本多勝一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いままでいかに句読点や段落に無神経だったかを思い知らされる。特に読点の扱い方を自分は全くわかっていなかった。いや、わかっていて奇跡的に合っていたかもしれないが、どういった理由で読点をつけたか説明できなかった。
上述した読点に関してはかなりのページを割いており、筆者の熱量を感じられる。読点以外の章も悪文や良文(本書ではこのような言い方はしてなかったと思うが)の事例と構造の図解があり、理解しやすい。熱量が高い故か分量が多いため読み切るには体力が必要かもしれない。全て読み切らなくても得られるものは必ずあるはずなので、うっ、と思わず手に取ってみて欲しい。
この本は物語を書く人向けではない。会社でメ -
購入済み
再読組です
高校の時眺めた記憶があるが、何一つ身についていなかった。
改めて読むと、これは技術の話。
読みにくい文章を例示して、いかに読みやすくするかが例示されている。
大変分かりやすい。いい買い物した。
お好みで。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ②長い修飾語は前に、短い修飾語は後に。
もちろん、それぞれのケースによって他のさまざまな要因が絡んでくる。しかしこの原則は、物理的な単なる「長さ」だけの問題であるにもかかわらず、文のわかりやすさ・自然さを決めるための最も重要な基礎をなすものといえよう[注1]。新聞社に就職して最初校閲部にいたころ、記事をわかりやすくするためゲラ刷りで順序を入れ替えているうちにこのことに気付いたけれども、すでにこれは原則とされていることを私が最初に教えられたのは、やはり北海道でのかけだし記者のころ読んだ岩淵悦太郎氏編著による『悪文』という本だった。奥田靖雄著『正しい日本文の書き方』からの引用としてかんたんに紹介 -
Posted by ブクログ
2023年の1冊目。昔、小学校か中学校の教科書で、アムンセンとスコットの話を読んだ気がする。本書は同時並行的に二人の南極点への冒険を追いかけるノンフィクション。
用意周到でスムーズに冒険を遂行するアムンセン隊と、やや場当たり的で、次々と想定外の困難に遭遇し、最後は全滅してしまうスコット隊。あまりに対照的な両者の物語は、組織のありかた、リーダーシップなどについて、多くの示唆に富んでいる。中でも、解説で山口周さんが指摘しているように、一生懸命頑張る人(スコット)は、夢中になる人(アムンセン)には勝てないという点が印象的だった。内発的動機(好奇心や衝動。「冒険が好き」)は、外発的動機(評価や賞罰。 -
Posted by ブクログ
人類初の南極点到達レースがドキュメント調に描かれています。アムンセン隊とスコット隊の行動が並行して描かれており、思わず続きを読みたくなってしまうような臨場感にあふれていました。
最近再版された本書ですが、大きな困難に打ち勝ちことを成功させる要因は何か、ということが見えてきます。自分が感じたところを、まずは3つ挙げていきたいと思います。
1つ目は、ことを成すにあたっては、心から夢中になれるよう、自分自身の意志からスタートすることが大切だ、ということです。
他人からから依頼されたからやる、という義務感ではなく、自分自身がやりたいからやる、心から自分が没頭できるようなことを自ら進めていく、とい