北園えりかのレビュー一覧
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ネタバレ良かったです。
体外受精で稀に起こる取り違え事件がきっかけで、急接近してゆく男女。その一組の男女が互いの過去を乗り越え、心からの信頼関係を築くまでを描いています。
男性も女性も、とても優しくて前向きな人たちで、読んでいる中に自然と応援したなるような恋愛でした。素敵だと思います。ただ、不妊治療中の取り違え事件は、あってはならないものだし、「素敵」で済むような問題ではありません。
これは小説だから、当事者同士が結ばれてハッピーエンドで終わりましたが、現実問題として考えた場合、どちらかに恋人や配偶者がちゃんと生存している場合もあります、そうなると、素敵どころか修羅場にしかならないですね。
(ちな -
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ネタバレ面白く読めました。
何より、ヒロインのソリ(ソリティア)の太陽のように明るく、前向きで溌剌としたキャラには物語りの冒頭から強く惹かれました。
余談ですが、つい最近観たばかりの韓国映画「ワンデイ~悲しみが消えるまで」の薄幸だけれども可愛くて健気なヒロイン、ミソを演じた女優さんの笑顔とソリのキャラが被りました。
ミソは「微笑」と書くそうで、この小説舞台はイギリスですから、韓国の映画とは舞台はかけ離れているにも拘わらず、ミソのイメージが自然にソリと重なったのは自分でも不思議に思いました。
展開としては王道の「契約結婚」、かつて結婚式直前に婚約者にドタキャンされたことで心に深い傷を持つヒーローが優 -
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ネタバレ良かったです。
ふとしたすれ違いから、夫と暮らす家を出たジュリア。
しかし、別れた矢先、諦めていた妊娠が判明し-。
双子の娘を苦労して育てているジュリアの前に、怒りを露わにした夫マックスが現れる。
ジュリアは戻ってきて欲しいと告げる夫に、一つの条件を出す。それは、2週間、彼が一切の仕事を家庭に持ち込まないことだった。
二人ともに愛し合っていて、互いを大切に思っているにも拘わらず、すれ違いが起こる。リアルにもありがちな出来事が描かれている物語りです。
砂漠を舞台に繰り広げられる情熱的な恋も良いけれど、こういう、本当にありそうな夫婦の再生物語りも良いですね。
ただ、その分、どうしても物語り -
- カート
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試し読み
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【あらすじ】今日こそはクーパーに仕事を辞めたいと言わなければ。カーラは強い決意を抱いて雇い主のもとに向かった。五年前からカーラは作家クーパーの個人秘書を勤めている。一年前に、彼を愛してしまったことに気づいたが、問題はクーパーにはその気はまったくないこと――決して、カーラを女性としては見てくれないことなのだ。ボスへの片思いなんてみじめすぎる。一刻も早く、彼から離れなければ。だがカーラは知るよしもなかった。本当はクーパーが、彼女を誘惑しようと計画していることなど。
秘書ストーリー大好きw
でも本書のボスは社長とかじゃなくって作家。
執筆シーンが良かった。
ラストはもうちょい感激シーンがほしかった -
Posted by ブクログ
普通に良いイマージュ
白雪姫になぞらえた現代のおとぎ話で
途中までは面白かったけど
どうやって陥れたか、出し抜いたかが分からず
ヒーロー父が歴史ある雑誌をそんなふうにしてしまったのもよくわからなかったし…
(雇われの敏腕編集長が売り上げ重視で東スポ路線にしたなら分かるけどそうじゃないみたいだし)
どれも本筋には関係ないけど
小説としてはすっきりしなかった。
白雪姫のオマージュがちらほろ出てくるけど
ヒーローは王子様というよりホワイトナイト
(奇しくも同月のミランダ・リーは黒い騎士だわ)
白雪姫字体、王子様が戦ってくれるわけじゃないしねー -
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- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
前作3作品にも登場しているモーガンアイル国・弁護士チャールズはヒーロー。チャールズと互角に渡り合うヒロインとのテンポよい言葉のやりとりが面白いかも。
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ビクトリアは代々一族の所有していたホテルが買収された上、その買収を仕掛けてきた相手の個人秘書として働かざるをえなくなり悔しさでいっぱいだった。新しいボスのチャールズはロイヤルファミリーの弁護士であると同時に、公爵の肩書きを持ち、自他ともに認めるプレイボーイだった。彼から与えられた仕事は、絶え間なくかかってくる女性からの電話応対や、毎日何十通も届くメールの整理が中心だった。職務内容の不満