宮本紀子のレビュー一覧
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札差の跡取り息子英之助。家業など見向きもせず毎日遊び暮らしていたが、ある日弟と許嫁に裏切られる。勢いで家を飛び出してかつての乳母、今は飴屋をしている家に助けを求める。成り行きで長屋で一人暮らしをしながら息子の彦吉が作る飴を売り歩くことになる。
長屋の住民達は皆大道芸人で、変わった者達ばかり。そのなかで暮らしのことなど何一つできない栄之助が悪戦苦闘する。住民達の来し方などが少しずつ明らかになったり、なんとか暮らしていけるようになっていく栄之助の成長が描かれる。
弟との確執や許嫁が婚家を飛び出してきたり、なかなか売れない飴売りの為に狐の姿で売り歩いてみたり。自分のことだけ考えて遊び歩いてばかりいた -
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離縁した先の義父のおぜん立てによって営む見世。
そこには、色々な人がやってくる。
人情ものというべきなのでしょうか。
これまた料理が美味しそう。
そして時代が時代なので、あかぎれなど
細かい描写も。
元夫にばれないように、と暮らしていたわけですが
諸事情でばれて…な展開も。
坊ちゃんですから、楽な方へ流れよう、とするのは
ものすごく分かりやすかったです。
2番目さんは、これの手綱を握って…と思うと
非常に大変そうです。
それが解決(?)したかと思ったら、次は自分の母親。
丁寧に、美味しく。
お金を頂戴するのだから、と言われれば
確かに、です。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。
色々な人に丸藤の品の良さを知って欲しいという里久の思いが、新しい売り方を思いつく。
17歳まで品川で育ったため、それが当たり前だった人たちとは違う見方ができるためなのか、丸藤で働いていた人たちは何も考えなかったのかと不思議に思えていたが、里久の考えを皆で形にしていく姿は好ましかった。
耕之助の生い立ちはチラとは描かれていたが、辛いものがあった。いくら妾腹の次男の出来が良いからといえ、飼い殺しではなく、他家に養子に出すとか何か手はあったのではないか。
今の状態で桃とどうにかなる未来はないが、あえてまだ近くに残すというのは今後の展開の含みだろうか。