川口マーン惠美のレビュー一覧
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タイトルだけ見ると非常に下らなそうだけど、読んでみたら意外(?)とマトモで内容のある本。急に決まったドイツの脱原発政策の危うさや、EU唯一の勝ち組と言われているドイツさえも、長期的には著しく国益を棄損するのではないかという危惧が、在住者ならではの冷静な視点から述べられていて興味深い。ちなみに「8勝2敗」的な比較的下らない内容は、最後の方でチョロっと書かれていて、「ドイツの鉄道はサービスの概念がない」「ドイツの義務教育は質・量とも低い」「ベルリンの夜は繁華街でも暗い」「ドイツでは日曜日は店が開いていない。平日も夜6時でしまってしまう」ということみたい。そして、日本のダメなところは「議論・討論がで
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対話形式かと思ったら特に相槌もなく、カズンの冬のファンタジーのごとく二人のシンクロ率(笑)
冗談はさておきトピックが多くて理解が追っつかない。
ロシア・ヨーロッパ諸国の、地続きならではの支配の混濁を細かく見ていくと、世界史の教科書が裏側から塗り替えられていくのがわかる。歴史は戦勝者の解釈であって、それをアメリカから押し付けられている島国の私たちに真相は理解できないでしょう。ということらしい。ちょっとツンケンしているところが軽い抵抗を催す。
一方、SDGsの蔓延「差別はダメ」が拡張しすぎてない?という意見には納得。国が国民を守ってなにが悪い、というタンカはスカッとした。いちいち右傾化とか騒ぐの -
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中東、欧州の情勢、国の本音、歴史を日本人は知らなさすぎる。
どの国も、わがまま放題言いたい放題やりたい放題。
どの国も、いっぺん言ったことを都合が悪くなったら修正する。と言うと聞こえはいいが、ひっくり返す。
日本のように、一度決めたらバカみたいに守るが、変えられない、こうだと言われたらそうかなと思い、無償で人に親切にするのが当たり前に思ってる国は、ない。
差別とか平気でやっていた国も、反省はして、思いっきり「人道」に振れて移民入れたりしたが、どこも崩壊している。
曰く
多民族国家は、徹底的に分権化しない限り、強権的な支配の下でしか存続できない。
本当のリベラルデモクラシーは、根幹にお -
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著者はドイツ在住、音楽学科卒の日本人。本は2016年1月出版。
理想を掲げたEUとその実現困難さーEUの複雑なシステム、ギリシャ危機、2015年欧州難民問題、同難民問題に伴うナショナリズムの高まりなどーが、ドイツで生きる1人の日本人が感じたこととして語られています。
システムや問題の分析的な記述と、生身の人や生活への影響などの身近感のある記述のバランスが結構とれていて、肩肘張らずに読みやすい本だと思います。
難民もギリシャ危機もEU内の大きな課題ですが、難民の問題は中東の紛争の問題でもあり(ギリシャ危機は不勉強でノーコメント)、EU外の世界とどのように向き合うかという課題でもあります。
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Posted by ブクログ
読みやすかったし面白かった。
途中の原発周りの話は細に入りすぎていたが、全体的には、マクロで状況を理解できてよかった。
日本とドイツを比べ優劣をつけてみることだったり、
同じ状況を照らし合わせて、状況を判断してみたり、
単純化されており非常にわかりやすかった。
優劣の部分では、教育での
エリート教育はドイツに部があり、義務教育は日本に部があると言うのは、なるほど、と言う感じ。
義務教育が充実しておりあまり落第者を出さない仕組みは俊逸なのだと改めて認識した。
エリート教育はいまいちだが、個々の課題認識は日本全体で共有されており、そのうち改善されそうな気もしている。
一方、今から弱者を救う -
Posted by ブクログ
ネタバレ題名からすると、優劣をつけることに重点をおいているのかと思ったらそうでもなかった。そもそも歴史・文化の違う国同士を比較するのは難しいですね。(汗)それぞれに次の課題が見えてきてるのに上手く移行できていないっていうのが、読書後の感想です。
①大学進学のチャンスは(ドイツ)2回だけ
②小学5年生で人生が決まるドイツ
③日本の義務教育はドイツに完勝!
④ドイツ人だけが放射能パニック?
⑤(電車内のエアコンが故障)車内は60度――技術大国の大嘘
⑥サービスが皆無のドイツ鉄道で
⑦便利を目の敵にするドイツ人
⑧(EUで)なぜドイツだけが憎まれるのか
⑨休暇がストレスのドイツ人
⑩(ドイツ人が)短時間労