篠田桃紅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ篠田さんは103歳でこの自叙伝を書かれた。2016年現在は105歳になられるのか。大変な長寿である。彼女は墨を使った水墨画家で、本書の各章末に白黒の絵がコピーされている。カラーで見ると、墨をメインにアクセントで金が入っていたり、非常にセンスが良いことがわかる。筆をスッと引いた線が特徴的だ。時に四角を描き込まれていたりする。もし展覧会があれば、是非生で拝見したい。彼女の絵からは無限に想像が膨らむなにかが発せられているような気がする。抽象画はそれほど興味のないジャンルであったが、ただの食わず嫌いだったようだ。篠田さんは未婚である。お子さんもいない。43歳から2年の渡米経験をお持ちだ。本書では、両親
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購入済み
印刷文字が出しゃばり過ぎている
注目していたアーティストの作品集。絵も文章も素晴らしい。
しかし、その文章の印刷文字が出しゃばり過ぎて、煩わしい。
例えば絵本であれば、絵は文字が入ることを前提として描かれ、絵と文字が一体になっている。良い絵本は絵と文字が互いに引き立て合っている。
しかし、この本は、元々印刷文字が入ることを想定していない絵の中に、あるいはそれと隣接して印刷文字が、それもデカデカと入っている。印刷文字が絵を侵食し、絵を殺している。いちおう絵に掛からないように、あるいは掛かるとしても空白部分にと工夫はしているようだが、そもそも本来そこには無いはずの印刷文字が入ることで絵の空白面は浸食され、作品の完全性は損なわれて