山田J太のレビュー一覧
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“謎 謎 謎 不可解
そう 不可解 探偵も助手も謎を解きながら謎に包まれている
この二人は不可解なことばかりだ”[P.46]
風守ちゃん可愛すぎ。
探偵と助手の側に立てて、それでいて二人を客観的に見れる立場良いなぁ。
よく見ると胸元のバラ?のブローチってドレスに付いてたのを使い回してたのか。気に入ったのかな。
“「それが名探偵というものの役割だからだ
どんな冷酷な結果になろうとも
全ての被害者が殺された後に推理を終えるのが名探偵だ
どんな悲劇的な理由でも全て白日に晒すのが名探偵だ
君は私に選ばれたのだ
この世界最後の名探偵として!」”[P.109] -
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“「でも、ここでモタモタしてる場合じゃないな。とにかくなんでもかんでも、片っ端から調べていこうぜ」
元がそう言って、もう一度あれこれテーブルを調べはじめると、流羽も「おう」と返し、同じようにキッチンを調べはじめた。
ちぇ、こいつ、やっぱいいやつじゃないか。
せめてイヤなやつならよかったのに。
元は、ちらっとそんなことを思ったが、なんでそんなことを思ったのか、自分でもよくわからなかった。”[P.68]
流羽君は夢羽の謎を明かす鍵になりそうですね。
“すると、さらにびっくりするようなことを夢羽が言った。
「そうだな。……元が行くなら、行ってもいい」
カッチャ——ン!!!
これは元がカップをテラ -
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“「「戦争のせいで堕ちるのではない」
「人間だから堕ちるのであり」
「生きているから堕ちるだけだ」
…人間は堕落する 聖女も英雄もそれを防ぐことはでいない
それが…救いだ」
「…はい もちろん…お待ちください
電話だ お前に」
『海勝麟六です また君に少しだけ及ばなかったようだね』
「最初から…わかっていたんじゃないのか」
『だが——残念ながらいつものように犯人は女性SPと発表される
君が騒いでも無駄だということはわかっているね
そうだな…加納夫人はそのことに気づいて警察より先にSPを射殺——…
これでいいんじゃないかな
加納さんの物資横領は濡れ衣であり何者かの陰謀であった…
これで彼の名誉 -
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“夢羽は困惑した表情だった。
いつもクールビューティな彼女が珍しい。
困惑しているというより、すごく心細そうな感じで元たちを見ている。
こ、こ、ここは力にならなくっちゃ!!
夢羽を守るのはオレだ!!
別に、夢羽に危険が迫っているわけでもないのに、元は張りきってしまった。”[P.97]
流羽君って何者……?
“そして、夢羽に言った。
「そうだ。あの、なんかいろいろ、ありがとうな。また助けてもらった」
夢羽は奥田の家の庭に生えている木の枝を見上げていたが、翔のほうを見た。
最初、何を言われているのかわからないという顔だったが、恥ずかしそうに首をふった。
「いや……なんとかなってよかった」
今日 -
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ネタバレ銀杏が丘第一小学校は一学年に一クラスしかないような小さな学校。その5年1組に転校生がやってきた。春、運動場にちいさな竜巻があらわれたかと思ったら、一人の美少女が立っていた。茜﨑夢羽、ストレートの長い髪に痩せた体にぶかぶかジャンバー。茶色のランドセル背負って何の迷いもなく歩いてくる。小さいけど独特の存在感。
杉下元(すぎしたげん)は好奇心旺盛で推理小説や冒険ものが大好きな少年。ムーが転入してきて、隣の席になってうれしい。だが、ムーは、しゃべらず、いつも寝ているのに、成績優秀なのをクラスの女子は面白くない。元の幼なじみ江口瑠香もその一人だ。
しかしある日、ムーの住むオバケ屋敷のような洋館から標識の -
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“「え?」
夢羽は驚いたように目を見開いた。
大きな澄んだ瞳がさらに美しさを増す。
ボーッと元が見ていると、元に向かって、
「民宿はわかるけど、海の家って......何なんだ?」
と聞いた。元はあわてふためき、ゲホゲホと咳きこんだ。”
夏。海の家での話。
“みんなでワッセワッセと料理を運んだ。
今日の献立は、揚げたてのイワシのフライとザクザクに切ったキャベツ、これをパンに挟んで食べるというもの。
冷え冷えのオレンジジュースもついてきた。
ウスターソースをイワシに、ちーっとかけ、はふはふ言いながらむしゃぶりつく。
油断すると、ソースが手首を伝わってくるし、キャベツもぼろぼろ落ちてくる。
「う -
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“「わ——、小林く——ん!!」
「きゃーきゃーきゃー!!」
女子たちの黄色い歓声である。
何事か?とふたりが振り向いて見たが、なんてことはない。タキシードを着こなした小林が、ただステージに登場しただけだった。
なんだよ、なんだよ、あれは。
ついさっきまで完璧無視だったのに!
むーっとしている元だったが、ステージ上の小林はたしかにすごくかっこよくて、まるで本物のマジシャンのようだった。”
小林くんは本当羨ましいなぁ。いい性格してるし。
桐山亨がさらりとイケメン。
“「中西とちゃんと話してみればいいのに」
瑠香がぽつりと言った。
みんなが黙っているので、
「だ、だって、ちょっとした誤解かもしれ -
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“「どう?不思議だろ?」
「ああ!すごいなぁ。どうやるんだ?もう一回やってみせてくれよ」
「うーん、それがね。母ちゃんが言うには手品は絶対二度やっちゃいけないそうなんだ。それから、もちろん種明かしもしちゃいけないってね。でもなぁ、どうしようかなぁ......元だし、ここは特別にいいかなあ?」
大木は後ろ頭をかきながら身をくねらせた。
本当はもう一度やりたくてしかたないという顔だ。
「わ、わかった。じゃあさ、オレにはしなくていいよ。小林にやってみてくれよ!」”
マジック。
表紙のムーが可愛すぎた。
“「す、すごい......」
小林も目をまん丸にしている。
彼よりも上をいくマジックをするとこ