あらすじ
この本を読むだけで、日本人が夢のような国に住んでいることがよくわかる――ドイツ在住30年、現地で結婚し子供を育てた著者の集大成、空前絶後の日欧比較論!! 日本人が憧れるヨーロッパの文化、街並み、そして生活レベル。しかし、本当のところはどうなのか? 街には泥棒が溢れ、古い街並みは奇妙に改悪され、馬の肉が牛の肉になり、建設工事は遅々として進まず、厄介な身分制度が残り、そして何より、あまりに不便すぎる!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ほんとに面白かった!
大学では日本の劣っていることを沢山学ぶので題名を見た時はそんな事ないでしょと思ったけど「外から見た日本の姿」を知ることができ日本も負けてないと思った。
読む順番間違えたので次は8勝2敗の方を読みたい!
Posted by ブクログ
日本とドイツ(ヨーロッパ)を比較してまあ日本の方がマシかなと思えました。
ただ日本もそれほど良くないかもしれませんね。
良い日本にするためにもっと努力しないといけないと再認識しました。
はじめて知ること多し
日本人がリズム感があるって説は意外でおもしろかったですね。あと、ヨーロッパにはロマという凄く悲惨な物乞いが今の時代に存在してることに驚きました。他にも興味深い話がたくさんありますが、読んで思うことは、日本はなんだかんだ言ってまだまだ良い国なんだなぁということですね。
Posted by ブクログ
ドイツとの比較であった前作に引き続き、今作はヨーロッパの国々と日本を比べたものである。
やや政治色の濃かった前作と比して、今作はより主題に集中している感があり、求めていたものが読めた気分がして大変安心した。前作を読んだ折りは、当てが外れたと思ってしまったのだ。
内容的には、著者個人の体験をベースにした比較であり、それはヨーロッパという地で生活する人が見た別個の社会の比較であるということに他ならない。
ヨーロッパで大々的に報道された事件などを、我々が日本で報道された事件を見るのと同じような感覚で読み解いているのは、非常に面白いところである。
新刊であるから、より現況に則した内容であるし、いま読むに当たっては読み応えのある内容だろう。
こちらは文句なしに星五つである。大変楽しい読書だった。
Posted by ブクログ
共感するところもあれば、そういうことか!と納得したり、初めて知ってショックを受けるなど、知識欲も満たされすごく楽しく読んだ。特に、ロマの話は衝撃的で、教育も受けられなければ職も得られない、生まれた時から運命が決まっている、その閉塞感に改めて絶望的な気持ちになりました。イタリアでロマの女性がこちらをじっと睨む眼差しを見たときは、ショックだったけど…その背景をこの本で知り、本当にいたたまれなくなった。
世界には私が思いもよらないような問題がまだまだあるんだろうと思う。日本のことだって、知らないこと、国外からは違う見方がされてることはたくさんある。関心はあれど、努力しないと情報は得られない。その努力は絶対に惜しみたくないと、改めて思いました。
Posted by ブクログ
世界の知識がどんどん頭に入っていく感じ。世界について知らないことが沢山あって、もっと世界に興味を持たなければならない、学ばなければならないと思わせてくれた。筆者の書き方が面白くて全く固くならずに読めた。
Posted by ブクログ
著者が宗教、芸術にも詳しいため、日本とヨーロッパの違いが多方面でわかる。
ヨーロッパという地域の民族性と歴史から日本とはやはり成り立ちが違うわけです。
著者の言うように日本はある意味素晴らしいが再確認できます。
Posted by ブクログ
『住んでみたドイツ・・・』に引き続き、こちら。
こちらも、9勝1敗はおおげさで、8勝2敗か7勝3敗くらいじゃないかなと思うのですが、どうであれ日本の方がいいと思う気持ちに変わりはありません。
日本からは憧れのまなざしで眺めることの多いヨーロッパ。
本書ではその実態が描かれています。
ノルウェーの箇所は、すごい!と感嘆。
ヨーロッパ側の勝ち点は、ノルウェーが大いに稼いでいる気がします。
もっとも、ヨーロッパと日本、どちらが勝ちにしろ、どちらの国も問題山積。
日本も大変だけど、ヨーロッパってもっと大変なんだ!と、本書を読んでひどく疲れてしまった気がしました。
Posted by ブクログ
ドイツ在住の著者がヨーロッパと日本の文化、環境、習慣等の比較をつづっている。ドイツ人は概してリズム感が日本人に比べて悪いこと、また、多くの人はクラシック音楽に興味がない、というところが私の思い込みと正反対だったところが面白かった。
あと、スリをはじめとしたヨーロッパ盗難事情も、実体験も踏まえある程度は理解していたつもりだったが、本書を読んでその手口や大胆さにあらためてびっくり。
Posted by ブクログ
なかなか面白い。でもちょっと内容の正確性について、少し怪しいと感じてしまった。「ほんとなか~それ」って。でもそれが返って、「やはり現地に行って自分が感じてみたい」と思わせてくれた。
Posted by ブクログ
日本はすばらしい国という点は同意する。しかし、人対人のコミュニケーションは薄くなり、以前ほどの住み良い国、とは言いがたくなりつつあるのではないか。
Posted by ブクログ
前作の「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」と比べると政治色がだいぶ薄れ、タイトル通り、現在のヨーロッパの暮らしぶりと日本との比較を著者ならではの視点から記述している。本書に書かれた失業・移民・格差・治安などの様子を読むと、やっぱり日本はパラダイスだと思える。そのような中で著者が絶賛していたのがノルウェーの自然。確かにスカンジナビア半島は、一度観光に行ってみたい気がする。
Posted by ブクログ
前著の8勝2敗から9勝1敗になった!
前作も興味深い内容でしたが、本作は読みやすくなっていたしおもしろく読めました。
ただ、人権問題、差別問題(特に同性愛者や日本の奴隷制度、同和問題)についてはもう少し調べてから書いてほしかったです。
まぁ、大多数の日本人の意識がその程度だという指標になるといえばそうなのかもしれませんが。
Posted by ブクログ
住んでみたドイツ~ に続けてこちらも。
ドイツ編に比べ政治的な話は少なく、日常生活の考えから思想の大元となった歴史の話が多め。
他国の文化や生活が知りたくてこの本を手に取ったので、そういう意味では当たりでした。へーーと思う内容が多い本です。
作者独自の考えを歯に衣着せぬ語り口で綴っており、あくまでも一個人の意見として軽い気持ちで読むのが良いと思う。
Posted by ブクログ
ドイツ人の旦那を持ち、海外で暮らす日本人の奥様の日常や視点。率直に言うと、それ以上の事はないのだが、日本にいて、平均的な生活をしていれば分からないことも多く、読み物としては面白い。ただ、歴史や時事問題を期待して読むならば、著書はあまりに主観的であり、データもなく、期待外れになるかもしれない。あくまで、著者の実体験と感覚なのである。
しかし、ヨーロッパの方がアジアよりスリが多く、治安が悪いというのは、実感があるなぁ。
Posted by ブクログ
ドイツに住んでいる著者からみた、ドイツ含むヨーロッパの国々についてのエッセイになっています。ドイツ人についてや、その文化、日本と共通するところや違っているところについて、徒然なるままに書かれています。へえそうなんだと思える内容もあり、ヨーロッパが少し身近に感じることができます。ただ、なぜに日本が勝ちなのかは分からずでした。ヨーロッパもそれなりに魅力的に書かれています。
Posted by ブクログ
夫の本棚からこの本を読んでみた。
やっぱり日本ってすごい国だ!
私自身、海外で暮らすようになって「日本ってなんて素晴らしい国なんだろう!」と、感じることが多々ある。
日本では当たり前のことがここタイではそうではなく…
「住んでみたタイ9勝1敗で日本の勝ち!!」
唯一タイが勝利したのは気候。
寒さが苦手な私はこの”常夏”が非常に気に入っているのだ。
だけど、他は全て日本に軍配があがる。
と言っても、タイは日本人がとても暮らしやすい国であることは間違いない。
日本と比べるから9敗もしてしまうのだけれど、やっぱりタイは大好きな国!
Posted by ブクログ
まだ一度も足を踏み入れたことはないが、食についても、歴史あり、情報発信源であるヨーロッパ。Time Machine理論でヨーロッパ経済について学ぶことは、今後の日本経済に起こることの参考になると思い、気にはしているが、一般の人々の生活はなかなか知る機会がない。
そんな中、日本人が書いたヨーロッパの生活書籍が平積みされてあったので、手に取ってみた。
なるほど、読めば読むほど、日本は良い国であることがわかってくる。詳細は読んでいただきた。
しかし、今後はグローバリゼーションの波に飲み込まれていくのは免れないことであろう。となると、この本に書かれていることがやはり起こってくるのであろうか。
その時、ドイツの方式を選択するのか、ノルウェー方式を選択するのか、日本方式として新たなやり方を考えるのか。日本にいながら、考えさせられる一冊となった。
Posted by ブクログ
現地に長く住んでいるだけあって体験に則した内容になっていて、今のEC及びヨーロッパの闇の面がリアルに述べられている。
同性婚、宗教(教会に納税してるなんて!教会で挙式を挙げられないなんて!)、不法侵入者問題等昔からある問題を現代の情勢で説明されており、本当に興味深い。
日本の素晴らしさは個々の弱さの裏返しではあるけど、僕も日本らしさって素敵だと思う。
Posted by ブクログ
ドイツで30年あまり住んでいる著者による日本ではなかなか報道されないヨーロッパの問題点についてのレポートである。
タイトルがとても挑発的なのでどういうことかと興味を持って購入したが、常識的な日本人の感覚で見たヨーロッパの暮らしの中で感じる様々なコラムだ。
ドイツの内容が多いことはやむを得ないが、ヨーロッパでの泥棒の話から始まり、リズム感のないドイツ人の話、計画的なノルウェー人の話、スペインの残酷な闘牛、ドイツの公共事業のひどさ、日本よりひどい食品偽装、ドイツでの教会税、ドイツと日本の第2次大戦への向き合い方の違い、奴隷制度の遺産、歌舞伎とオペラの比較、同性愛者について、移民について、EUとヨーロッパの都市などについていろいろと書かれている。
知らなかったことも多く、必ずしも日本がいいとは言えないが、考えさせられることも多い。
特に、泥棒や移民問題は感覚的にわかりにくいが移民を受け入れることのリスクを考えさせられる。日本は海に囲まれているのでまだいいのかもしれないが、日本でも既に多くの外国人が働いており人口が減るからと言って移民を安易に受け入れることのリスクを考えさせられる。
確かに日本の中にいると気がつかない恵まれた部分も多いとは思うが、それらが大量の国債を発行し借金で作られているのかと思えばそれほどいいとは思えないように感じる。それにしても、国民性の違いとはかなり大きいものなのかも知れない。