篠田桃紅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者は世間一般の型にハマりたくない性格で、私と似ている、と感じた。
興味深いと感じた話が2点ある。
①着物は衣服が人間の身体に合わせてくれるが、洋服は衣類に人間が合わせなくてはならない。
だから着物であれば、太っても問題がない。
②自転車はつい数十年前までは、かなり希少で珍しい物だった。
著者の家庭はかなり裕福層なのだが、お父さんは日本で初めて自転車を手に入れたそう。
今や、庶民の代表な移動手段のように感じるが、当時は相当高価だったのだろうな、と。
改めて、現代人はつい100年前の貴族よりも、いい生活をしているだろうな、と思った。(エアコンがある、水洗トイレなどなど) -
Posted by ブクログ
ネタバレ大正時代から令和までを生き抜いた美術家 篠田さんの生き様を記した1冊。
篠田さんの言葉も収録されていて、そのうち好きな言葉をここに記す。
・誰かの絵を負かして自分が一番になろうなんて、そんなんじゃないんですよ。どっちが勝ったなんて決められない。それがアートですよ。
・誰の絵に勝ったのでもないし、誰の絵に負けたのでもない。競争しているわけではない。私は私の絵。ただそれだけ。
・誰より劣っているとも思わないし、優れているとも思わない。ただ私のつくったものを好いてくれる人がいるから生きているだけ。
・自分の生き方は自分が生み出していかなければならない。誰かの影響を受けてお手本のようにやっているっていうのは、ずうずうしすぎるし、横着すぎる。自分で苦しんで、自分で掴んでいかなきゃ。
・よそから見る自分というもので生きない。よそはよそですよ。
・両極が含まれているということは、一切がそこにあるということよ。
・墨には明るさも暗さも、強さも弱さも、一切がある。始まりの色で終わりの色であると。墨も、火と水を含んでいるのよ。
水墨画は墨一色の濃淡で表見するから、芸術の中でも特にごまかしがきかず、その人の個性を最も映す芸術なのだと思う。
彼女の父親の言う通り、女性は結婚するのが幸せ、という世の中にありながら、自分の生き様を貫いた彼女の人生に思いを馳せた。 -
Posted by ブクログ
書と向き合った孤高の芸術家は、紡ぐ言葉も思考が深く心に響く。
同じ女性として、人生の先輩として、覚えておきたいフレーズが沢山あった。
○あきらめられないから悩みが尽きないし、あきらめられないから希望も続く。人生はその繰り返し。
○たいていのことは受け止めて喜ぶほうが、人生は得ですよ
○人間は何かを面白がる精神がある。人生を面白くするか、幅広く楽しむか、その人次第よ。人間のもつ想像力を使えば退屈しない。
○自由はあなたが責任を持って、あなたを生かすこと。人に頼って生きていくことではない。あなたの主人はあなた自身。あなたの生き方はあなたにしか通用しない。
○一身のなかで、成熟していく精神、思考力と、衰えていく記憶、体力の両方を抱いて生きるのが老いるということなのね。
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Posted by ブクログ
ネタバレ篠田桃紅さんの一生の振り返りと、彼女が残した数々の名言が列挙されています。
人間とは、芸術とは、幸福とは、数々の桃紅さんが残した言葉が心に刺さります。
以下、印象に残った言葉抜粋
・満ち足りている人っていうのは、自分の価値観を持ち得る人ですね。
・人のことを考えすぎる。そうすれば自分はあの人のためにやってきたんだと言い訳ができるから。
・幸福なんてものは主観ですから。
客観的な幸福なんてものはないですよ。
・自分をなくすくらいじゃなければ、人を愛せないですよね。その人と自分のどちらかを立てなくてはならないとなったら、まず自分を立てるでしょう。だから人を愛するなんて偉そうなことは言えないんですよ、本当は。
・私が描いたものより、何も描いていない状態が一番いい。長く生きて、あらゆることをした上で悟った。何もしない状態が一番いいと悟るために人間はあらゆることをする。