柴田陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
リーダーの立場にある人がどう振る舞いどう考えるべきか、具体的な例とともに書かれていたのが良かった。分量も多すぎず、読みやすい。メンバー(スタッフ)とのコミュニケーションのとり方など、日常業務ですぐ活用できそうな実践的な話が多い。体系的な内容ではないので、これさえ読めばよいというものではないが、リーダー(「上司」でなくても、誰かの上に立つ人)に初めてなった人には少なからず参考になる事柄の書いてある本。ただし、考え方やコミュニケーションに重点が置かれている本なので、たとえば進捗管理の方法といった管理や計画の手法については別の本を探す必要がある。
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Posted by ブクログ
著者がNHKのプロフェッショナルという番組で取り上げられたのをきっかけに本書を読もうと思った。
タイトルにある「勝者」という言葉が、私は嫌いだ。
勝負の世界以外では、勝ちも負けもないと思っている。
著者も本文で、「私のモチベーションは「勝ち負け」ではありません」と書いている。
なのになぜこのタイトル…?とは思ったが、それはさておき、内容的には今の私にはためになった。
良い思考回路に必要なのは、「良い部品」。
良い部品をいろいろ組み合わせることによって、良い思考回路が生まれる。
良い部品とは、例えば「褒めてもらったときに、素直に喜ぶ」「悪口を言われたときに、スルーする」など。(p24)
長所のよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者が本書で度々述べる「勝者の思考回路」のひとつに、「すべてのものに感想をもつ」ことが挙げられている。感想とはどういうことか。それは言い換えれば「気づきを疎かにしない」ということだと思う。例えば、「今日のクライアントの表情はいつもより浮かない」と気がついた時、「まぁ、そんな時もあるか」と流すのか、それとも「体調が悪いのかな、私のプレゼンで何か不手際があったかな」などと思いを巡らし、次の一手が打てるか、という辺り。何事も自分事で考えること。
AI全盛期に突入するこれからの時代、検索エンジンに聞けば自分では考えなくなる時代において、自分なりの感想をもち、主体的に動くことを教えてくれる本である。 -
Posted by ブクログ
タイトル、本の構成(主張+途中に自身の生い立ち含めたストーリー+要素を散文的に記載、各章毎に要点サマリーを記載)からよくあるビジネス本の印象は拭えない。実際、各章毎の一つ一つの主張やHOWは、それはそれで素晴らしいし、学びになる部分もある中で、首尾一貫した考えが伝わりにくい感覚は覚えた。
一方で、筆者の仕事への向き合い方、人生哲学的なものは随所に垣間みられて、その行間や人となりを理解するという観点での本としては良かった。特に感想を多く、深く持とうという話は、「無意識を意識化させること」=観察力を高めることに繋がり、自身の頭で考え、自走すること、気づきをもとにビジネスで結果を出すことに繋がるの -
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『柴田陽子 勝者の思考回路』
p6勝者の思考回路を持つためには目の前にあるすべてに対して、感想を持つことです。
どういうこと?笑笑
P24良い部品をたくさん持っている人が強いのです。
部品=人 かな?
p.30誰に何を感じて、この商品を手に取ってもらいたいのかを突き詰めて考えたコンセプトが必要
スペック<コンセプト か
p40感想の多さが大切な理由
感想を多く出せば、いつか、良い感想がでる。数打ちゃ当たる。
日々の気になることを深堀して何かを毎回、考える
p65知らないことはいけないことだという、物差しをもつ。
自分のお願いごとが相手にとって、厳しいお願い事なのかは、その -
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今をときめく、コンセプトプランナーの柴田陽子氏。これまでの業績を振り返る内容だが、文調があたかも中学生の日記のようなのが鼻につく。シュウウエムラのネイルサロン、レインボーロールスシ、際コーポレーション、JOMO、日の丸タクシーの黒タク等、多くの著名なプロジェクトを手掛けて来たということが解るが、やはりというべきか本質はあまり語られていない。そりゃそうです、商売の秘密ですから。
ただ、収穫はもあった。
ブランドデザインにおいて主流であるデザインアプローチに加え、サービスアプローチの側面も忘れてはならないということ。
レインボーロールスシの章で、リアル客80%を呼び込むためにイメージ客20% -
Posted by ブクログ
●どんなものだって「売れるしくみ」はたいてい同じようにできている。
●思ったものはすぐに描いて、書いて、手を動かした。アイディアをかたちにするのは楽しい。
●すべたは1本のストーリーでつながっていて、それが無理なく展開していくことが大事だとという。「つじつまを合わせる力」が大切。あるものがみんなに受け入れられ、みんなの手元に届くまでのストーリーを考えるのがいい。そしてそのつじつまが合うまで途中で考えることをやめない。
●お客さんは、たとえば芸能人ひとりにしぼったらすぐに想像できる。誰々さんみたいな感じという人を決めるとストーリーは勝手にふくらんでいく。
●「しばちゃんみたいな人、初めて見た」