川口マーン惠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初に読み始めて、少しずつ違和感を覚えた。
どこか思想的な偏りを感じないでもない。
ドイツで苦労したのか、何か恨み節でもない、
何か黒い背景を感じてしまう、そういった本だ。
ただ、ドイツに対してこういった情報は少ないので
その面を拾ったこの本は、それを差し引いても
非常に面白い。
ドイツの近代は当然ながらナチス台頭、東西統一等の
様々な事項がある。それをどう乗り越えたのか。
そしてメルケルが政権をとってから現在までの流れ等が
中心になってまとまっている。その中には意外な中国との
関係までが書かれている。これは全く知らなかった。
メモ
・ドイツは国防軍に降伏時、元首ヒトラーがすでに自殺、
無政府状態にあり降伏が認められず、「征服」された
・1990年ドイツ東西統一。平和条約ではなく規定条約と
して終戦手続きを完了。賠償問題をうやむやにした
・ドイツは欧州に好かれていない、常に警戒されている
それを意識して、必ず「EUとしてのドイツ」の立ち
位置を取ることを忘れない
・ドイツにとってナチ時代は以前の話であり決別した
時代となっている。法律を変えてでも戦犯を裁いた
・1999年コール首相批判の論文をメルケルが投稿
コール首相はメルケルが政治家として抜擢した人物
・2003年のシュレーダー首相が打ち立てたアジェンダ
2010.これが現在のドイツの強みを支える
・ドイツと中国の繋がりは1861年、アヘン戦争翌年
アヘンでボロボロの中国に近代技術等を売った
日中戦争でもドイツは中国を支援
・ドイツと中国の強み。ひどく遠大な計画をたてること
・ドイツは内需は低く、輸出に頼っている
・電気自動車の優遇。これは中国輸出を視野にしている
そもそも自由経済で、市場のコントロールはいかがか
・原発を止めることで、多大なコストがかかっている
経済面から考えると原発は再稼働すべき
(この著者は、この主張が多い。現実派な人なのか)
・CDU(ドイツキリスト教民主同盟)が過去のSPD
(ドイツ社会民主党)の主張を取り入れだした
これによりSPDの特色が薄れてしまった
メルケルはバランス重視から、理想論を追いかけた
結果、左翼化の傾向が強くなった。結果的に票の
行き場がAfdとなり、AfDが台頭することになった -
Posted by ブクログ
『住んでみたドイツ・・・』に引き続き、こちら。
こちらも、9勝1敗はおおげさで、8勝2敗か7勝3敗くらいじゃないかなと思うのですが、どうであれ日本の方がいいと思う気持ちに変わりはありません。
日本からは憧れのまなざしで眺めることの多いヨーロッパ。
本書ではその実態が描かれています。
ノルウェーの箇所は、すごい!と感嘆。
ヨーロッパ側の勝ち点は、ノルウェーが大いに稼いでいる気がします。
もっとも、ヨーロッパと日本、どちらが勝ちにしろ、どちらの国も問題山積。
日本も大変だけど、ヨーロッパってもっと大変なんだ!と、本書を読んでひどく疲れてしまった気がしました。 -
Posted by ブクログ
発刊されてからいつかは読みたいと思い、読み始めましたが、もう少し深い考察を期待していたのですが、ライトなノンフィクションという味付けでした。
それでも在ドイツ30年の著者ならではの、ご意見・考察がなかなか面白い。
特に長時間・低生産性型の日本の働き方と、短期間・高生産性型のドイツの働き方の違い。それに対し、短期間集中故にストレスがかかり、長期休暇も全力投球することで、精神疾患の割合がドイツ人に多いという考察には納得ですね。
また、勤勉性では日本人に引けを取らないというイメージがドイツ人にありましたが、鉄道時刻のルーズな面など、役割や責任が明確な故に融通が効かないという、欧米人の個人主義が顔を出したりして、痛快でした。
結論、日本人でよかった(笑 -
Posted by ブクログ
タイトルから日本とドイツの生活様式の違いや考え方の違いの本かと思ったら・・・尖閣諸島をからの領土問題、東日本大震災からの原発問題から始まります。
タイトルを裏切るまじめな内容でした。
が、読みやすい、わかりやすい。
きっちりがちがち真面目マニュアルなドイツ人!というイメージが少し変わりました。
技術大国、WW2敗戦国等共通点はあるけれど、立地条件が違い過ぎるからか、国民性の違いかそれぞれに一長一短。
でもそこに住んでるからこそそれが当たり前なことに気付かない面白さ。
鉄道の適当さにはビックリ!
日本の鉄道が時間通りに来るのは世界的に見ると凄い事、というのは知っていましたがここまでとは;
教育については日本国内だけではなく、国外にも出ていかねばならぬ現代、このままではいかんだろうとは思います。
中学高校大学と学校で週何時間も勉強して、塾にも通って、受験勉強までしても英語はしゃべれない。
TPPで外国の(主にアメリカ)の基準が一杯入ってきたら、きっと英語が必要不可欠になる。
しゃべることも出来ない大多数の日本人はどうなってしまうんだろう・・・。生活できるの? -
Posted by ブクログ
最近よくある日本アゲアゲ本かなぁと思ってましたが、ドイツ在住の著者が書いたコラムをネットで読んでとても興味深くおもしろかったので購入してみました。
タイトルはあれですが、ドイツを通して見える日本の問題もちゃんと取り上げられています。
そしてドイツという国をあまりにも知らなかったんだなあと驚きました。知ってみると、昨今のドイツが抱える問題も理解しやすい。
実直、規律正しい、経済好調、ドイツに対して抱くイメージはプラスのものが多く、それだけにVWに関する一連の問題の発覚は衝撃でした。この本自体は事件前に書かれたものなので、直接VW問題に言及されているわけではありませんが、その背景は透けて見えるようです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本とドイツを様々な観点から比較した本という
点に興味を持ち手に取った、が
冒頭が「私は尖閣諸島に行った。」で「え、これ
そんなに政治的な本?」と少し面食らった
その後、ドイツとフランスのアルザス地方の話に入っていく
ドイツというと几帳面真面目なイメージが付いていたが
鉄道はシステムもサービスも全然ダメで大学は良いが
義務教育は日本のほうがかなり優れていて、東日本大震災の
原発事故に大パニックを起こし、仕事と休暇をきっちり
分けすぎるため、休暇に力が入りすぎてさらに疲れるだけ、だったり…
現在、難民やVW不正で日本でもニュースで見ない日がないドイツ
彼らはどこに向かっていくのでしょうか。。 -
Posted by ブクログ
初めてのドイツ旅行中に読んだので、本に書かれている内容が手に取るように分かるし、痛いほど共感できて良かったです。
夫がドイツ人なので、夫とも情報の信憑性を確認しながらの読書で、楽しかった。ドイツというEUを引っ張る先進国の内情や歴史的背景を見たとき、現在のドイツのあり方にはかなり不安を感じるところであり、子供を育てるにはやはり日本だなと、感じたところです。
教育に関してもドイツのほうが上をいっていると思っていましたが、それは大学の話。小学校は断然日本のほうが良いようです。とは言え日本の集団生活で秩序を重んじる日々の中、出る杭は打たれる間違った意識は子供には植え付けないよう、親が注意を払う必要があります。