで順序を入れ替えているうちにこのことに気付いたけれども、すでにこれは原則とされていることを私が最初に教えられたのは、やはり北海道でのかけだし記者のころ読んだ岩淵悦太郎氏編著による『悪文』という本だった。奥田靖雄著『正しい日本文の書き方』からの引用としてかんたんに紹介 -
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2023年の1冊目。昔、小学校か中学校の教科書で、アムンセンとスコットの話を読んだ気がする。本書は同時並行的に二人の南極点への冒険を追いかけるノンフィクション。
用意周到でスムーズに冒険を遂行するアムンセン隊と、やや場当たり的で、次々と想定外の困難に遭遇し、最後は全滅してしまうスコット隊。あまりに対照的な両者の物語は、組織のありかた、リーダーシップなどについて、多くの示唆に富んでいる。中でも、解説で山口周さんが指摘しているように、一生懸命頑張る人(スコット)は、夢中になる人(アムンセン)には勝てないという点が印象的だった。内発的動機(好奇心や衝動。「冒険が好き」)は、外発的動機(評価や賞罰。