津原泰水のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた今作。
学園青春もののライトミステリーだと
思いこんでましたが...かなりの本格派ミステリーでした。
キャラクターや設定はコミカルな
学園青春ものの皮を被っています。
その中身は、注意してしっかり読んでいかないと、
見失ってしまいそうな、想像力と論理展開による推理。
ガチのミステリーです。
女子高生たちが探偵となるには事件が
大きい不自然さはあるものの、キャラクター描写
(とくに主人公の姉である刑事。しかもがさつ。)に
よって助けられて、気にせず没頭出来ますねー。
今まで未読の作家さんでしたが、
またこれで遡って読む本が増えそうな予感...。 -
Posted by ブクログ
うちの嫁さん、高校の時分、ブラバンやってて野球の応援で甲子園にも行ったとか。楽器が弾けたらよいよね。
私自身、不器用なので、もうハナからチャレンジすることもないのだけれど、何せ私らの世代フォークソング全盛で、ギター弾けたらそれだけで格好良かったからね…。
この本、高校時代にブラバンに所属した主人公たちが、卒業後25年経ってからメンバーの結婚披露宴をきっかけに再び集まって演奏しようするお話に、高校時代の回想が挿まって進む。
それぞれの章立て毎に使われている曲は知ってるものもあれば知らないものあるけれど、なんとなしにも良いなあという感じが伝わる。
回想の舞台となった1980年というと、私にとっては、ヒッチコックが亡くなり、オペックホースがダービーに勝ち、百恵ちゃんと王選手がそれぞれの世界から退き、米大統領選挙でレーガンがカーターに取って代り、そういうニュースを横目で見ながら、新入社員として実習に励んでいた訳で、他にもこういうことがあったのね、ということをなぞりながら読む。
書かれているように、確かに“あらゆる音楽が今よりも高価で、気高く、目映かった”。“音楽の時代だった”よねぇ。
そういう訳で、舞台設定も時代背景も凄く惹かれるところがあったのだけど、う〜ん、読み進めてもこちらの期待ほどに盛り上がらん。
楽器の種類も多く、学年も跨り、登場人物が多くなるのは仕方がないのだけれど、イマイチ、キャラ立ちに乏しい人も多くて、巻頭の登場人物一覧と行ったり来たり。
父からギターを買ってもらう件りやローマ法王のお話を聞きに行く場面をはじめとして結構いい話も多いのだけど、後半、安野先生との話とか玉川や普天間との挿話などちょっと生臭過ぎて、人生って、こういうもんかも知れんけど、ここはそれ、グレン・ミラーばりに軽妙洒脱にスイングして欲しかったで。