5人の作家さんによる、いじめをテーマにしたアンソロジー。
どのお話もいじめの描写が出てくるため何度も胸がぎゅっとなる。
いじめた側はいじめていたことをすぐに忘れるが、いじめられた側は一生忘れない。
大人になってからもずっと。
どんな言葉を吐かれたか、その時どんな感情が湧いたか、当時のことを鮮明に思い出せるのはいつもいじめられていた側。
それだけ、いじめる側は軽い気持ちであり、いじめられる側はその何倍もの深い傷を負っているのだろう。
いじめる側の無自覚さが恐ろしい。
自分も気をつけなければと思った。