山田J太のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
“「よけいなことした……」
「え?」
聞き返してみると、彼女はもう一度、今度ははっきりと言った。
「わたし、よけいなことした」
「よけいなことって?」
夢羽は立ち上がり、元を見た。
元はハッと胸をつかまれたような感じがした。夢羽の大きな目が涙にぬれていたからだ。
「桂ばあちゃん……言ってたんだ。『これだけ思い出せたら、いつお迎えが来ても心残りはない』って。だから、あの歌は見つけないほうがよかったんだ」
元はその言葉を聞いたとたん、頭のなかがまっ白になった。
そして、気づけば夢羽の両肩をゆすっていた。”[P.188]
27巻目。
泣く夢羽に元と同じくどきっとしたり。 -
Posted by ブクログ
“「そうですか……」
ムウは冷たいほど美しい横顔に午後の光を受け、唇を結んだ。
あれから三年の月日が経ったが、未だ感情の解放とまでのことはできないでいる。お腹の底から笑い転げるとか、頭がまっ白になるほど怒るとか……。たぶん、そういうことなんだろうが。
おばばは別れ際に言った。
「あんたはだれかの助けが必要となるじゃろう。それがだれかはわからぬが、何、さほどむずかしいことでもない。ともかくその人物に出会うまでに常にだれかの助けになるんじゃ。わかったな?」
まるで謎解きのような言葉を胸に、ムウは伊我上野の里を後にしたのだった。”[P.121]
26巻目。
江戸時代メインで、前と後ろに現代がちょこ -
Posted by ブクログ
“謎 謎 謎 不可解
そう 不可解 探偵も助手も謎を解きながら謎に包まれている
この二人は不可解なことばかりだ”[P.46]
風守ちゃん可愛すぎ。
探偵と助手の側に立てて、それでいて二人を客観的に見れる立場良いなぁ。
よく見ると胸元のバラ?のブローチってドレスに付いてたのを使い回してたのか。気に入ったのかな。
“「それが名探偵というものの役割だからだ
どんな冷酷な結果になろうとも
全ての被害者が殺された後に推理を終えるのが名探偵だ
どんな悲劇的な理由でも全て白日に晒すのが名探偵だ
君は私に選ばれたのだ
この世界最後の名探偵として!」”[P.109] -
Posted by ブクログ
“「でも、ここでモタモタしてる場合じゃないな。とにかくなんでもかんでも、片っ端から調べていこうぜ」
元がそう言って、もう一度あれこれテーブルを調べはじめると、流羽も「おう」と返し、同じようにキッチンを調べはじめた。
ちぇ、こいつ、やっぱいいやつじゃないか。
せめてイヤなやつならよかったのに。
元は、ちらっとそんなことを思ったが、なんでそんなことを思ったのか、自分でもよくわからなかった。”[P.68]
流羽君は夢羽の謎を明かす鍵になりそうですね。
“すると、さらにびっくりするようなことを夢羽が言った。
「そうだな。……元が行くなら、行ってもいい」
カッチャ——ン!!!
これは元がカップをテラ -
Posted by ブクログ
“「「戦争のせいで堕ちるのではない」
「人間だから堕ちるのであり」
「生きているから堕ちるだけだ」
…人間は堕落する 聖女も英雄もそれを防ぐことはでいない
それが…救いだ」
「…はい もちろん…お待ちください
電話だ お前に」
『海勝麟六です また君に少しだけ及ばなかったようだね』
「最初から…わかっていたんじゃないのか」
『だが——残念ながらいつものように犯人は女性SPと発表される
君が騒いでも無駄だということはわかっているね
そうだな…加納夫人はそのことに気づいて警察より先にSPを射殺——…
これでいいんじゃないかな
加納さんの物資横領は濡れ衣であり何者かの陰謀であった…
これで彼の名誉 -
Posted by ブクログ
“夢羽は困惑した表情だった。
いつもクールビューティな彼女が珍しい。
困惑しているというより、すごく心細そうな感じで元たちを見ている。
こ、こ、ここは力にならなくっちゃ!!
夢羽を守るのはオレだ!!
別に、夢羽に危険が迫っているわけでもないのに、元は張りきってしまった。”[P.97]
流羽君って何者……?
“そして、夢羽に言った。
「そうだ。あの、なんかいろいろ、ありがとうな。また助けてもらった」
夢羽は奥田の家の庭に生えている木の枝を見上げていたが、翔のほうを見た。
最初、何を言われているのかわからないという顔だったが、恥ずかしそうに首をふった。
「いや……なんとかなってよかった」
今日