篠田桃紅のレビュー一覧

  • 百歳の力

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    篠田桃紅さんの書が好きで、彼女の人生に興味があり手に取った。自立した女性、というイメージの通り、自由であることにこだわった生き方をされている。自由とは自分を客観視できていること。戦前・戦中・戦後と生きてきたなかで、その当時の雰囲気として困難や苦労に感じることも多かっただろうが、そういったものを感じさせない力強い言葉の数々だった。

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    2024年11月24日
  • 一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

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    なんなんだ、この人は!?
    103歳!?
    嘘でしょー!!!!
    と思いながら読みましたー。
    いや、篠田桃紅さんだから、こんな考えになるんだろうな。
    今回も学ばせていただきました。

    「いい加減はすばらしい」
    「やっておきたいと思うことは、どんどんやる」

    夏目漱石と桃紅さんのお父さんが同い年とか、
    芥川龍之介を見かけたことがあるとか、
    マジかー!?って思ったよー。
    なんか、本当にスゴい世界だね…。

    昔は女性の生き方みたいなのが決まってて、
    親や先生から紹介された方との見合いとか、
    25歳過ぎたら、もぅオールドとか、
    「イヤな時代ー(`ε´ )」って思いながら読んだけど、
    今の人が自由に生きていら

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    2023年06月18日
  • これでおしまい

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    凛とした佇まい、奥に潜む確かな強さ。
    何ものにもとらわれない。ただそこにある。
    そんな作品そのもの人柄を思わせる1冊だった。
    その人柄の根底にある揺るがない孤独。
    孤独としっかり向き合い受け入れると「孤高」に昇華されてゆくのかなと感じた。

    ー墨絵はお利口。
    人の想像力を頼りにしているんだから。
    「これはこういう色ですよ。」と何も押しつけない。
    自然の美しさを知ったとき、わたしは墨というものの知恵の深さを深く感じ取りましたね。

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    2022年09月29日
  • 百歳の力

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    展覧会がとても良かったので拝読。抽象についての語りがスッと胸に入ってきて心地よかった。そして兎角格好イイ。感性が鋭く時を越えて最先端すぎる(作品がカラーでないのが惜しい。是非生で観た方が良い。「長生きした人」の一面でおさめてしまわず)

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    2022年06月19日
  • 一〇三歳、ひとりで生きる作法 老いたら老いたで、まんざらでもない

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    「読み終わった」で登録するところを「いま読んでる」に登録していたことに気がついたので、あらためてこのレビューを書いている。

    その間、2021年3月1日に、著者の篠田桃紅氏は107歳でお亡くなりになった。出勤時の車の中、ラジオのニュースで聞いたのを覚えている。

    私は著者の半分も生きてはいないが、東京より変化の遅い田舎で育ったこともあってか、昔の人の生活や考え方には、懐かしいと思うところもあった。一方で、もちろん、知らないこと、よい意味で世代間ギャップを感じるところも多く、日本の文化の変遷や日常生活を考える上での刺激となった。

    同じシリーズの「一〇三歳になってわかったこと」「一〇五歳、死ねな

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    2022年02月20日
  • これでおしまい

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    大正3年生まれの書家 美術家 戦後は世界的に名声を得、その作品は世界各国へ。103歳の生涯を閉じるにあたるエッセイ本からは、独立心が強く孤独と自由を大事にした人と見られる。

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    2021年11月28日
  • 一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

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    ネタバレ

    ✏️ジャクソン・ポロックは150ドルでしか売れなかった自分の描いた絵が、亡くなった後に1億4000万ドルの値がついたことを知らない。
    ✏️年寄りが昔話ばかりするのは、80歳と90歳では同じ出来事でも違って見えているから
    ✏️人に何でも頼るのではなく、自分の目で見て考える

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    2022年07月02日
  • これでおしまい

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    長年、孤独というものに対してモヤモヤとしていたものがあっさり解決した様に思います。
    一人で生きて一人で死んで行くと言う当たり前。
    孤独で無い人がいますか。
    襟を正して暮らしていこうと思います。

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    2021年09月20日
  • これでおしまい

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    以前数冊篠田さんの本を読んでいたけど、彼女の生い立ちについては、この本で読んではじめて知った。彼女は結構いいところのお嬢さんだったんですね。
    芸術家で独身で107歳まで生きた彼女の言葉は、これからもたまに読み返すだろう。
    同じ日本人女性でこういう方がいたというだけで励みになる気がする。

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    2021年08月23日
  • 人生は一本の線

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    名言と絵画を一緒に味わうことが出来ます。
    言葉の一つ一つが深く、重いのですが、

    「私の言葉なんて、無意味です。
    百万の言葉より、一本の線が私の伝えたかったことです。」

    と本書の中で書かれています。
    篠田桃紅さんの絵はまだまだ理解しきれていないのですが、この本や絵画を通じて少しずつでも分かっていければと思います。

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    2021年07月29日
  • これでおしまい

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    今だったらめずらしくないけど、、 
    桃紅さんが生まれた時代に
    信念を持って自分を貫いて生きたかっこいい女性   

    私は人に頼るし羨むし、心配症だし、、頭がさがります。。  
     
    何事もこれぐらいでいいや、って思って生きる。 
    自分がいいと思ったものを信じる。 
    忘れないように生きていきたいな

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    2021年04月08日
  • 一〇五歳、死ねないのも困るのよ

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    著者のものの見方には、はっとさせられる。本書で一番よかったのは「きものは謙虚、洋服は尊大」の中の一文。

    ”シャツなどを頭からかぶったり、手を突っ込んだりする人の姿は、嫌というよりも、なんでそこまでするのか、情けないとすら感じます。”

    言われてみれば本当だ。洋服を着るというのは、なんと不自然で窮屈で、滑稽なことだったんだろう。

    こんなことを言うと怒る人もいるかもしれないが、私は、服を着させられたペットの犬猫を見ると、ちょうど、そんな風に思ったものだ。しかし、考えてみれば人間だって同じだったのだ。自らあえて窮屈な恰好をしているのかということに、なぜ疑問を抱かなかったのだろう。

    ちょうど渡辺

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    2020年12月22日
  • 人生は一本の線

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    御年106歳の現役画家、篠田桃紅さんのエッセイ集。どの言葉も全く老いを感じさせないとってもステキな本。「人生は1本の線」と語るその姿勢に感服。こんな稚拙な表現しかできないのが悔しい。それくらい大切な1冊。

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    2019年04月15日
  • 一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

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    一〇三歳の画家による人生訓。
    芯が強く、独立心旺盛で、逞しい女性である。
    少しは見習って、強く逞しく生きていきたい。
    それにしても、画家は本当に長生きの人が多いな。

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    2019年03月03日
  • 一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

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    ネタバレ

    執筆当時103歳の現役の芸術家である著者の人生の生き方、楽しみ方をまとめた本。実は基本的にこのような系統の本は苦手なのだが、読みやすく押し付けがましくない内容でした。

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    2019年02月27日
  • 人生は一本の線

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    友人に「えっ!篠田桃紅さん知らんの?」
    そう呆れられ 慌てて読んだ
    彼女の線はすごすぎてこちらの背筋が伸びる
    人生に真摯に向き合ってきた彼女の言葉はするどい
    なんかグサッときました
    ≪ 作品は 孤独の影と 言い切って ≫

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    2018年04月28日
  • 百歳の力

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    墨の線による抽象美術家・百歳を超えた篠田桃紅さんの語り下ろし自伝。文学にも造詣の深い桃紅さん。まだ独り身の私からすると、ずっと独身を通しておられる彼女の言葉には勇気付けられた。「自由とは自分にのみ依っていること」という言葉が印象的だった。人は皆、オリジナルで個性的でユニークかつ孤独な存在。本書からはそんなメッセージを受け取った。「運命だからあんな性格なのではない、性格が運命をつくる」という話も感銘を受けた。一度しかない人生はどう転んでもなるようにしかならない。たとえわずかでも心のままに生きたい。

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    2016年08月21日
  • 百歳の力

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    新聞の広告欄を見て購入。本書を読むまで、正直この方のことは全く存じ上げなかったのだが、103歳にしてなお現役の芸術家として活躍されている姿には只々敬服する。
    文章はいたって読みやすく、語り掛ける口調で気負わない雰囲気が漂っている。しかしながら、芯の強さ、凛とした生き様はしっかりと伝わってくる。帯のお写真も素敵。

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    2015年08月04日
  • 百歳の力

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    NHK朝のニュースでも紹介のあった、篠田桃紅さんの著作。103歳でもなお現役の芸術家である篠田さん。女性は伴侶を得て家に入り家庭を守るというのが当たり前の時代にあり、人に依る生き方に疑問を抱き、自分本来の生き方を選んできた。

    書の世界で身を立て、戦前戦後の厳しい時代を生き抜いてきた。墨を用いた抽象画の世界に導かれ、単身ニューヨークまで個展を開催しに飛び込んでいる。

    その自由闊達さ、潔さを羨望するとともに、運命的な出会いも含め、永らえた生き方をとらえる視点は、肩に力が入らず柔らかくそして穏やか。

    「常識の世界に生きなかったから、長生きできた」
    「苦労なんかしてないわね、したいことしてるだけ

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    2015年07月26日
  • 百歳の力

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    大先輩からの大いなるメッセージ。
    この本を読むまでは、どちらかというとあまり長生きはしたくないなぁと思ってきた。
    けれど、百歳になったときに桃紅(とうこう)さんのような気持ちでいられるのなら、そんな人生も悪くないなと元気づけられました。
    わたしもどちらかというと常識からはずれた、本書でいう日本人のうちの2割のほうに含まれた人間で、社会の常識に沿っては生きづらいと感じてきました。桃紅さんのように、自らの魂を貫いて生きていくことも悪くないなと、勇気を与えてもらいました。
    最後の1/3の芸術に対しての考え方はまったく共感できる部分でもあり、いちばんの読みどころです。
    自由な道を選べる人生が与えられて

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    2015年07月22日