篠田桃紅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんなんだ、この人は!?
103歳!?
嘘でしょー!!!!
と思いながら読みましたー。
いや、篠田桃紅さんだから、こんな考えになるんだろうな。
今回も学ばせていただきました。
「いい加減はすばらしい」
「やっておきたいと思うことは、どんどんやる」
夏目漱石と桃紅さんのお父さんが同い年とか、
芥川龍之介を見かけたことがあるとか、
マジかー!?って思ったよー。
なんか、本当にスゴい世界だね…。
昔は女性の生き方みたいなのが決まってて、
親や先生から紹介された方との見合いとか、
25歳過ぎたら、もぅオールドとか、
「イヤな時代ー(`ε´ )」って思いながら読んだけど、
今の人が自由に生きていら -
Posted by ブクログ
「読み終わった」で登録するところを「いま読んでる」に登録していたことに気がついたので、あらためてこのレビューを書いている。
その間、2021年3月1日に、著者の篠田桃紅氏は107歳でお亡くなりになった。出勤時の車の中、ラジオのニュースで聞いたのを覚えている。
私は著者の半分も生きてはいないが、東京より変化の遅い田舎で育ったこともあってか、昔の人の生活や考え方には、懐かしいと思うところもあった。一方で、もちろん、知らないこと、よい意味で世代間ギャップを感じるところも多く、日本の文化の変遷や日常生活を考える上での刺激となった。
同じシリーズの「一〇三歳になってわかったこと」「一〇五歳、死ねな -
Posted by ブクログ
著者のものの見方には、はっとさせられる。本書で一番よかったのは「きものは謙虚、洋服は尊大」の中の一文。
”シャツなどを頭からかぶったり、手を突っ込んだりする人の姿は、嫌というよりも、なんでそこまでするのか、情けないとすら感じます。”
言われてみれば本当だ。洋服を着るというのは、なんと不自然で窮屈で、滑稽なことだったんだろう。
こんなことを言うと怒る人もいるかもしれないが、私は、服を着させられたペットの犬猫を見ると、ちょうど、そんな風に思ったものだ。しかし、考えてみれば人間だって同じだったのだ。自らあえて窮屈な恰好をしているのかということに、なぜ疑問を抱かなかったのだろう。
ちょうど渡辺 -
Posted by ブクログ
NHK朝のニュースでも紹介のあった、篠田桃紅さんの著作。103歳でもなお現役の芸術家である篠田さん。女性は伴侶を得て家に入り家庭を守るというのが当たり前の時代にあり、人に依る生き方に疑問を抱き、自分本来の生き方を選んできた。
書の世界で身を立て、戦前戦後の厳しい時代を生き抜いてきた。墨を用いた抽象画の世界に導かれ、単身ニューヨークまで個展を開催しに飛び込んでいる。
その自由闊達さ、潔さを羨望するとともに、運命的な出会いも含め、永らえた生き方をとらえる視点は、肩に力が入らず柔らかくそして穏やか。
「常識の世界に生きなかったから、長生きできた」
「苦労なんかしてないわね、したいことしてるだけ -
Posted by ブクログ
大先輩からの大いなるメッセージ。
この本を読むまでは、どちらかというとあまり長生きはしたくないなぁと思ってきた。
けれど、百歳になったときに桃紅(とうこう)さんのような気持ちでいられるのなら、そんな人生も悪くないなと元気づけられました。
わたしもどちらかというと常識からはずれた、本書でいう日本人のうちの2割のほうに含まれた人間で、社会の常識に沿っては生きづらいと感じてきました。桃紅さんのように、自らの魂を貫いて生きていくことも悪くないなと、勇気を与えてもらいました。
最後の1/3の芸術に対しての考え方はまったく共感できる部分でもあり、いちばんの読みどころです。
自由な道を選べる人生が与えられて