ズッコケ三人組(50)
3人組がいよいよ卒業してついでに宅和先生まで退職する話。
最終巻、いよいよ小学校卒業です。クラスのものとは別に、3人だけでタイムカプセルを埋めようとする3人組。穴を掘ると、知らないタイムカプセルが出てきます。ハチベエは、父親の欲しがっているCDが入っていたので、そのタイム
...続きを読むカプセルを盗んでしまいます。しかしそれは、実は脅迫に使おうとコピーされた顧客情報のCD。CDの代わりに3人組のタイプカプセルを掘り当てた脅迫犯のところに物々交換に行ったハチベエは、誘拐されてしまいます。事件は解決し、卒業式。3人の卒業と同時に、宅和先生は教職を離れることに。あんなに先生のことを嫌っていたのに、3人は「やめないで」と泣きすがる。
最終巻にしては盛り上がりにかけました。デパートの個人情報が社内犯により盗まれるのですが、重役は警察沙汰にしたくないと言っているのに、3人に犯人を教えてしまい、結果ハチベエ誘拐と、ご都合主義の展開が気になりました。誘拐犯の逮捕も、逮捕された場面しか描かれていないので、3人の活躍はほとんどありません。最後にみんなでタクワンにすがる場面は、ズッコケファンとしては小学生の気持ちで悲しくて泣き、大人としてはタクワンの気持ちで感動して泣きました。大人になって児童書を読むと、大人と子どもの両方の視点から読めるのがいいですね。ともあれ、3人も作者さんも、25年間おつかれさまです。ズッコケシリーズだいすきです。