これでおしまい

これでおしまい

1,430円 (税込)

7pt

三月一日に一〇八年の生涯を閉じた篠田桃紅氏最後の著作。
世界で最も尊敬される日本人美術家が届ける「老いの哲学」と「人生の言葉」
こんなに魅力的なに日本人女性がいた!

この本の制作途中、「これが最後の本になる」とご本人は繰り返し言っていました。
篠田氏の人生哲学を短い言葉で伝える「ことば編」と、
これまでの人生を写真と文章で振り返る「人生編」、
二部構成でお届けする、最後にして渾身の著作です。

戦後、世界のアートシーンを牽引するニューヨークに単身で渡り、国際的な評価を得た篠田氏は、日本で最初に自由を希求した女性、と言えるかもしれません。その人生は冒険と波乱に満ちていましたが、自分の心のままに道なき道を歩いてきました。
いまより女性の生き方の選択肢がずっと狭く、さらに戦争、結核など、死と背中合わせにあった 昭和の時代に自由を貫くことは並大抵のことではありませんでした。「人生編」で桃紅さんはこう語ります。
「自由というのは、気ままにやりたい放題することではなく、自分というものを立てて、自分の責任で自分を生かしていくこと。やりたいように振る舞って、人にも頼る。それは自由ではありません。自分の行動に責任を持って考え、自分でやる。それが自由で、だから自らに由る(=因る、依る)という字を書くのです」

今の時代、自由の大切さを誰もがわかっているけれど、「自らに由って立つ」ことの難しさは変わっていないかもしれません。
本書の桃紅さんの言葉は、自分らしい人生を生きたいすべての人に向けての、エールとアドバイスになるでしょう。

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これでおしまい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コルベットさんの本棚から。
    人は一人で生まれ、老いて、一人で死んでいく。
    時に苦しみ、諦め、それでも自由を求める。
    一人で生きることを選んだ篠田桃紅さんの言葉からは、ただただ強さを感じた。
    最近、素敵な言葉を見つけたら忘れないようにメモに残しているのだけど、この本は心に響く言葉で溢れかえっていて…ど

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    皆さまはご自分だけの
    聖書をお持ちですか?

    心底から手元に置いて
    おきたいと思う本。

    私にとって、この本は
    そんな存在です。

    人生って何なんだろう


    自分は何者なんだろう


    若い頃そんなこと考え
    ませんでした?

    有り体の答えじゃなく
    心の底から納得できる
    答えがほしい、

    そう思いま

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    着物は包むもの、洋服は入れるもの。
    形の決まったものに人を入れようとする洋服より、人に合わせられる着物の方が謙虚、なるほど。

    0
    2022年12月25日

    Posted by ブクログ

    書と向き合った孤高の芸術家は、紡ぐ言葉も思考が深く心に響く。
    同じ女性として、人生の先輩として、覚えておきたいフレーズが沢山あった。

    ○あきらめられないから悩みが尽きないし、あきらめられないから希望も続く。人生はその繰り返し。

    ○たいていのことは受け止めて喜ぶほうが、人生は得ですよ

    ○人間は何

    0
    2022年06月07日

    Posted by ブクログ

    時間の都合上、大きな文字のところしか、読みませんでした。

    しかし、非常に良い事が書かれており、素敵な一冊に出逢えたと感じました。

    0
    2022年04月12日

    Posted by ブクログ

    とてもよかった。
    桃紅さんのことは、存じ上げなかったけど、一つ一つの言葉が胸に響く。
    素晴らしかった。他の本も読んでみたい。

    0
    2021年06月16日

    Posted by ブクログ

    読めば読むほど私のことであり、私のことでない。私とは真逆なのに、裸のココロは同じでは?両極の間で右往左往して生きてるって、あぁやっぱり。ニ河自道ってスリルある。でもそのギリギリが人生なのかも。

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    フォローさせていただい

    ているあの方にとっての、

    まさに“聖書”のような一

    冊。

    あの、優しくて、静かに

    胸を打つポエム調のレビ

    ューは、どこから生まれ

    てくるのか。

    その秘密に、ほんの少しでも触れられるかもしれない──
    そう思いながら、ページをめくった。

    本って、すごいですね。

    0
    2025年07月23日

    Posted by ブクログ

    凛とした佇まい、奥に潜む確かな強さ。
    何ものにもとらわれない。ただそこにある。
    そんな作品そのもの人柄を思わせる1冊だった。
    その人柄の根底にある揺るがない孤独。
    孤独としっかり向き合い受け入れると「孤高」に昇華されてゆくのかなと感じた。

    ー墨絵はお利口。
    人の想像力を頼りにしているんだから。

    0
    2022年09月29日

    Posted by ブクログ

    大正3年生まれの書家 美術家 戦後は世界的に名声を得、その作品は世界各国へ。103歳の生涯を閉じるにあたるエッセイ本からは、独立心が強く孤独と自由を大事にした人と見られる。

    0
    2021年11月28日

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